見出し画像

スペースインベスターズについて①

はじめに

 ゲームマーケットでも告知させていただきましたが、弊社ハーベストバレーの第2弾タイトルとして、『スペースインベスターズ』を開発中です。
 ……そう、現在も開発中ということは、まだ入稿ができていないということで、7月下旬の発売がヤバくなっております。申し訳ありません。
 と、ともあれ、「どんなゲームなの?」という方も多いと思いますので、ここでも説明していこうと思います。

 ゲームデザイナーは『ナナトリドリ』(アークライト)も好評のARAOさんで、ゲームマーケット2023春で発表されたゲームとなります。
 ちなみにゲームマーケットの公式サイトでの紹介や、ボドゲ―マでの説明は下記の通り。
https://gamemarket.jp/game/181306
https://bodoge.hoobby.net/games/space-investers

ルール紹介動画も作られています。
https://www.youtube.com/watch?v=RivgPRCINEs
https://www.youtube.com/watch?v=TYfSVj4BtkE

 まずタイトルですが、伝説的なデジタルアーケードゲーム『スペースインベーダー』を真っすぐもじってあるわけなのですが……『スペースインベーダー』が大ブームとなったのは1970年代後半と、もはや半世紀近く昔のことで、50代以上のオッサンでなければそもそもパロディに気付かないかもしれないという哀しさを秘めています(笑)。
 野暮かもしれませんがいちおう説明すると、Invaderは侵略者で、Investerは投資家ですね。なので『スペースインベスターズ』は、「宇宙の投資家たち」という意味になります。

 プレイヤーは21XX年という近未来の投資家となり、さまざまな宇宙開発事業に投資し、勝利点の獲得を目指します。
「投資」と聞くと難しそうに聞こえるかもしれませんが、非常にシンプルなルールで、誰でも遊びやすいゲームになっています。
 そのうえで多彩な効果を持つカードがあり、勝利点を稼ぐ方法も複数あるので、毎回さまざまな展開が楽しめます。
 また慣れれば4人で1プレイ30分ほどで終わりますが、多彩なコンボを考える時間が濃密で、60分級のゲームを遊んだような充実感が得られます。

ルールの概要

 基本は拡大再生産のカードゲームです。
 プレイヤーは順番に手番を行うのですが、手番にできるのは2種類のアクションしかありません。
「自分の場に出ているカード1枚の効果を使う(横にする)」か、「自分の場にある使用済みのカード全てを回復する(縦にする)」かです。
 これを一度の手番に2回まで行うことができます。

 カードの効果はさまざまですが、基礎となるのは3種類で、「お金を得る」「カードを獲得する」「カードを出す」となります(ほかに「カードを回復できる」「特許タイルを獲得する」などといった効果もあります)。
 また「電力」「鉄鋼」「通信」「人脈」「アイデア」というアイコンがあり、これらのアイコンを上手く活用することで、得られるお金やカードを増やしたりできます。

 勝利点を得る方法は「勝利点付きのカードを出す」「特許証タイルを獲得する」「称号タイルを獲得する」の3種。

 特許証タイルは、早く取るほど高得点です。
 称号タイルは、『カタン』のロンゲストロードやラージェストアーミーのような要素で、「電力アイコンが最も多いプレイヤーは2勝利点を得る」といった感じで、条件を満たしたプレイヤーの元に移動します。
 誰かが12点(入門用ルールでは10点)を獲得したら、即座にゲームは終了するので、この称号タイルの移動には注意を払う必要があります。ちなみに称号タイルは6種類あり、ゲームごとに2~3枚を使用します。

 以上が『スペースインベスターズ』のルールの概要です。
 どうですか? 面白そうでしょう? 実際面白いんです。

※画像は開発中のものです。カッコいいイラストは緒方剛志さん!

商品版の変更点

 そんな『スペースインベスターズ』ですが、先にもお話したように2023年春に発表され、インディ版はいまでも入手が可能です。
 では弊社の商業版では、どういった変更が加えられるのかを説明していきましょう。

 まずシンプルに、カード枚数が増えます。
 インディ版では初期カード8枚、投資カード96枚だったのですが、これが商業版では初期カード8枚、入門用カード12枚、投資カード136枚となります。繰り返し遊びたくなるゲームですから、カードが約40%増えるのは、シンプルに嬉しいことです。
 ただ、『スペースインベスターズ』の魅力は遊びやすさにもあります。効果が複雑なカードが増えてしまうと、ゲームの爽快感が損なわれてしまう可能性があります。
 商業版はそこにも気を遣っていて、複雑な効果は増えておらず、主な追加要素は、「オールマイティアイコン」が増えたことになります。
 オールマイティアイコンは「電力」「鉄鋼」「通信」のいずれにもカウントできるアイコンで、非常に強力です。ただし称号タイルの条件には数えません。
 このオールマイティアイコンのカードをめぐる駆け引きが、また新たな盛り上がりを生むことでしょう!

※画像は開発中のものです。投資家タイルは特徴的な縦置き。

 またカード増以上の目玉となる追加要素が、8種類の投資家タイルです。
 投資家タイルは「コスト5以上のカードのコストを、1軽減する」「手札の保有上限が6枚になる(ふつうは5枚)。ゲーム開始前に山からカードを1枚獲得する」といった非常に強力で多彩な効果を持っています。またアイコンを最初から持っている者もおり、称号タイル獲得にも非常に有利です。
 投資家タイルはゲーム開始前にプレイ人数+1枚をランダムに選び、手番が後のプレイヤーから選んでいきます。

 この投資家タイルが入ることで、もともとリプレイ性の高いゲームだったのが、さらに何度も遊びたくなるゲームとなりました。
 8種類の投資家タイルの能力は非常に個性的ですので、ぜひ全種類を試して、「こいつは強すぎないか」「こいつは弱そうに見えたけど実際使ってみるとけっこうヤバい」など、いろいろ盛り上がってください。

 それから入門用カードを使用する入門用ゲームというものを用意しています。これは投資家タイルを使わない、ほぼインディ版と同じルールとなっています。
 入門用カードは全員共通の3枚で、最初の5枚の手札の中に含まれます。入門用カードはいずれも出しやすく、分かりやすい効果なので、初動で事故る可能性がほぼないほか、どういう風にゲームを楽しめばいいのかが自然に理解できるようになっています。
 この手のゲームをあまり遊んだことがないという方でも、ぜひチャレンジしていただけたらと思います。

 最後にもうひとつ、ソロプレイルールも存在します。インディ版はプレイ人数2~4人だったのですが、これが1~4人になったということですね。ソロプレイルールですが、基本はほとんど同じで新しく覚えることもあまりありませんので、ご安心ください。追加のルールは、共通の場に表になっている4枚の投資カードが1ラウンドに1枚ずつなくなって新しく補充されることと、3ラウンドごとに特許証タイルか称号タイルを捨てなくてはならないということだけ。勝利点を12点獲得するまでに、何ラウンドかかったかで成績を競うモードとなっていますので、人と遊ぶ前のルールの確認などにも最適かと思います。

 他にもこまごまとした内容物のアップグレードなどはありますが、ゲーム内容にかかわる大きな変更は上記の3点となります。

おわりに

 以上、『スペースインベスターズ』の情報その1でした。
 もしかしたら発売が8月にずれ込んでしまうかもしれませんが、夏休みには遊んでいただけるはずですので、ぜひ楽しみにお待ちください。
 値段は3,850円[税込]を予定しておりますが、円安が進みそうなら、ちょっと考える必要が出てくるかもしれません。そこはご容赦ください。恐ろしい世の中です。
 またいろいろ情報が更新されましたら、ご報告させていただきます。

『鄭和宝船』に関してもまた情報を公開していくつもりですので、あわせて楽しみにお待ちください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?