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辛い練習をしていれば強くなるって本当ですか?①辛いことをして強くなる部分もある

こんにちは。
橋本(@0240yuro)です。

セミナーで会った高校生にこんな質問をいただいたことがあります。

「辛い練習していればうまくなるって言いますけど本当なんですか?」

もしこれを読む方が同じ質問をされたとしたら、どんな回答をするでしょうか?
この質問に対する私なりの回答として、4回に分けて書いていきたいと思います。


目次
①辛いことをして強くなる部分もある
②学習に重要な役割を果たすドーパミン
③上機嫌で活性化する直感・想像力
④辛いことを乗り越える必要はある、しかし十分ではない

辛いことをして強くなる部分もある


以前こんなツイートをしたことがあります。


辛いことやしんどいことを乗り越えるから強くなる。こういった側面は確かにあるように思います。身体能力を高めるためには、ある程度負荷が必要でしょうし、刺激を強くする、継続すると言ったこともポイントになってくるでしょう。


生き物にはホメオスタシスといって、大きく変化があったときに元に戻ろうとする機能が備わっています。例えば体温が上がった時に汗をかいて体温を下げようとすることもその一つです。


疲労やストレスというのもホメオスタシス的な機能の一部です。一般的に「辛い」「しんどい」という感情は、我々生き物にとっては不快な感情な一部であり、本能的に避けるべきものとして記憶されています。


だからこそ、身体活動の疲労やストレスを感じた時に、体を休めようとすることもまた自然なことだと言えます。刺激の強い活動ならなおさら、「辛いなぁ」と思ってしまうものです。


しかし、この辛さや苦しみとは裏腹に、身体のパフォーマンスはこの辛さや苦しみに順応することによって高まっていきます。


例えば、トレーニングの7法則というものの一つに、「オーバーロードの法則」というものがあります。これは、一定以上の負荷で運動をしなければ効果が現れないという法則です。同じ負荷を続けていると私たちの体はその負荷に適応してしまい、トレーニングの効果自体が薄くなってしまいます。


この自分の能力を高めるためには負荷が必要ということについて、心理学においても研究がなされています。


フロリダ州立大学のアンダース・エリクソン教授は、様々な分野のエキスパートと呼ばれる人々を対象とした研究をし、努力の方法に違いがあったことを報告しています。それによれば彼らは「快適な領域の外側で、現在の能力をわずかに上回る挑戦をし続けていた」のです。


また、エリクソン教授はこの努力を「長期間にわたって継続する必要がある」と言っています。


(こちらの書籍に非常にわかりやすく書かれています)

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こうしてみると「辛いことをしなきゃいけない…」と思ってしまうかもしれません。しかし、ただひたすら辛いことを耐えるというのには限界があるように思います。そのように考えてしまうと、目の前の感情に飲まれて苦しみばかりが増してしまうからです。


では、私たちはこれらをどのように受けとめて、どう向き合っていくのがいいのでしょうか?


大切なことは、ただ辛いことや苦しいことを続けるのではなく、そのリターンを知るということ。


ぜひ自分自身に「その辛さや苦しみを乗り越えた未来の自分にはどんな成長があるだろうか?」ということを問いかけてみてほしいのです。


これまでの人生を振り返ってみて、辛いことや苦しいことを乗り越えてきた経験というのは誰にだってあるものです。それと同様に今感じている辛さや苦しみも、将来の糧になる時が来るはずです。


選手の努力が報われる時がくることを心から祈っています。


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