二十歳前夜に
ふとした夕立が私を襲う日々だった。
今はまだ、暮れてゆくのが怖い。
魂の家、私はこのことを光にこの一夜を乗り越えようと思う。
私たちは芸術に対し、節度を持たなければあの果実を享受できるのか。
そんな緩い世界を感じる。私の邪悪な蛇は知を誘惑し、私を美に嫁がせる。もうじき瞳を奪われるような孤独を感じている。
触れて爛れる熱は、これからの愛に委ねたい。私はいつも、愛しい人に向けて泣く。胸に微笑を孕ませる、そんな幸福をみつけたい。
少女が暮れていく夢と狂気に、私は今日も恋焦がれる。
節度を超えた愛を探して、輝く日々を夢想する。
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