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お話 てんとう虫くんと幼虫くん

子ども(3歳10ヶ月)からよく「お話しして」と場所・時間関係なしにせがまれるのでいつでもお話ができるようにアーカイブする感覚でノートに書いておこうと思う。

『てんとう虫くんと幼虫くん 樹液を取りに』

日曜日の朝。幼虫くんが朝起きると今日は良い天気。

て「おーい幼虫くーん」

てんとう虫くんが飛んでやってきました。

よ「おはようてんとう虫くん。今日は良い天気だね。」

て「そうなんだよ。良い天気だから今日は僕の上に乗って樹液を取りに行かないかい?」

よ「樹液ってなんだい?」

幼虫くんはアブラムシしか食べたことがないので樹液を知りません。

て「木から出るあまーい汁のことだよ。おいしいんだよ。」

よ「へー。じゃあ行ってみようか。」

幼虫くんはてんとう虫くんの背中に乗って森へ出かけました。

よ「あ、大きな木があるよ。」

て「行ってみよう。」

そこにはカナブンやチョウが集まっているところがあり、樹液が出ていました。

て「これが樹液だよ!」

よ「へーこれが樹液か。初めて見た。」

て「さっそく吸ってみようよ。」

よ「うん。」

2匹は樹液に口をつけチューチュー吸ってみました。

2「あまーい。」

よ「あまくておいしいね」

て「やっぱりアブラムシよりおいしいなあ。」

よ「もっと吸っていい?」

て「いっぱい吸おう。」

2匹はおなかいっぱいになるまで樹液を吸いました。

て「あーお腹いっぱい。」

よ「たくさん吸ったね。」

て「明日も吸いたいなあ。」

よ「ぼくアブラムシを入れるビンを持ってきたんだ。この中に樹液を入れて持って帰ろうよ。」

て「いいねえ。」

2匹はよっこらしょっとビンの中に樹液を詰めました。

よ「これで明日も樹液が吸えるね。」

て「うん。」

よ「そろそろ帰ろうか。」

て「そうだね。でもさっきから体の調子が悪いんだ。うまく体が動かない。」

よ「樹液の吸いすぎじゃない?」

て「そうみたい。体重増えちゃった。このままじゃ飛んで帰れない。」

よ「あ、向こうの方から蒸気機関車がくるよ。あれに乗せてもらうよ。」

て「そうしよう!」

2匹は蒸気機関車(パーシー)の屋根の上に乗せてもらい、家へと帰りました。

よ「今日はとっても楽しくておいしい日だったね。」

て「うん。」

よ「明日の朝ご飯は食パンに樹液を塗ってアブラムシを挟んだ特性アブラムシサンドイッチにするんだ。楽しみだなあ。」

て「おいしそう。ぼくも食べにきていい?」

よ「もちろんいいよ。」

て「アブラムシサンドイッチといえば、今度の日曜日海のお祭りがあって屋台を出すんだけど、アブラムシサンドイッチ屋さんがいいかなあ。」

よ「それはおもしろそうだね。ぼくも手伝おうか。」

て「それは助かるよ。」

海のお祭りへ続く

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