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白、しろ、シロ

やっと引っ越しの荷解きがおわり、足りないものを買いに大きめのニトリに行ってきました。ニトリ楽しい。

今回、家を真っ白い部屋にしたくて、色のついているものを全部売ったりあげたり実家に運んだりして、白いものだけを残しました。でも、白いものだけにしたはずなのになぜかそんなに統一感が出なかった。そう、白にもいろんな白があったんです。

いろんな色が溢れている部屋にあるとどの白も同じ白にしか見えなかったのだけれど、いざ白だけにしてみると、ぜんぶ違う白だったんですよ。何かちょっと新発見みたいで嬉しいです。良く学校制服のことを個性がないとか言う人がいるけれど、実は同じ制服を着ていると、余計に制服以外の部分、個々の個性が目立ってくるんですよね。

でも朝の満員電車にいる学生やサラリーマンは、みんな同じ制服や、同じスーツでみんな同じに見えるし、どこか無機質で無個性に感じる。いろんな服装の中でお揃いを着ていると、ひとりひとりが「制服の学生」や「スーツのサラリーマン」ってジャンルにカテゴライズされてしまうんですね。僕のごちゃごちゃな部屋にあった白いものたちみたいに。

みんなが制服を着るように、みんな白いものだけになると、それぞれの白がすごくハッキリとしてきます。ほんとにいろんな白がある。素材も質感も光沢も、手触りも、陽の光の透け方も、みんなひとつひとつ違う。いま、僕、白いもの大好きです。思い切って一色に統一したことで、それぞれの白いモノの個性や魅力がめちゃくちゃ分かるようになった。きっと林家ペーさんとパー子さんもそれぞれのピンクの違いが分かっていると思う。笑

僕はドールも好きなんですが、同じ量産型ドールでも良くみると、ひとりひとり顔が違ってみえるんですよ。同じものでも別の個体である限り、絶対にみんな違う。その違いが分かるようになった時ってなんかちょっと嬉しいし、個性が消えることを恐れてわざと人と違うことや、奇抜な格好をして頑張らなくても良いんだ、生まれつき人はひとりひとり違うんだから…って思えます。むしろ同じ格好をすることで逆に目立ってくる部分が隠しきれない個性なのかも知れない。自分が偏見を持って「あいつらはこういう服を着ているから無個性」って思っているだけで…。

いま、僕の新居でいろんな白が朝日に輝いています。最高。あの空に浮かぶ白い雲だってみんな違う白。

同じ服を着たくらいで消えるような個性なんて本当はないんだよね、きっと。


春名風花🌸


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