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地震に備えるんじゃ!

最近、地震が多いよな。

国の発表によると、どうもスロースリップという特殊な地震が千葉県沖で起き、

これは東日本大震災など大地震の前に現れる現象なんじゃ。

もちろんスロースリップが起きたからと言って必ず大地震が起きるわけではないが不安だよな。

でも大地震で1番怖いのは震災後の「混乱」じゃ。

そこで今日は、ワシが大地震が引き起こした混乱の一例を語ることで

経済と国防が一体となった防災とは何かを説くぞ。

まずの、先の能登大地震や東日本大震災は大変な災害じゃったが、

被災地に大企業が無かったため、災害はあくまで災害じゃった。

しかし、1923年9月の関東大震災は、

東証上場企業が集中しとる地域が被災したため、

大企業の経営者らが圧死したり重傷を負い、企業の貸金支払い能力に影響が出たんじゃ。

企業は銀行から経営資金を借りておるからの。

そこで帝国政府は大正天皇と相談し、

震災のせいで銀行への返済が滞った企業に対して、

1億円を限度にした利子支払いを政府が肩代わりし、

支払いそのものを猶予する勅令をだしたんじゃな。

この時の1億円は半端ない。なんせ1ドル2円の時代じゃ。

関東大地震では45.7億円の損害が出た。

当時の国家予算が15億円じゃから、金額のデカさがわかるじゃろ。

さて、これで問題が起きた。

というのも、「関東大地震で経営不振になりますた!」という嘘つきが

こぞって支払い能力の低下を震災のせいにして

公金にたかり出したからじゃ。

時代背景を簡単にいうと、

第一次世界大戦で欧州の工場が破壊され、

日本に製品の発注が沢山来てめちゃくちゃ儲かり、

多くの企業はその儲かったお金を生産設備に投資したんじゃ。

でも、世界大戦が終わると欧州の工場が再建築され、

日本への発注が無くなった。
当たり前じゃよな。

でも企業は借金して生産工場を増やしていたから、

銀行に金が返せず大変じゃった。

完全に経営能力が低いことが原因なのに、

嘘ついて「震災で…大変で…」とかいって公金をとったわけじゃ。

じゃから関東大震災のあとは不良債権を抱えた銀行が増え、

預金者はめちゃくちゃ不安な気持ちじゃった。

あげく、政府がワシントン海軍軍縮条約を締結し、

軍艦の数という天皇の統帥権(軍隊の指揮権)を制限していたから、

八八艦隊計画という大艦隊建造がパァになり、

造船業が大ダメージを受けていた。公共事業を取りやめらたら当然じゃ!!

こんな状況で大蔵大臣(財務大臣)が、

大銀行(東京渡辺銀行)が破綻したとかフェイクニュースを流し、

預金者がこぞって預金引き出しをして経済は大混乱。

ついには台湾で精糖していた大企業(鈴木商店)も倒産した。

地震は人が起こしたものではないが、

その後の大混乱は全部人が起こしたものじゃ!

いま防災を言うとき、

圧死の回避や火災などが問題視されるが、本質はそこではない。

①復興支援額の上限や受給資格条件や審査方法をあらかじめ法制化していない

②復興にあたる企業への公共事業費の入札方法を定めていない(被災地で抽選入札するのか?)

③大企業の執行役員が被災して全員死亡した場合の経営方針を予め定める企業が少ない

など、震災後のトラブルを最小限にする取り組みがまだまだ未熟なんじゃ!

都民に防災用携帯トイレを配布している場合じゃないぞ! 

関東大震災になり、東京が瓦礫とうんこだらけにならないよう

せめて携帯トイレだけでもと配布した小池百合子都知事の熱い思いは大変嬉しく思うが、

税金を使うポイントはそこではないと思うぞ!

大震災に備えるとは、

まず、火災防止、次に治安維持(自衛隊派遣)なんじゃが、

「税を使う復興支援の定義と審査」

が問題なんじゃ! 

公金にたかる魑魅魍魎をどうやって排除するか。

それを含めた防災の議論が国会でも未だない!

このままじゃいかんぞ! 

本当の災害は地震のあとからやってくるんじゃ!

写真は実家の裏山の寺で鐘をつくワシじゃ。

みんなの意見を聞かせてな!

最後に宣伝させてな!

ワシの新刊『われ、正気か!』が発売された。大震災時の犯罪や社会的背景なども詳しく書いた。

読んで深く知り、一緒に日本を守ろうな!

読んだ人も読んでない人も地元図書館に無料リクエストしてな!

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