第三回目〜アルバム周辺のことについて〜

橋本絵莉子

「アルバム周辺のことについて」



こんばんは。
みなさん何かと無事ですか?
私は無事に38歳になりました。

アルバムについてのいろいろなお知らせが解禁になったということで、今日は、アルバム『日記を燃やして』周辺のことについて書きます。
このアルバムには、2018年から今年までの4年間に作った曲が入っています。最初はなんとなく気ままに作っていたのだけど、いざアルバムを作るとなって改めて曲を選び、並べてみたら、「日記っぽいな」「日記を元に作ってるな」と思い、「日記(身の回りにあるもの)を燃料にして作った」という意味を込めて『日記を燃やして』というタイトルにしました。
決定するまでに一年近くかかりました。

今回の曲たちは、難しいことはいっさい考えず、ただ思うままに、作りたいように作りました。作ってからしばらく時間を置いていた曲が多く、時間を置いて聴くとその時々で曲のアラが耳につき、そこを改善しては放っておき、また改善しては放っておきと、まるで何人もの自分と作っているような気分でした。
そうしてできた曲たちが、気づいたらほとんど、歌、ギター、ベース、ドラムで構成されていたので、ギター、ベース、ドラム、それぞれの楽器を担ってくれる人を探し始めました。

つねさんが「summertime」というユニットをシゲさんと2人で組んでいると知り、音源を聴いてみるととてもクールでかっこよくて、こんな2人と一緒に演奏できたら最高だと思い、ぜひ一緒に曲を演奏してください、とお願いしました。曲作り中のスタジオやレコーディングでは、この2人だからこそ生まれたリズムやかけあいにずいぶん助けられました。うっかりしているとこわくなるほど、嬉しいです。感謝しています。
ギタリストという立場の人に依頼するのは初めてで、これは私の中でかなりのチャレンジでした。ギターは、歌と同じくらい、自分の責任を果たすべきパートだと常々思っていたからです(橋本波多野を除いて)。でも私は自分で決めたフレーズに縛られやすく、縛られたら最後、それしか弾けなくなるので、そうじゃなくて、その時その時の感情で弾いたギターや、ちょっと適当に弾いたギターや、つまり自分の引き出しにはないギターが欲しくなり、そこで、昔から知っていた曽根さんにお願いしました。結果的に、私が求めていた以上のギターを弾いてくれました。こだわりだけは一丁前のめんどくさいお願いを、ヒョイと飛び越えてくれたのです。チャレンジしてよかった。感謝しています。
ひとりで黙々とiPhoneの画面に向かって作ってきた曲たちを上記の3人と初めてスタジオで演奏した時は、その音があまりにも立体的で、初めて3Dメガネ(赤と青の)をかけた時のような感動がありました。

しばらくバンドから離れ、ひとりで弾き語りをやってみたりしていたけど、やっぱり、自分以外の誰かと一緒に曲を作っていくことや演奏することが、好きだなと思いました。
ひとつの曲を良くするために、試して、やめて、試して、完成した時の嬉しさは、ほんとに嬉しいです。それを誰かと分かち合えたら、さらに嬉しいのです。
集うことが難しい今、何ごともなくスタジオに入ったりレコーディングできたりしたことで、より強く、そう思いました。

「今日がインフィニティ」という曲のMVが公開されています。
何歳になっても、バンドは素晴らしいものです。

それでは今回はこの辺で。
また次回。
おやすみなさい。



画像1

RecからのMV撮影後に記念撮影。午前1時頃。