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#2 ある雨の日曜日に

お昼は友人たっての希望でイロイロさんへ。たまさよちゃんの心の込もったランチを丁寧にいただく。
胃袋喜び心満たされ席を立つ。お会計時、学校でも家でも頭を悩ませている息子の事を好きと言ってくれる一言に励まされながら店を後にする。引き続き友人宅でゆるりとお茶をいただく。
紅茶と共に出てきた一目で嬉しくなるデザート。綺麗な長方形のクレープ。上には断面の薄ピンクが美しい苺達、その隣には生クリームも。口に入れた途端にさらりとした世にも美味しいカスタードクリームが広がる。バックハウスイリエのカスタードクリームらしい。こんな美味しいデザートを食後の楽しみに作ってくれる友人を持つ私は幸せだ。
リビングには娘Kちゃんとお泊まりに来ていた友人Hちゃんが炬燵に入りながら、月曜から夜ふかしを見ていた。Kちゃんはつい最近准看護師の試験に合格した。アルバイトに忙しく、勉強は超短期集中型で合格を掴んだスゴ技の持ち主だ。なかなか勉強にエンジンがかからない娘にやきもきしながら見守るしかない親心は私にも痛いほど伝わり、私までハラハラしていた。聞くところによると、試験前にはクラスメートから電話がかかり「勉強するで」と1時間強制的に猛特訓があったらしく、そのおかげらしい。持つべきものは友やな。悩んでいる息子の事を聞いていたKちゃん。「本人がやる気にならなせえへんねんよなぁ」なるほどな。
Kちゃんの友人Hちゃんは、ダンス大好き、K-pop大好き、アニメ大好きの同じ看護学校卒業生で春からは准看護師として働くという。「ダンスめっちゃ好きやからそのためにお金もいるし働く」と清々しい笑顔で話す。韓国にも一人で旅行に行ってしまうほど心はタフだ。「向こうでお母さんからの電話が面倒臭かってん」そら、母心配して電話するで。大人とも距離を感じさせずに話せる、なんてオモロい18歳。周りが放っとけず、何とかしてあげないと、と思われる人柄を持つKちゃん。そんなKちゃんの横で「もうすぐバイトの時間やでー」と炬燵で寝ているKちゃんを起こすHちゃん。二人ともとにかく人懐っこい。KちゃんとHちゃんの関係。なんかええな。
帰るついでに駅までHちゃんを車で送る。私「頑張ってなー」 H「はい、ありがとうございました!」
と発車3分前でにっこり笑顔で階段を駆け上がっていったHちゃん。
人との出会いってどんな時も新鮮な感動があるなぁ、としみじみ思った日曜日の午後でした。

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