ロシアのウクライナ侵攻脅威問題

1. ウクライナ国境の状況
・2021年10月頃からロシア軍がウクライナ国境周辺に集結
・ウクライナの北方、西方、東方の3方面に兵力展開、侵攻準備体制か?
・ベラルーシで軍事演習、侵攻臨戦体制準備の威嚇か?
・米国務省、ロシア軍ウクライナ侵攻の危険警戒、ロシアにたびたび警告
・バイデン大統領、新年の施政演説で、ロシア軍侵攻の可能性が高い、と警告
・米大使館員の家族にウクライナから退去を指示。
・ウクライナ近隣の東欧に米軍部隊派遣。
・NATOは近隣東欧諸国に武器、軍事物資を提供。

2. 何が起きているのか
・プーチン大統領、2021年12月中旬、米国とNATOに「欧州安全保障計画案(Red Line)を提示。
・Red lineの内容:
   1)NATOの東方拡大禁止、
   2)ウクライナ周辺に軍備展開禁止、
   3)ウクライナ周辺国からNATO軍撤退、
・プーチン大統領、Red lineを通告後、12月中に数度、TV演説、電話会談でRLの内容を伝達
・バイデン政権、RLの内容は断固拒否、ただし交渉には応ずると示唆。
・1月中旬ジュネーブで、米露協議、露NATO協議としたが、双方の主張は平行線、対立深まる
・プーチン氏の主張:2014年ロシアのクリミア併合後のミンスク合意でNATOの東方展開しない、との約束を西側は違反している。NATOの東方展開はロシアの安保に重大な脅威。
・バイデン政権の主張:NATOは開かれた組織。東欧諸国は近年陸続と加盟。ウクライナにも正当な権利がある。
・バイデン氏はしかし、近い将来にウクライナのNATO加盟はない、と度々示唆。

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