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2020年の終わりとともに

2020年の総括……をしようにも見事に何もない一年でした。
世間はコロナコロナで大騒ぎになり、イベントはことごとく中止になり、予定されていた商業本は諸事情で延期になり、もう一つの商業関連も延期になり、自分的デビュー記念の本は出せなくなり……
呪われてるんだろうかという2020年がようやく終わろうとしています。
終わりが見えるとともに、いろいろと停滞していたものが動き始めました。
延期になっていた本も1月に出版されることとなりました。
商業関連のもうひとつの方も何とか動きそうです。

12月の始めに17年飼っていたにゃんこが旅立ったのですが、「俺がおまえの悪いものを全部持って行ってやるぜ!」と言わんばかりに何かを持って行ってくれたのかもしれないです。
にゃんこ、男前だな、おい。

2021年、1月9日、一年数ヶ月ぶりに本が出ます。
「金獅子と氷のオメガ」。今年の春に原稿が書き上がっていたのですが、諸事情で発行が遅くなってしまいました。
本当にもう……いろいろありすぎて変に思い入れのある本となりました。
オメガバースで架空の国のお話となります。魔法も転生チートもないのですけれど。

そういえば、ちょっと前にTwitterでフォローしているところから流れてきたツイートなんですが。

ひとりの作家が〔四十以上の作品を書いている者でも〕さほどに多くのテーマをかかえているとは思えない。どれだけ多くの事柄に関心を持っていたとしても、小説の原動力となるものは数えるほどしかない。(スティーヴン・キング)

ああ、そうだね、テーマは確かに多くないねと思いました。
ツイートでも呟いていたんですが、書いている物語の根底にあるのは愛なのです。
愛に飢えた者と愛を与える者。
これが全てです。
12年前のデビュー本「SH」も、5年前に新人賞を貰った「デンパ男とオトメ野郎」も、そして1月の最新刊「金獅子と氷オメガ」も、互いに愛し愛されるお話です。
今後もブレることなくこのテーマで書いていくのではと思います。

まったく終息する様子もないコロナ関連ですが、いろいろなものが変わる転換期にきているのかなぁと思ったりもします。
変わるものと変わらぬもの。それぞれを噛みしめながら2021年を迎えたいと思います。

皆様、今年一年ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。

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