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「超・オンライン帰省」〜田舎に帰れないお盆の過ごし方〜

こんにちは(^_^)
はるおです。
皆さま、お盆明け、いかがお過ごしでしょうか?

さて秋田県出身の私。

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このご時世、お盆に地元秋田に帰省することがなかなか困難で、今回は珍しく東京でお盆期間を過ごしました。。


秋田県知事の佐竹さんも、控えて〜!とおっしゃっていましてね。

https://www.asahi.com/articles/ASN836GMKN83UTIL04Q.html
全国的にみても、約8割の人が帰省は控えたみたいです。
https://www.cross-m.co.jp/news/release/20200716/


Twitterみてみても、「帰れない お盆」とかで調べると、すごい数のツイートが。
実家で過ごせないお盆、切なかったですよねぇ。。

「超オンライン帰省」してみた。

そういうわけでして!!今回は、今話題のオンライン帰省についての考察と、私が考えた「超オンライン帰省」で実際に私がしたことをまとめてみます!
 

1. オンライン帰省とは?

「オンライン帰省」とは。
Wikipediaさんにはまだ掲載されていなかったので、地道に色々なメディアを見たのですが。。

ビデオ通話アプリ等を活用したやり取りを、離れて暮らす家族・親戚と行う方法のこと。安部首相が4/22会見で「オンライン帰省を」と呼びかけたことで話題になりました。音声のみのコミュニケーションよりもビデオ通話で顔を見て話すことで、帰省した気分を味わうことができるのが良いところ。

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…と、調べたらこんなところでしたね。


2.「オンライン帰省」実際と限界

さて、さらに調べてみると、実際にやってみた人の記事が出てきました。

3食のビデオ通話とモーニングコールで「オンライン帰省」したらかなりキツかった https://japanese.engadget.com/jp-2020-04-28-3.html

「かなりキツかった」と表題にもありますが(笑)なんだかんだ楽しそうではありつつ、結構大変そうでもありますね。


あと、思ったのですが。
実家にビデオ通話の出来そうな人がいるなら、それはもうどんどんしたら良いと思います。 

でも。でも、ですよ。

「うちのじーちゃんばーちゃんには、難しすぎ!」
「実家に電波環境整ってないよ!」

 
…そんな声も、すごぉーーーく、多い気がするんですよ。
 

実際、オンライン帰省をした人/しなかった人のようすもまとめられてました。https://www.bcnretail.com/market/detail/20200512_173001.html


オンライン帰省をしなかった人の理由(複数回答)は、「普段からコミュニケーションを取っている」(34.7%)が最多で、「実家にオンライン帰省に利用できるデジタル機器がないから」(26.7%)、「実家にネット環境がないから」(20.0%)がそれに続く。また、「実際に帰省した」という回答も12.0%あった。

…らしいです。
 

ということは?  
インターネット環境に依存しないような、オンライン帰省を超える「超オンライン帰省」を考えなければいけないのでは?

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というわけで!
ここからは、「超オンライン帰省」について、まとめてみます!

3.超オンライン帰省の3つの方法と注意点


「超オンライン帰省」とは。
はいこれ、私、佐藤春華が独断と偏見で名付けました。笑

「インターネット環境に依存せず、また、インターネットを使い慣れていない高齢者にもなじみやすいような、ビデオ通話が基本の『オンライン帰省』とは違った、遠隔で里帰り気分を味わえるような活動のこと」を指す言葉です。

今回は、3つの方法を挙げてみます。

私は実際に、①②③をフルコースでやってみました!(実際には妹と二人でやりました。)
相手は、秋田の父方の祖父母(80代前半・80代後半)と、母方の祖母(80代前半)。
なので、今回の記事は高齢の方がお相手前提です。

だいたい地図のこの辺にいます。


3–①固定電話を使う

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オーソドックス&シンプル!ですね。
実際に帰省した時にするようななにげなーい会話を、電話でするイメージです。


注意した点:
家庭にもよると思うのですが、うちの祖父母はあまり電話に慣れていません。笑
また、あまりすぐ出てくれません。笑
出てくれるまでゆっくり気長に待ちます。笑

あと昨今は振り込め詐欺なんかが横行しているので、電話に出てくれたらすぐに「もしもし!〇〇だよ!」と名乗りましょう。
意外と警戒している方、多いと思います。

最後に何と言っても大きな声で!!!
「聴けね〜」
(秋田弁で「聴こえない」の意味)と言わせてばかりでは可哀想ですし、こちらも切ない。笑


3–②手紙を送る

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古典的ですが、とても心温まる方法です。
こちらも、実際に帰省した時に伝えたかったこと、聞きたかったことなどを書くイメージです。なにかと忙しくしている現代人の皆様も、お盆などを言い訳に手紙を書いてみてみるのも良いのでは〜!

注意した点:
長くし過ぎない、難しい内容にし過ぎないこと。笑

あと、何と言っても大きな字で!!!
「こんた小ちぇ字だば、めね〜」(秋田弁で「こんなに小さな字では見えない」の意味)と言わせてばかりでは可哀想ですし、こちらも切ない。笑


3–③贈り物をする 

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帰省出来ないぶん、ご家族に向けて「帰れないけど、想ってるよ」を表すプレゼント、という感じ。
大切なのことは、「こんなの好きかな?」「これは喜ぶかな?」「これは使わないかもなぁ〜」などなど、実家の顔ぶれをイメージしながら贈り物を選ぶことだと思います(^_^)


注意した点:
上にも書きましたが、「使いそうなもの」を。
最初は「オシャレなワンピースでも贈ろうか」と妹とキャッキャしてましたが、でもよく考えてみると基本的に祖父母は外に出かけません。
使わないものあげてもしゃーない。笑
なので、毎日使うであろう"パジャマ"をプレゼントしました。
似合いそうな柄のものを選ぶのも楽しかったですよ!!!


4.実際の反応


今回は、②手紙+③プレゼント→①電話という流れでやりました。
手紙とプレゼントは8月11日に東京から郵送して、13日くらいに秋田に到着したようです。


4–①父方の祖父母の反応


手紙のメッセージはこちら。

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贈ったパジャマは、祖父がPOLOのおしゃれ柄、祖母が薄い紫の花柄。

実際に届いた日、珍しく(今までで初めてなんじゃないか、ぐらい!)祖母から電話がきました。
「春華〜?もしもし?しゅてきなパジャマ(ちょっとなまって発音がこうなる。笑)、届いたよ〜!ありがとね〜!すごぉく気に入った!」と。
気に入った!って…笑
感想が強いな…笑

でもでも、その後も色々と話が出来ました。
一昨年、慢性腎不全になって体調を崩してしまったばあちゃん。
ずっとずっと体調不良自慢してくるじいちゃん。笑
相変わらずの話のテンポと、電話越しに聞こえるヒグラシの声。
今日はこんなことした、明日は誰々が来る、もうすぐ畑で何が取れる。
10分程でしたが、束の間の祖父母との家族時間。

じゃあ、またね!お正月は会えるかなぁ。それまで元気でいなきゃダメだよー!
そう言って、電話を切りました。


4–②母方の祖母の反応

手紙のメッセージはこちら。

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贈ったパジャマは、父方の祖母とお揃い(笑)の、薄い紫の花柄。

届いたであろう次の日、私から電話を。
「あー、春華ちゃん。パジャマありがとねぇ。私ほら、お腹周りが心配だったけど…大丈夫であったよ〜」
いや、最初の感想!!!笑


ちなみに妹は妹で電話してるんですが、その時は
妹「パジャマどう?」
祖母「うーん…微妙」
妹「微妙かい!!!笑」
というやりとりだったらしい。笑
人の趣味って分からないものね…笑


でもでも、こちらも、その後に色々と話が出来ました。
私の仕事の話、将来の話、私の結婚の話、祖母の若い頃の話、結婚生活の話…
振り返るとめちゃくちゃTHE・女子会みたいな話、してましたわ。笑
この時は30〜40分程話したかな?
止まらない女子トークでした。笑
普段の帰省では私も両親の手前、あんまり腹を割ってこんな女子トーク出来ないのですが。笑
今回はとてもいい機会になりました。電話文明サマサマ。

お正月まで元気でね!と言うと、「私は大丈夫。春華ちゃんの方が心配」とのこと。笑
笑いながら、電話を切りました。

5.まとめ

「みんな、そもそも帰省って何のためにするの?」ということも、調べてみました。

こちらはソニー損保さんの調査。

https://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2019/07/20190729_01.html

全回答者1,000名に、今年のお盆の帰省の目的を聞いたところ、「お墓参りに行く」(41.8%)が最も高く、次いで「親の様子を見に行く」(34.5%)、「のんびりする」(31.9%)、「親・義親に子どもの顔を見せる」(22.4%)、「祖父母や親戚に自分の顔を見せる」(19.6%)となりました。


とのこと。

…ですが、これはあくまでも、調査であって。

結局、何が目的か、何が大事か、誰に何を伝えたいか。それは、一概には言えません。

帰省なんて、強制されてるわけでもないし、したからと言って誰に褒められるわけでもない。しなかったら家族から「どうして来ないの〜!」と言われるかも、ですが(笑)


でも。
帰りたい理由が、ふるさとに足を運びたい理由が、あるから人は帰省をするんですよね。
それが例年なら「なんとなく」帰って、「なんとなく」親や祖父母や親戚の顔を見てきます。

でも、今年は違う。

習わしだから、と行っていた墓参りも、なんとなく囲んでいた家族たちとの食卓も。

お盆の文化の中で、慣習的に無意識的にやってきた"帰省"の意味を、自分なりに考えて、根本にある「帰省してやりたかったこと」を見つめられる、良い機会かもしれません。

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そしてその「帰省してやりたいこと」に向き合えたら、オンラインだろうとなかろうと、みんなが笑顔になれるようなお盆の過ごし方、実家の家族との時間の過ごし方が見つかるのでは?と思います。

そして、それを考えたら、早速行動してみましょう。5分でもいい。
まずは、「とりあえず電話してみなよ」と思います。

お盆、帰省できた人もできなかった人も、離れた家族とのより良い「家族時間」を過ごせますように(^_^)

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