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経済産業省「法務機能の在り方報告書」を描く

弁護士のイメージというと

逆転裁判の裁判所で「異議あり!!」

というイメージをお持ちの方が多いですが、今は会社の中で法務を担い、活躍する弁護士もたくさんいます。

また、法務には、弁護士資格なくとも専門的知見を持ち、会社を支える方もたくさんいます。

この法務機能の実情。

米国では、経営層から、毎日か週何回かの頻度で意見を求められることがある法務は70%であるのに対し、
日本の企業では、毎日求められるところはほぼなく、週数回が20%弱…

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ということは、まだまだ活用の余地があるということ!

でも法務ってどんなことができるんだろうね、外から見えないしよくわからんね。

ということで
会社内の弁護士の活躍・活用の幅についてまとめられたのが経済産業省の「法務機能の在り方報告書」です。

その導入を描きました。
(経産省の公式な依頼を受けたものではありませんので、悪しからず…)

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きっと、一般的な法務のイメージは「ガーディアン」。

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「それは違法なのでダメです。」「そこは自社に不利なので契約条項見直しを。」と回答している人。
まさに法の番人、コンプライアンスの最後の砦のイメージです。

一方で、組織内弁護士には「パートナー」としての役割も大きいのだということが、この報告書の一番の「なるほど、そうなんだ」ポイントでした。

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経営層とパートナーとなり、事業を創造・加速させ、イノベーションの要になるインパクトを与えうる存在なのだということ。

法務活用の可能性、その導入の方法や具体例について、詳しく知りたい方はこちら読んでくださいね。
https://www.meti.go.jp/press/2019/11/20191119002/20191119002-1.pdf
https://www.meti.go.jp/press/2019/11/20191119002/20191119002-3.pdf

ちょっと難し気ですが、ざっとグラフィックに目を通して全体の流れを知った上で報告書を読んだり、報告書読了後の記憶整理に…
読んでみると興味深いので、少しとっつきやすくなるといいな。

今回、一人でも報告書を読んでくれるように、やってみようよ!と話をくれたのは、
DeNA、続いてAirbnbを法務として支える渡部友一郎弁護士。
経産省法務機能強化実装WGの委員でもあります。

経産省の固そうなテーマに私のゆるめグラフィックを掛け合わせようと思いつく柔軟さ。さすが先駆的ベンチャーの企業内弁護士。
超多忙なのにプロボノでこんなサイトも運営しています。

http://lawyer.sakura.ne.jp/inhouse/archives/619

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余談ですが、最近「PIXER」(ローレンス・ロビー著)を読みました。

まさに「パートナー」としての弁護士が描かれており、トイ・ストーリーに代表されるキュートでポップなPIXERの裏側で、世界のこどもたちを熱狂させるアニメーションを実現するのため奔走する弁護士の姿、PIXERと夢の会社ウォルトディズニー社のシビアな契約交渉…リアルで面白くてあっという間に読み終えました。

実話に基づくPIXERを読んでから、上の報告書を読むとイメージが湧きやすいです。今ならアマゾンプライムで無料で読めますし、おススメ。
https://www.amazon.co.jp/PIXAR-%E3%83%94%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%BC-%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E4%BB%8A%E3%81%BE%E3%81%A7%E8%AA%9E%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%AE%E8%A9%B1-%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%BC/dp/4866511133

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