カオパット・ロットファイ(鉄道炒飯
「カオパット・ロットファイ(鉄道炒飯)」が生まれたのは、今から約85年前。王族の別荘や王宮があったホアヒンは、当時タイの富裕層に人気の旅先でした。西洋の鉄道文化「食堂車」をタイで初めて導入し、バンコク~ホアヒン間で特別なメニューを提供したいと考えた末に生まれた一品でした。
使用された食材は全て海外からの輸入品で、当時タイでは手に入らなかったバターやトマトソース、グリーンピース、紅腸(中国の赤いソーセージ)など高級食材ばかりでした。当初は、トマトソースを使用していたため赤い色をしていましたが、やはりトマトが手に入りづらいという理由から、紅腐乳(豆腐を塩漬け発酵させた食品)が代わりに使われるようになり、ピンク色の炒飯に定着しました。
食堂車での販売がきっかけで、「カオパット(炒飯)・ロットファイ(鉄道)」と呼ばれるようになり、バンコク-ホアヒン間の路線でのみ販売されていた、今となっては幻の炒飯です。ミット・ゴー・ユアンで、ぜひその貴重なメニューをお試しください。