東大読書 

私は大学4年生から、読書をする習慣をつけた。

目的は人それぞれだが、私は知識を身につけるために読書をしている。

ただ、社会人になった今、一つの疑問が生まれている。

「読書で得た知識って、日常生活の中で一つも役に立ててなくない?」

多くの人が同じ経験をしているのではないか?

読書をして知識をつけた気になっているだけで、その知識を成果として出そうとしていない。

わかった気になっているだけで、本の内容の2割も覚えていない。

そんな中で、その答えを私にくれた本。

「東大読書」

この本によると、「自頭力」と「知識の運用」は、読書で身につくことができるというのだ。

今回は東大読書で学んだ内容をアウトプットしていく。


①読書は準備が9割

本や文章を正しく理解できない原因の9割は、‟準備不足”である。

本を買っていきなり読み始めることは、ライトを持たずに真っ暗な森を歩いているようなもの。

そこで筆者が提案しているのは、本の外側から内容を理解すること。

・装丁読み

まず最初に見るべきなのは、本のタイトルと装丁(カバーや帯など)である。

ほとんどの本の筆者は、タイトルと装丁に内容を要約している。

本を読む前に外側の情報から本の内容のヒントを得ることができる。

・仮説つくり

装丁読みからつかみ取った情報をもとに、本の内容を自分の中で想像し、仮説を作る。

仮説を作ることで、本の大まかな概要を掴み、頭に入ってきやすくなる。

まずは本を読む前に、外側からの情報で準備を整えることが大切である。


②読者ではなく‟記者”になれ。

本の知識を身に着け、自分のものにするには、

‟本に取材をする”

これが、一番の近道。

・質問読み

本の情報を鵜呑みにするのではなく、自分で質問を考えながら読解していくことで、‟情報を知識”に変換することができる。

この情報はどのような意味で、どのようなデータから立脚し、本質は何なのか?

質問を考えることで、能動的に理解することができる。

・追求読み

書かれている内容が正しいのか?疑問を持ちながら読むこと。

質問と疑問は違い、不思議に思ったことを聞くのが質問。
これは本当に正しいのか?と本当かどうかわからないことを聞くのが疑問である。

答えを本の中で見つける質問読みに対し、答えを自分自身で見つけるのが、追求読みである。

自分で考える力を身に着けるには、疑問を持つことが第一歩。


③内容理解は、要約できるか。

本を読むうえで一番気を付けなければならないことは、

「わかった気になること」

本の内容を一言で表してください。

この質問をすると、ほとんどの人が答えることができない。

本の内容を短い文章で要約するためには、情報を整理しながら読み進めることが大切である。

筆者の主張は、文章の冒頭と文末にまとめられていることが多い。

しかし、冒頭と文末にある主張をわかりやすくする具体例などの文章に人はフォーカスしやすく、結果的に主張を理解できないことが多い。

魚をイメージするとわかりやすい。

魚は頭から尻尾まで一本の骨でつながっており、それが筆者の主張である。

その周りには、おいしい身がたくさんついており、それが具体例などにあたる。

周りのおいしい身を味わって食べ過ぎると、骨である主張を見失ってしまう。

読者は、筆者の主張となる骨を見つけ出す必要があるのだ。


④最後は自分が教師になれ

以上のことを意識しながら読んでいても、結局人は本の内容を忘れてしまう。

それは、本を読むというインプットの作業しかしておらず、それを誰かに伝えるというアウトプットの作業をしていないためである。

本で学んだ内容をどんな形でもよいので、アウトプットすることで、内容を頭の中で定着させ、知識として生かすことができる。


以上、東大読書を自分なりに要約してみた。

本の読み方を学ぶことで、読む力と自頭力が急激に変わる。

読書をしている人は、まずはこの本を読むことをお勧めする。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?