不気味なMr.Childrenの曲             10選

 シングル曲にはあまりないが、アルバムに1曲不気味な暗めな曲が1つ以上入っているのが、Mr.Childrenの大きな特徴である。桜井さんのダークな一面や世間に対する皮肉が見て取れる。ただ暗いということではなく、不気味な曲の中でも自分が好きな10曲を紹介したい。

①「Monster」(12stアルバム「I ♥ U」収録)
 1番と2番が対比のようになっている。イントロのベース音から不気味である。このアルバムのエンディング曲名である「潜水」という言葉が出てきたり、「knock knock」と10曲目の「Door」を連想させる言葉が出てきたり、寝られている感がすごい。何よりCメロ、「大丈夫 大丈夫」の裏でなる音が癖になる不気味さである。ロック臭が凄い。そして意外と音源が一番好きだったりする。

②「Door」(12stアルバム「I ♥ U」収録)
 そのDoorである。短い曲だが、どことなく少し怖い気がする。シャウトしながら手をたたく音がひたすら聞こえ、すっと終わる曲である。

③「Pink〜奇妙な夢」(11stアルバム「シフクノオト」収録)
 「紫色の渡り廊下で顔のない男」が「僕の方を見て笑っている」。十分怖いが、「別に怖くはないが歩けない」らしい。この導入で十分不気味である。「二階の老婆」のくだりも不気味でよくわからない。怖いがクセになる。聴いちゃう。でも2番のサビ、ラスサビが結構響く。共感できる。

④「血の管」(11stアルバム「シフクノオト」収録)
 「Pink〜奇妙な夢」の次の曲。連続不気味曲。ピアノ音がちょっと怖い。でも、ライブで聴いてみたい。この曲があるから、次の曲が生きる。ここから次曲は夕暮れ感が凄い。

⑤「マーマレード・キッス」(3rdアルバム「Versus」収録)
 どんよりとした雲が空を覆い、雨が降り出してきそうな感じの曲。前曲「Replay」がさわやかだからこそ、より印象深い。

⑥「ジェラシー」(4thアルバム「Atomic Heart」収録)
 長く壮大な曲。こういう世界観の曲は好きだ。

⑦「ゆりかごのある丘から」(5thアルバム「深海」収録)
 このアルバムは全体的に暗いコンセプトアルバム。個人的に自分が1番好きなアルバムであるが、その中でも、ヘリコプター音で始まり、ヘリコプター音で終わる。戦争で離ればなれになったカップルの曲のようだ。マイナー調がよりどんより感を醸し出している。

⑧ボレロ(6thアルバム「BOLERO」収録)
 無精髭を生やした桜井さんのPVが印象的。「知らんけど」「小便臭い十代の恋」「年中無休で君を愛し」など独特な言葉遣いがとても好き。カラオケで歌ってみたい。その後の「Tomorrow never knows」もセットにすれば多分大丈夫、引かれることはない。

⑨「Everything is made from a dream」(9thアルバム「Q」収録)
 このアルバムは2番目に好き。その中でも、マーチのようにサビで一気に曲が変わるというのが、初めて聴いたときに鳥肌が立った。台詞のところも、コーラスも何かの前兆のようで不気味だった。夜の1本道で聴くと逃げ出したくなる。

⑩「Bird Cage」(10thアルバム「IT'S A WONDERFUL WORLD」収録)
 イントロ(曲調が変化する前)、間奏が好き。あの音はクセになる。あの小声も怖い。「綺麗なはず」の「手」が見納めになるや、「明日から僕ら晴れて自由の身」や、そもそも鳥籠という意味のこの題名が怖い。何に閉じ込められているのだろう。

 考えすぎて今夜は寝られないかも。

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