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会社に頼らない生き方 自作した商品を自分で売る

今年の1月に流行が始まった新型コロナウイルス、冬の時点では「夏になったら収束するんじゃないか」という見方も多かったのですが、収束する気配を見せず、いまだに感染する人が増えています。

新型コロナウイルスは経済に大きな打撃を与え続けている状況です。
主な数値をあげてみます。

・アメリカ 4~6月期GDP:1月~3月比で32.9%減(年率換算)
・日本 4~6月期GDP(予測値):1月~3月比で27.9%減(年率換算)
※日本のGDP予測値は日本総研が予測したもの
速報値は8月17日に内閣府が発表予定

・日産:通期赤字6700億円(見込み)
・JR東日本:4~6月期決算 純損益1553億円の赤字
・JAL:4~6月期決算 純損益937億円の赤字
・ANA:4~6月期決算 純損益1088億円の赤字

このように、大手企業が続々と赤字決算を発表しています。

大企業に就職すれば安泰、という価値観が通用したのは2010年代までのことであり、2020年代は大企業ですらその先の展望が読めない状況となってしまいました。

そこで考えておきたいことは、会社だけに頼り過ぎるのではなく、自分の力で稼ぐ力を身につけておく、ということです。

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私は、元・小売店勤務でしたが、働き過ぎがたたって体調不良に見舞われ、働き続けることが困難な状況となってしまいました。

休職したのちに復職する、という手もあったのですが、私が選んだのは「会社を辞めて、会社に頼らない生き方をしていく」ということでした。

もっとも私の場合は、会社員として再就職したとしても病気が再発する可能性があり、せっかく入社できてもあっさり退職してしまっては会社に迷惑をかけることになってしまいます。

そのため、自分のペースで働くことができるWEBライターの仕事を行うことにしたのです。

自分のペースで働けるようになったためか、以前のような症状が出ることはほとんどなくなりました。激しいストレスから解放されたのが良かったのかもしれません。

現在の私は、平日はWEBライターとして、週末はごく小規模ながら農家として生活しています。稼ぎはさほど多くはありませんが、田舎暮らしで生活費が抑えられていること、野菜の多くは自給していることもあり、会社に頼らなくてもひとまず生活することは可能です。

お金を稼ぐためには、会社に入って会社から給料を得るという考え方が一般的です。でも、お金を稼ぐための根本的な考え方は「商品を作って売る」ということに尽きます。

ただし、それを個人レベルでやると生活費を稼げない人が大半になってしまうので、多くの人は会社に勤めて生活費を稼いでいます。

「商品を作ってお金を稼ぐ」ということは、個人レベルでやるよりも、組織的に行った方がより効率的に稼げます。なので、大きく稼ぎたい人は会社を興し、人を雇って稼いでいます。

しかし、商品を作ってお金を稼ぐということは、個人レベルでも十分に可能です。生活費は稼げなくても、小遣い程度の金額を稼ぐことなら十分に可能でしょう。

まずは、「自分の商品を売り、自分自身で稼ぐ」という体験をしてみて欲しいのです。

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先日、私は初めて近くの産直に野菜を出荷しました。生育が順調だった農作物であり、朝採りしたので鮮度には自信がありましたが、「本当に買ってくれるのだろうか?」と半信半疑。

その産直は、野菜が売れ残った場合持ち帰るルールなので、閉店前に見に行くとき「野菜が売れ残っていたらどうしよう」などとドキドキしながら向かいましたが、結果的には取り越し苦労となり、出荷した野菜は全て売れていました。

個人レベルであっても、自分で作った商品を自分で売ることは十分に可能なのです。

会社員としての収入以外に、他の収入源があると気分的に安定します。会社員としての収入が途絶えたとしても、他の収入源があれば、1か月の収入はゼロにはなりません。

これからの時代は「二足のわらじ」という考え方が重要になると感じています。

一つの産業に特化することは、専門性を高めて他社との差別化を図るという観点から見れば有益な戦略といえます。

しかし、新型コロナウイルスの影響により、観光業や飲食業、運輸業などは大きな打撃を受けてしまいました。このように、たった一つの要素が特定の産業に壊滅的なダメージを与えてしまうことは十分にありえることなのです。

大きな変化を遂げる時代である2020年代を生きていく私たちは、この光景から「分散化が重要である」ということを学ばなければなりません。

かつては「一つの会社に入社したら、定年まで勤め上げる」という考え方が一般的でしたが、これからの時代は必ずしもそうとは言い切れません。むしろ、これまでの考え方にとらわれすぎず、柔軟性が求められると私は考えます。

日本人にありがちな考え方として「完璧にできるようになるまで、新しいことは始めない」ということがあります。この考え方はすごくもったいないです。完璧になるまで待っていたら、いつまでたってもできるようにはならないからです。

逆に「興味があるから始めてみようかな」という考え方を持ち、素早く行動してみることが、これからの時代に合っています。

興味があったら試しに始めてみる、60点くらいのレベルでも十分、誤ってしまったら修正すればOK、失敗も経験のうちと考えているうちに、いつの間にかレベルが上がって100点に近い行動ができるようになるのです。

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日本経済新聞は8月3日、6月にリストラで失業した人は41万人と報じました。

新型コロナウイルスが収束しなければ経済の回復は期待できないことから、今後は失業者が増えていく可能性が高いとみられます。

多くの人々は会社から収入を得ていることから、会社が倒産するとお先真っ暗のように感じてしまいがちですが、収入を得る方法は必ずしも会社に勤めることだけに限りません。

現在はネットも普及していることもあり、会社に頼らずに稼ぐことも十分に可能です。

急に自立して急に生活費分を稼げるようになるとは限りませんが、比較的余裕のあるときから、自分の興味があることを始めて、ある程度のレベルに達したら自分で作った商品を売ってみる、ということに挑戦してみてはいかがでしょうか。まずは小さく始めることがポイントです。

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