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記憶の蓋

昔が甦る
現実との違和感
記憶は五感とつながり
こうじゃなかったと
異を唱える

人も、物も、同じところに留まらないのかもしれない。
良くも悪くも時とともに変わってゆくのだろう。
これもその一つなのかも。

1972年以来のロングセラー

なんか味が薄くなったと思ったのです。
久しぶりでしたが昔馴染みのおやつ。関西人のDNAに吉本新喜劇が刷り込まれているように記憶に定着した味。その記憶が、薄っと訴えてきました。
元々味覚が鈍く、何でも普通においしく、マズいと感じることはそうそうないのですが、そんな僕が違和感を覚えた。いや、今のサッポロポテトがマズいのではなく、薄いと感じただけです。
そういえば、これも昔からあるアーモンドチョコレートが安売りしてたので買ったのですが、開けた時に箱の中でしたチョコの音に違和感がありました。見慣れた満員の電車が、なんか空いてるって感じです。要はもっと詰まってなかった? ってことです。
実際のところ、どうなんでしょうね?

記憶の蓋って、ふとした瞬間に開くのですね。過去が一気に現代とつながります。普段は忘れてて、意識もせず、考えてもいないことが記憶として蓄積されており、瞬時に甦る。人間の脳ってスゴイじゃないですか。

日々増え続けていく記憶。残しておきたいもの、そうでないものが時を経ることでふるいにかけられ、中には美化されて残るものもあります。
僕はおやつの記憶を美化したのでしょうか。さほど重要と思えないことなのに、なぜなのか自分でも分かりません。

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