本当の日本人はなんじゃろな
今年のミス日本グランプリには、ウクライナ人の両親を持つ椎野カロリーナさん(26才、令和4年に帰化公表)が選ばれた。
これにな、
「美しい方だけど日本人的な美しさとは違うのでは」
という意見が見られた。
そこで、ワシが広島弁で
「日本人とは何か」
解説するぞ。
昭和初期にな、「早川稔」という青年がおったんじゃ。
早川青年は陸軍に志願して兵隊になり、中国大陸での戦いに参加したんじゃ。
勇気ある戦いぶりに上官から褒められた。
でも、あるときの戦闘で、お腹に銃弾を浴びてな、肝臓から出血した。
もう助からないことを悟った早川青年は、
彼を看取る上官にあることを告白したんじゃ。
「実は、私は早川稔ではありません。李泰圭という朝鮮人です」
「関東大震災で役所が燃えたときに偽物の戸籍をつくって日本人になりすましたのです」
「朝鮮人には兵役がありません。でも!"本当の日本人"になり、天皇陛下に忠義を尽くしたさの一念から、胡麻化していた罪をお許しください…!」
そう言い亡くなった。
この最後の言葉は、ただちに従軍記者によって新聞やラジオで全国報道されてな、
当時の日本人は「朝鮮人になんて酷い差別をしていたのだろうか。朝鮮人に兵役をさせないだなんて」と反省してな、
ついに衆議院が動いて、「朝鮮人義勇兵制度」が出来たわけじゃ。
「本当の日本人」ってなんじゃろな?
ヘーゲルという人の説明を紹介するぞ?
会社と家族は、
対立するときもあるし、
お互い必要だよな。
家族を食わしていくためには会社から貰う給料が要るし、
会社で働く人は家族から生まれてくるよな。
でも、会社のために家族との時間がなくなったり、
家族と過ごす時間の多さは、会社での労働時間を奪うよな。
ヘーゲルは
『矛盾したり、対立する存在や概念を統一し、より高い次元へと発展させる』
ということを【アウフヘーベン】(止揚)と言ったんじゃ。
家族(部族)とは、血の紐帯じゃ。
長くその土地に住んでいれば、結婚で同じ遺伝子をもつ人が沢山住むようになる。
じゃから、自分が死んでも、それで自分と同じゲノムを共有する人たちが助かるなら、
その自己犠牲(サクリファイス)は有意義になる。
特攻隊が何故特攻できたのか、科学的な説明じゃ。
一方会社とは、契約の紐帯じゃ。
契約で会社設立し、かつ労働者も雇用契約をする。
どんな見知らぬ人とでも、契約したら契約を守る意志が必要じゃ。
しかし、契約はあくまで自己利益のためにあるから、
漫画ならともかく契約のために命を捧げるのはあまりない。
この家族(血)と会社(契約)を
アウフヘーベンして出来たものが「国家」なんじゃ!
血縁しかないのは国家ではない。部族じゃ。
契約しかないのは国家ではない。会社じゃ。
これを「本当の日本人とは何か」に当てはまるとな、
単に日本国籍を持って生まれただけの人や、単に帰化して日本国籍を得ただけの人は、
ワシに言わせれば本当の日本人ではない!
生まれただけなら血しかないし、
帰化しただけなら契約しかないからじゃ。
前者には日本という国を愛し、日本を守っていく意志が必要だし、
後者には血が足りない。
第二次世界大戦中、アメリカに移民した日系人の2世は、
アメリカ国籍があるのに
「本当のアメリカ人ではない」と最高裁判所から判決を受けて、
財産を没収され強制収容所に入れられた。
最高裁の言い分は
「だって独立戦争や南北戦争でアメリカのために血を捧げた人の子孫じゃないだろ?黒人や白人は血を捧げたぞ?」
というものじゃった。
日系2世らは「よーし!それならアメリカのために血を捧げる!」と固く決意し、
約3万3000人が第442連隊戦闘団や第100歩兵大隊に志願し、
ヨーロッパでナチスとの戦いに命を捧げたんじゃ!
戦闘が終わったあと、
司令官が「全員並ばせろ!」といったら
それぞれの中隊に8人位しかいなくてな、
「全員並ばせろと命令しただろ!」と怒った。
そしたら、「閣下、目の前に居るのがその全員です」て言われ絶句した。
みんなナチスとの戦いで死んだから。
日系部隊はな、アメリカ軍人の最高勲章「メダルオブオナー」を
アメリカ建国以来、最も多く授与されているんじゃ。
こうして日系人は血を捧げて「本当のアメリカ人」になれたんじゃ。
日本に帰化したら「本当の日本人」かの。
みんなそれを考えて欲しい。
最後に宣伝させてな!
ワシが書いた『日本は核武装せよ!』は、日本人の定義について詳しく説明した。
読んで頭を鍛えて、一緒に日本を守って行こうな!
読んだ人もそうでない人も近所の図書館にリクエストをしてな!
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