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酒田 建築の旅

11月初旬、秋の3連休に山形県の酒田市を観光しました。山形の中では、庄内エリアと呼ばれ、古くから北前船の海運で栄えた街です。
お目当ては、いつも通りその地にある新旧建築巡りです。笑
建築に関しては、古い商家を幾つか訪ねましたがどれも立派な材木を使っているため江戸時代からあるのに劣化が少なく、とても良い味わいが出てました。特に本間家旧宅は、圧巻でしたね。
酒田市には古い商家だけでなく、近年できた建築でも素晴らしいものがあります。それが酒田市出身の写真家土門拳の記念館です。前から訪れてみたいと思ってたので今回の旅の目玉と言って良いかもしれません。
酒田市中心部から少し郊外に向かうと小高い丘のそばにひっそりと記念館が見えてきます。最初は、想像していたより建物が小さく感じられたのですが暫くの間、目の前の池や背後の小高い丘と合わせて観察するとこの建物のスケール感が周囲の環境と調和していることがわかりました。設計者の谷口吉生がこの土地の風土と土門拳のヒューマニティー溢れる写真作品をイメージしながら設計したからなのかな?とつい妄想してしまいます。館内も巡ると作品を鑑賞する経路に合わせて床レベルが少しずつ下がり、最期に辿り着く鑑賞部屋の窓からは、美しい池を一望できました。土門拳の作品をただ観るという空間ではなく、土門の故郷の魅力と作品の魅力を感じることができる一つのストーリーを体感してるような建築でした。
素晴らしい建築を観ることで改めて大切なことに気付かされる、そんな旅をこれからも続けて行きたいですね。

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