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51歳で早期退職 あの頃は異常な生活だと気づいたこと

51歳で早期退職して早5ヶ月。
毎日時間だけはたっぷりあり好き放題過ごしている。
こんな生活がずっと続けばとても幸せだ。
お金はないけど時間はある。
普通に考えたら不安がつきまとうはずだが、なぜか根拠のない自信もある。

退職して5ヶ月過ごしてきて、勤めていたあの頃はかなり異常な生活だったなぁってつくづく思えることがある。今回はその辺を整理してみようと思う。

勤め生活を離れてみて見えたもの

勤めていた頃には絶対に気づけなかったと思う。勤めながらその生活自体を客観的にみようとしても実際には見れないのは当然だ。
それでもその頃には、このままでいいのかと疑問は常に持っていた。でも流されるだけの毎日を過ごすだけでいっぱいいっぱい。今の生活が異常だなんて分かっているようでどうにもならない。

しかし実際に退職したら、勤めていた頃はかなりの異常生活を送っていたとかなり実感した。多分あのままの毎日を送っていたら50代のうちに脳とか心臓とかの大病で倒れていたかもって思うほどだ。

今こうやってその生活から離れられてホッとしている。
だって定年後の生活を楽しみに過ごしても、そこに行く途中で倒れて何かしら健康を害したら楽しい老後生活どころではない。

何をやるにも感じるにも考えるにも健康があってこそ。
無理して体を壊したら全て台無しだ。

異常な生活だったと思えること

勤め生活を脱して、あの頃は異常だったなぁって思えることをあげてみたいと思う。

完全な社畜精神

完全な社畜だったのは確か。
これは勤め人には致し方ないこと。会社から給料をもらっているので会社の方針に従えなければ辞めるしかない。

勤めていた会社は家族経営の小さい会社。社員数も50人弱ほどで経営者はとても自由奔放な性格。一生懸命にやっているのは分かっているが、かなりズレている。彼に賛同できずに辞めていった従業員は去年10人を超えた。それでも自分は間違っていないと豪語する。

そんな彼をみて「こいつ相当頭狂ってるなぁ」って心では思っていたが、心とは裏腹に従っている自分がいた。

完全な社畜。
右向けと言われたら右を向き、左と言われたら左を向く。

雇われ人の辛いところだった。

毎日カリカリ

毎日カリカリしていた。
激務で常に時間に追われる仕事。だから常に焦っている自分がいた。なんでも時短時短精神で、無駄を1mmでもなくすことに全集中していた。

だから心はなかった。黙々と時間内にこなすだけの仕事。流れ作業と何も変わらない。そんな仕事が1日の大半を占めているわけだから性格も自然とカリカリになる。せっかちになる。ゆっくりなんかしてる暇はない。要件は何?結論を先に言え!言いたいことは何?って感じで、今思えばそんな姿の自分にゾッとする。

睡眠不足

朝5時半には家を出て帰ってくるのは20時から21時の間。
風呂入って飯食ってなんてやってるとあっという間に23時過ぎ。それに加え当時はブログも毎日やりたかったから毎朝4時に起きていた。

睡眠時間は3〜4時間ほど。だから常に眠かったし体がだるかった。体は常に重いし背中全体が痛くなることがしばしばあった。
よくそんな毎日が続けられていたと思う。完全な睡眠不足。

今でもその頃の睡眠時間に慣れてしまって起きるのもさらに早くなった。3時起き。睡眠時間はさほど変わらないが、今は昼寝をいくらでもできる。

大きな違いだ。

週末だけが楽しみ

月曜から金曜までそんな生活をしていたから土日の休日だけが楽しみだった。だから毎週カウントダウン方式で過ごしていた。

月曜日。
休日が終わって1週間が始まる日。仕方がない。完全に諦めている曜日。

火曜日。
ここが1番個人的に辛い精神状態。だって前にも戻れないし先を見たらかなり長い。

水曜日。
ここまでくるとかなり楽になる。お昼になればちょうど5日間の半分を過ぎたことになる。

木曜日。
折り返し地点を過ぎ後半戦。明日が金曜日だと思うとほぼ楽勝。

金曜日。
もうどうでもいい。気持ちはほとんど休日モード。何をやるにも前向きに捉えられる自分がいるから全てにプラス思考。

そんな毎週を送っていた。
だから月曜から金曜は土日のための捨て試合的な感覚だった。

たった1度の人生だから

みんなこんな感じで毎日を頑張っているのか?
いや、もっと大変な人もいるのだろう。でもやっぱり僕はこの生活を定年まで続けたいとは思えなかった。年々歳をとっていくと心身ともにも弱ってくる。だからこのまま続けられる自信もなかった。色々タイミングが重なって退職したが、それはそれで神様かご先祖様から「もう危ないからその生活は辞めろ!」っていうお告げかもって思っている。

たった1度の人生だから5年後10年後に「あの時あーしておけば」っていう後悔だけはしたくなかった。

今まで散々後悔ばかりしてきたから。




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