円急落と日銀の不可解な政策

1.円相場の急落
4月28日、日銀の金融政策決定会合後の声明発表を受けて、円相場は128円台後半から一気に1円ほど下げた後、午後2時半すぎには130円台を割り込み、一時は131円台まで低下した。

これは2002年以来、20年ぶりの安値。市場のディーラーは決定会合で円安けん制(金融緩和修正)への示唆があるのではの期待があったが、発表は毎営業日の指し値オペという強硬な金利抑制姿勢で、予想と逆の大きなサプライズ。円売りが殺到し、円急落となった。

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島田晴雄が世界情勢を語る「しまはる塾」でお伝えしている様々な事象を、さらに詳しくペーパーで解説します。次から次へと”玉手箱”を開いて参りま…

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