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辛い過敏性の腸症状が紙オムツに救われたお話


私67歳女性。医療従事者として40年間勤務し4年前に定年退職しました。
そこそこ健康体と思っていたはずの私が、一気に引きこもり老人化してしまったのは、ある一つの弱点が原因です。

食べるとお腹が敏感に反応するので本当に困っていました

ある事がキッカケで、引きこもり老人になっていた私の話です。
在職中は登山も旅行も大好きで、フル稼働しては休日を謳歌していましたが、何時からか外出しなくなりました。いいえ、外出できないのです。
外へ出るのが怖くなったのです。
その、ある事とは、何時どうなるか分からないお腹の調子の悩みです。

キッカケは、アレかな?コレかな?と数回に重なった腸の緊急事態の応酬が原因だと思います。


①トラウマの始まりは、初めての海外旅行でツアーバスを止めたこと
②急激な下痢◯症状で、失神の後に◯失禁状態になったこと
③連日の下痢◯が続き、遂には血◯が止まらなくなったこと

私の腸の弱さから起きた出来事は、数え上げたらキリがありません。
話題が【しもネタ】に繋がりやすいために、後から笑い話に昇華する内容の失敗ばかりです。でも、顔では笑っていても、心はすっかりトラウマに支配されていたのだと思います。
一般的にトラウマは⇒ストレスホルモン⇒ 知覚過敏⇒ ストレス反応増強⇒QOLの低下(生活の質の低下)に繋がっていくと言われています。


昔は電車通勤をしていたこともありました。その頃はまだ大丈夫だったかもしれないと、今は思っていますが‥‥
でも、電車通勤、自転車やマイカー通勤を交互にする変化の中、自分の弱い所、苦手な所が加齢等の変化でどんどん加速していったと思います。
在職中は、出勤しなければならないという義務感で、無意識下で何とか頑張っていたのかもしれません。
でも、自分のペースで通勤しているにも関わらず、思わぬ渋滞に巻き込まれたりすると、途中で体調が悪くなってトイレのためにコンビニに立ち寄ったりしていました。知らず知らずのうちにトラウマの影響を受けていたのかもしれません。

退職してからは出勤しなくても良いという環境が、余計に内向きな気持ちに拍車をかけて、一気に引きこもる事になったのだと今は思っています。

苦手意識を受け入れ解決策となった発想の転換

勿論、腸の弱さを克服するための努力はしています。
消化器系全般の弱さに自覚はあるので、ここ30年間に渡る定期通院や内服治療、精密検査、毎日の腸活も欠かした事はありません。
それでも、どんなに気をつけていても弱いものは弱いのです。
多少は症状が軽くなったり、出現回数が減ったとしても、根本的に治ったという事にはならないのです。
その弱点、苦手、過敏症状を体質として受け入れざるを得ないのです。

ポコポコ、グーグウー、食べると腸が反応して本当に困っていました

公共の乗り物や買い物も苦手です。
週に一度だけ買い物に行きますが用事は出来るだけ、ひとまとめにします。
最短コース、合理的、効率的導線など、考えられる全てを事前に考えます。

公共の乗り物全般も苦手です。
バス停での待ち時間、電車、飛行機、必要に迫られて居る空間が苦手です。
快速電車は途中下車はできないけれど、目的地には早く到着できるので気持ちが楽です。が、各駅停車は途中下車はできるけど、時間がかかり過ぎて症状の出現が気になってくるのです。
全く持ってワガママな構図です。
分かってはいるのですが、この思考回路から抜け出せずにいました。

快速電車にトイレのある車両の見方を教えてもらいました。
最悪の場合は使えるように乗車口をその車両にします。少し安心できます。

飛行機は、もっと深刻でした。
私が50代後半、仕事、家庭、子育て、両親の事と多忙な日々を過ごしていた頃、1年に10回程の飛行機を利用しての遠距離介護をしていました。
この時間的、空間的、機能的制限の多い飛行機のトイレ事情はストレスが大きかったです。
離着陸に伴う制限、三人がけシートの真ん中、狭い通路にCAさんのワゴンの往来‥
どれもが想像するだけで不安な気持ちが溢れてきます。
当時精神科勤務だったので「コレって完全パニック障害じゃない?!」と自分で思いあたるほど深刻でした。


そんな時に息子から「オムツ履けばいいじゃん!」の一言は、「目から鱗」気持ちが一瞬で楽になりました。
今まで我慢することばかりで、こうした発想は思いつかなかったのです。
それが「大丈夫かも‥‥」と、ちょっとした発想の転換で、何かしら‥気持ちが楽になったのです。ただ、それだけのことだったのです。

辛いんだけど、それを人に分かってはもらうのは難しいです

「心の安定」は簡単!アレを「お守り」として持ち歩くだけだった。

今でも外出時の不安や時間的拘束がある時には、ためらうことなく紙オムツを使用します。
苦手意識は変わらないので、あらかじめ利用駅のトイレ情報や事前準備を万端に、時間の余裕を持たせ心を落ち着かせます。
そしてもう一つの持ち物リスト「心の安定材のお守り」を常に持参します。

何時でも助けてくれると思う物言わぬ存在の心強さに支えられています。

紙オムツいいですよ~!
一見、介護用のイメージが強いですが、職業関係で時間の拘束や制限のある環境下でお仕事をしている方にとっては救世主だと思います。
特に排泄に関する事は生理的現象なので、誰の身にも起きる避けられない現象です。
私のようにお腹に不安要素を抱えていない方でも、使い方によっては助かる場面があるかもしれません。
介護用に限定しない考え方をすることで、私は心身両面から救われました。

此処でおまけの話ですが、日本の製品は素敵。ありがとう‥の話です。
まだ元気で活動的だった50歳代前半に、4泊5日の台湾ホームステイを経験したことがあります。
ホストファミリーに「お土産品は何がいいですか!」と尋ねた時に、日本製の衛生用品と介護関連用品、食品包装用ラップ製品のリクエストを受けました。
当時の台湾は子育て支援は充実していましたが、介護関連事業は遅れていて
食事介助用のエプロンや、一人で食べられる自助器具はまだあまり売られていませんでした。
日本製のお役立ち製品をお土産品にした時に、安価なのにも関わらず高品質で使いやすく、素晴らしい製品ばかりだと大変喜ばれたことを覚えています。

日本の企業のたゆまぬ努力が報われている事を、異国の地でそれを求めて評価してくれている人がいるという事実が嬉しかったのを覚えています。
当たり前に使用している製品一つ一つの品質の良さに感謝の気持ちを忘れがちになりますが、今こうして改めて自分が使用する側になり、その事を思い出しては「日本の製品は素敵」と、感謝の日々を過ごしているのです。

確かな評価の日本製の誇れる物たちのほんの一例です

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