見出し画像

ヒーローたるもの

 今期4回目のヒーローショーを聖地Gロッソに観に行ってきた。なんで今回こんなに狂ったかのように毎週通っているのかというと、現行のスーパー戦隊「機界戦隊ゼンカイジャー」と私が戦隊史上一番愛している10年前の戦隊「海賊戦隊ゴーカイジャー」がコラボすることになったから。これはなかなか伝わりづらいと思うけど10年前に解散した自分の1番好きなバンドが10年ぶりに復活してこの夏だけ週末ライブしますよー!みたいなことなの。(伝われ~いや伝わらなくてもいい)
 スーパー戦隊(ドラマ・ショー含む)の好きなところって、アイデアやフックとなるものを一切出し惜しみしないところ。今回のショーだって人気追加戦士のツーカイザーが登場するだけでも十分最高なんだよ。十分フックになってるんだよ。なのにそこにゴーカイジャーをぶつけてくるってもう”これが最後だ!”っていう気持ちで作っているとしか思えない。こういう時代だから次がいつになるかわからない…とかじゃない!昔からそう!足し算しか知らない、この”後の世代にアイデア一滴だって残してやるものか!”っていう姿勢が好き。あなたの生き方が好き。
 私の好きなゴーカイジャーが私の好きなゴーカイジャーのまんま帰ってきてくれて本当に嬉しい。生きていれば生で会えることがあるんだね…。ちゃんと分厚くてお尻が締まってて足が長くてめっちゃ存在してた。やっぱ襟が立ってるのって結局かっこいいよね。「がんばれ~!」って叫べる時代にヒーローショーに出会ていたらどれだけよかっただろう。その代わりにあの分厚いマスクの中に届くよう精一杯の拍手を送る。ジャンルを問わずライブってこれがいい。私の拍手と感動はあのマスクの中のスタイルの良い誰かに届いただろうか。
 その後池袋のシネマロサに行って「パンケーキを毒見する」という政治映画を観る。ジェットコースターみたいな1日。首を傾げながらシネマロサを出る。政治家とヒーローどちらも世界を救うために存在しているのになんでこんなにも違うんだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?