きつね 、 ねこ

ねこは黙って 出て行った

きつねが ふてくされて 寝ているあいだに

ねこは黙って 出て行った

もう、 戻らないつもりで。

目覚めて ねこがいないので

きつねは 文句を言いながら ポテトチップスの袋をあける。

夜が来ても ねこは戻らない

きつねは 立ち上がって 台所に行ってみる。

テーブルの上に 指輪をみつける

ねこが していた指輪

内側に きつね と 刻まれた・・・

きつねの目から 涙があふれる。

ねこは 戻らない。

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