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現地レポ・ANIPLEX 20th Anniversary Event -THANX-

えー、、、この記事を書くと、結局お前が行ったんかい!とツッコまれそうなのですが、書きます。はい、自分が行きました。寄付企画についてはnoteではなく別の媒体で改めて謝罪したいと思っています。


イベント概要

さて、イベント概要は以下の通り。

イベント名:ANIPLEX 20th Anniversary Event -THANX-
日時:2023年1月7日 開場17:00/開演18:00
会場:東京ガーデンシアター

イベント開催前までは、これ↑のほかに出演者の情報があっただけで、どんな順番で出演者が登場するのか、一体何をするのか、イベントの中身はブラックボックスだった。

17:30頃に会場着。入場口には行列ができていてその列に加わる。簡単な荷物検査と本人確認の手続きを経て入場するとすぐ目の前にANIPLEXが手がけた数多くのアニメ作品のポスターが長大な壁一面に並んでいて壮観だった。まるでアニメの博物館のよう。

座席はアリーナのDエリア、最後列の通路側。左隣に誰もいないからスペースが広々と感じられた!だけど、アリーナは平坦だから前の人の頭に遮られてステージはほとんど見えず。見えてもステージとの距離が結構あるから出演者がめっちゃ小さくて、細かい動作や表情はステージ両脇のモニターで見るしかなかった。

東京ガーデンシアター座席表

M1. 序章

18時ぴったりだったと思う。会場の照明が落とされ、いつの間にかステージ上にグランドピアノとそれに向き合うピアノ奏者がいた。言葉もなく説明もなく静かに演奏が始まる。ピアノの背後の巨大なスクリーンにはアニメ映像が流れていて、そのテーマソングのピアノアレンジを演奏していることがすぐにわかった。言葉も説明も不要だった。

スクリーンの映像は次々に切り替わり20年間の軌跡を振り返るように様々なアニメ作品を映し出した。映像に追随するピアノは一つの作品から次の作品への移行があまりにもシームレスなので、気がついたら次のテーマソングになっている、という感じ。全然違う曲同士をこんな自然に繋げることができるなんてすげえ!と感心した。会場内の観客は自分の好きな作品がスクリーンに現れると「おっ!」と声をあげたりどよめいたりするので、みんなの感情が高まっているのを感じられて楽しかった。

M2-M4. 女王の登場 LiSA

いよいよ最初の歌手が登場。LiSAだ!『魔法科高校の劣等生/Rising Hope』を明るくパワフルに歌い上げ観客を沸かす。さらにLiSAが「もっと、もっと!」と観客を煽るから初っ端からテンションぶち上げ。歌唱だけでもこんなに楽しいのに、2曲目『ソードアート・オンライン/crossing field』の歌唱中に松岡禎丞さんが登場してキリトの生アフレコをした時は自分も思わず「おおおお!!」と声をあげてしまった。

3曲目を歌う前にLiSAが「次の曲は私が初めてアニメと出会った曲です」とMCすると察したオタク達が早くも歓声をあげる。そして『Angel Beat!/Crow Song』を歌い始めると会場のボルテージがぐんぐんと上がって、その熱気と歓声を身体中で感じ取るかのようにステージ中央で両手を広げて天を仰ぐLiSA。さながら、観客という名の民衆を従える女王のような風格で、ここは私の居場所だ!と言っているかのようだった。

※記憶を頼りに書いているので多少実際と異なることがあるかもしれません。

LiSA歌唱曲

M5. とにかく泣いた めんまの手紙(Galileo Galileiは・・・)

LiSAによって引き上げられた高いテンションのまま、さぁ次はだれだ?と待ち構えていたら、ステージに現れたのは声優の茅野愛衣さん。スクリーンには小さい子供の拙い手書きのお手紙が映し出され、それを茅野さんが幼女声で読み上げる。めんまだ!!!!

初めは笑いながら、でも段々と涙ぐんだ声になりながら、必死に想いを伝えようとするめんま。もう、だめだよ〜!そんなことされたら泣いちゃうよ〜!さっきまでぶち上がっていた感情がぐらんぐらんに揺さぶられ、泣いちゃうというかマジ泣きしていて、気づいたら歌が終わってた。え、Galileo Galilei歌った?記憶がありません。

Galileo Galilei歌唱曲

M6-M8. 情感の歌声 Aimer

聞いた瞬間にあ、Aimerだとわかる独特な歌声。マットで柔らかな歌声が耳に心地よい。穏やかに歌っていると思いきや、しっかり熱を込めていて、大きな息継ぎの音がマイクを通して聞こえてきたのがエモかった。

観客が沸いたのが2曲目『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]/Brave Shine』で川澄さんが登場した時だった。なんてったって「問おう 貴方が私のマスターか」という有名すぎる名台詞を生アフレコで聞けちゃったのだ。しかもAimerの生歌と共に。そらー会場に集まったアニメ大好きオタクくん達が興奮しないわけがない。このイベントまじでやべえとみんなが気がつき始めた。

Aimer歌唱曲

M9. ポップなやつら「うる星やつら」

ここでガラッと雰囲気が変わる。ステージ下手に現れた上坂すみれさんが甘〜い声で「ダーリン?どこぉ?」と問う。すると上手側に神谷浩史さんが現れて「うっしっし、東京ガーデンシアターにはかわいい女の子がいっぱい!」的なセリフを会場を見回しながら言う。メタ的な会場いじりはこれが初めてだったと思う。

今までのステージでどっぷりアニメの世界観に浸かっていた観客達が、そのままどこかへ引きずりこまれてしまわぬように息継ぎをさせてくれるかのようなポップなステージだった。

MAISONdes feat.花譜、ツミキ歌唱曲

M10-M11. 心臓が逃げる!!!

お次はClariSの登場。声優本人の出演はなく録音した音源ではあったけど、俺妹の桐乃、黒猫が「私たちのアニメが放送されてからもう13年経つんだよ」とまたしてもメタ的な発言をすると会場が衝撃にどよめいた。そんな現実突きつけないでよ…。

そしてClariSがいて安済知佳さん若山詩音さんがいるということは当然そうなる。どうなる?そう、リコリコだ。アフレコ場面はあの有名な「心臓が逃げる!!!」のシーン。狂犬たきながお好きというファンも多いだろう。緊迫したシーンの熱演に胸が高鳴った、、、が、正直に言うと安済さんは力みすぎたかなと思ってしまった。千束の、どんなときでも相手を包み込むような優しさや自分の感情を押し込めた大人の表情が出ていなかった気がする。(超偉そうにすみません。作品のことが好きだからこそなの許して)

ClariS歌唱曲

M12. 超シークレットゲスト!ポルノグラフィティ!

会場のあちこちから「はぁ????」と現実を理解できないオタク達の当惑の声があがったのが、鋼の錬金術師のアニメ映像のあと、スモークと逆光の中から現れた人影がポルノグラフィティの2人だとわかったときだった。

「きーみのっ手っでー 切ーり裂っいってー」と聞き慣れすぎるほど聞いたことがあるフレーズを岡野さんが歌い上げているのが夢?現実?と脳がバグってしまい、あ、これ本物や、と認識するまで少々時間を要した。

そして理解するや、アニプレあほすぎるwwww(いい意味で)と笑いが止まらなかった。こんな豪華なイベントある?年始に年内最高かもしれないイベントが開催されちまった。にしても、岡野さん歌うめぇー!って歌手に向かって言う言葉にしては失礼すぎるんだけど、本当に声量も伸びも素晴らしくて、ライブって楽しいーーー!!!とこの日一番テンションが上がりました。

ポルノグラフィティ歌唱曲

ここまでが第一部。はぁはぁ・・・。え、まだ第一部?結束バンドはいつ?と現地にいた自分は若干足に疲労を覚えてきた。そして本稿を書いている今の自分も、もうそろそろ長谷川育美について書きたいんやが。となっている。ということで、第二部は結束バンドの話だけ書きます。

M21-M22. 結束バンド

ファンとしては嬉しいことに結束バンドのメンバー全員(青山吉能さん、鈴代紗弓さん、水野朔さん、長谷川育美さん)が揃って登壇して生アフレコを披露してくれた。ぼざろらしいエチュードに会場全体が笑いに包まれる。これはつまり、ここにいる観客の多くがぼざろを知っているんだな、と思うと嬉しさにニヤけずにはいられなかった。

そしていよいよ歌唱。長谷川さんが1人ステージに残って「だっだっだっ!」というギターのカッティングから青春コンプレックスのイントロが始まる。腕を軽く振ってリズムに乗る姿にはどこか余裕が感じられて、もう幾度もこの曲を披露してきたんだな、と一瞬でこれまでのパフォーマンスを思い出す。

第一声「暗く狭いのが好きだった」を聞いた瞬間、待ち望んだ美声に脳内の長谷川育美センサーがビンビンに反応して脳が痺れるくらいだった。思わず目を閉じて(どうせステージは見えないし)マイナスイオンを浴びるみたいに全身に長谷川さんの声を浴びる。気持ちいい…!耳から脳へ、脳から体の隅々へ幸せの粒子が駆け巡る。

よく知らないけど音響がいいのか、2023年4月の「ぼっち・ざ・ろっく!です。」の時より歌声が綺麗に響いているように聞こえた。あるいは場数を踏んだ長谷川さん自身の歌声が進化しているせいかもしれない。とにかく低音も高音も伸ばす歌声の響きも大河のように強く逞しく広がって、気持ち良いくらい真っ直ぐに伸びていた。

目を開いて、人の頭と頭の隙間からわずかに見えるステージと、ステージ横のモニターをかわるがわる見ると、ステージ下手のバンドメンバーの元に走る長谷川さんの姿が見えた。そして今度はすぐに上手側に走って、たしかギターの生本さんの元へ行き、彼を引き立てつつ一緒に音楽に乗っている。音楽を、ステージを、心から楽しんでいる様子だった。そんな姿を見ることが最上の幸せなんだ。

それにしてもステージに比して長谷川さんが小さい!割と背の高い彼女があんなにちっぽけに見える。それほど今回のステージは大きい。下手と上手を行き来するだけで息切れしてしまいそうなんだけど、そんな様子は微塵もなく最後まで笑顔でパワフルに歌声を響かせ、最後はお決まりのギターをかき鳴らすポーズで圧巻のパフォーマンスを締め括った。

小さい長谷川さん、じゃない。大きなステージ

そう、もはや「お決まり」になってきたんだよな。そんなことからも、この短い期間でいくつものステージに立ってきたのだ、ということに思い至って、改めて感動する。

まだアニメ放送中の頃にお話会で「ライブとかやらないんですか?」って聞いたことがある。その時は「んー、まだわかんないんだよね。やりたいとは思ってる!」と言っていた。その時点でLIVE-恒星-は未定だったはずだから本当に長谷川さん本人もこれほどたくさんライブをするとは思っていなかったと思う。それから僅か1年ちょっとで今って考えると、2022年から2023年にかけてぼっち・ざ・ろっく!、結束バンドが爆発的な人気を博したのがわかる。そしてそれを牽引した立役者のうちの一人がメインボーカルである長谷川育美さん。〜〜〜〜〜〜〜〜!!(言葉にならない)長谷川育美さん、本当にすごいです!

最後に全出演作品のイラストを掲載しておこう。

出演作品一覧

調べたらANIPEXの作品って280作品以上あるのね。その中でこのイベントに登場するのがたったの20作品。その中にぼっち・ざ・ろっく!があるのは本当にすごいことだ。

#アニメ
#声優

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