#21 エリック・バーカー , 橘玲 (2017):残酷すぎる成功法則

ただのメモ、されどメモ

先日とある人に、「同じ本を読んで感想をシェアしよう」と提案した。今日はその、”読んだ本の感想シェア”のための”ただのメモ”。

と言っても、そもそも何でこんなことをしようと思ったか話していなかったのでまずはそれから。

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どこかに出かけるときの電車で、歩きながら、カフェで、何でもないときに、何気なく始まった会話ほどなぜか盛り上がる。そのおかげで電車を乗り過ごしたり、地図上の行先を見失ったり、料理の手順を間違えたり...周りが見えないくらい集中してしまう時がある。

それはたぶん、読む本の領域が少し重なっていてることや、本を紹介し合ったりすることで、頭の中にある形になりかけた言葉を思いつくままに話していても通じるけれど、ベースになっている知識は全然違って、一人ではたどり着かないようなところ(思考)に連れて行ってもらえるからなんだろう。こんな刺激的で楽しい会話は誰とでもできるものではない。

大学に復帰してからは生活リズムもかかわる人も変わった、というか元に戻った。つまりは同じ考え方、同じ知識を持っている人に囲まれている時間が増えたということ。これはこれで考えを深めたり、周辺情報を取り入れるという意味ではとても良い。

けれど元の場所に戻って2か月くらいた経ったころ、「学んでいる分野も普段の生活も全く違う人と、いつも考えている研究から離れた話をする時間も積極的に取り入れたい」と思うようになった。一見全然つながりそうもないこういう時間から生まれることもあるはずだから。

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ということでさっそく自分が気になったことをとっかかりにして書いてみようと思う。これもただのメモで終わってもいいかもしれないけど、”されどメモ”って思える発見がちょっとでもあったらいいな。

残酷すぎる成功法則/BARKING UP THE WRONG TREE

こういう本(いわゆる自己啓発とかビジネス書)を読んで、その通りだなと思ったり、これは実践してて正しかったのか、と思うことがある。けれど”思う”で終わってしまって、日常生活の中に組み込んで実践しないことには何も進まない。

今回読みながら実践したいなと思った事をざっくりと挙げると以下のようなものがあった。

・自分を知り、合う環境を選ぶこと
・"運が良い"というのは、その人の選択によるところが大きい
・沢山ある選択肢の中で、何を捨て何を選ぶのか
・自分の成功の定義を持つこと

それにこんな言葉も刺さった。

私たちはいつも生きる準備に余念がなく、決して今を生きていない

中学の期末試験はゲームだった

今試しにやっていることを書こうと思ったのだけど、まずその元になった話から始める。

中学校の期末試験を当時はゲームだなんて思って勉強はしてなくて、いい成績を取りたくて勉強していた。ただ振り返るとゲーム要素をうまく取り入れていたと思う。

勉強した分を塗りつぶすシートを塗りたくて長く勉強していたこと、タスクが書かれたマンスリーカレンダーのチェックボックスを埋めたくて勉強していたこと、帰り道に友達と歴史の問題を出し合っていたこと、何人かで点数を競っていたこと(勝者はシャーペンの芯がもらえた、とかだった気がする…笑)、朝5時、朝ごはん前に頭の体操で簡単な計算とか単語をやることetc.

中学生の自分の方が時間の使い方が上手かった気がして、期末試験の時やっていたことを応用してみようと思いついた。

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ということで早速、自分の時間の使い方知るという意味でも、マスを塗りたくてたくさん本を読んだり勉強するためにも、チェックボックスを消したくてタスクをこなせるようにするためにも、

・2週間単位の24時間の塗りつぶしカレンダー(A4)

・タスク管理用のウィークリーカレンダー(A4)

を作ってみた。ちなみに、積極的に割きたいことは好きな色に設定してあるので、理想的な時間の過ごし方をすると好きな色に染まるという仕組み。まだ始めたばかりだけど、すでにあんまり好きじゃない色に偏っていて「ありゃー」って感じ。(笑)

本の一節には、週55時間を超えると生産性は急激に低下すると書かれていた。ってことは、7.5~8h/Day働くと大体それくらいになる。なのでこの時間を限度に集中して取り組むことを目指してみようという感じ。

塗り潰しカレンダーの効果

以前は重い本を持ち運びたくないと思って、通学時間はkindleの本を読んでいたので研究関連の読書が進まなかった。でも今は、通学時間以外に時間があまりとれないことが分かったので、ちょっと重くても研究に関係する本を持ち歩いて読むようにしている。これはだいぶ習慣化されてきていい感じ。このまま続けたい。

時間がないは本当か?

「時は金なり」は間違っているの一節にこんなことが書いてあった。

自分にとって意味がないと思うことに見切りをつければ、もっと有意義な何かに取り組む時間を生みだすことができる。

ここで登場したスペンサー・グレンドンの話(病気のために1日に何か一つをやり遂げるのが精いっぱいで、やることを取捨選択をせざるをえない人生)とはとても比べられないけれど、部活のことを思い出した。

学部4年間は、週7日部活があった…(馬術部は生き物を扱うから仕方ないっちゃ仕方ない)練習がある6日は始発で学校に行って、家に着くのは早くても20時以降。そんなこんなで課題もかなり手抜きだったと思う。でも勉強してる”造園”という分野は好きで、本で出てくる憧れの人の講演会に行ったり、出版イベントに行ったりと、色々な大人に会いに大学の外に繰り出していっていた。(ここだけの話、動機の半分は部活を早帰りしたかったから)

(馬術は高校生の部活として始めたのだけれど)大学でも部活を続けるという選択をしていなかったら、もっといろいろなことができたかもしれない、成績ももっと良かったかもしれないと思っていた。でも、時間に制約があったことも、ちょっと部活さぼりたいって思っていたことも、外に出ていく事に関して積極的になれた理由の一つであった。

そういう生活の大部分を占めていたものがなくなったことで、時間を取れるようになったことももちろんある。増えた自由な時間の割には何もできるようになってない気もする。

少し話は脱線してしまったけれど、要は今はある程度自分の裁量で時間を決められるので、(やるべき事もやりたい事も沢山あるけれど)"時間がない"って嘆く前に時間をつくるように計画したい。

だって部活やってた時よりはたっぷり時間はあるから。

noteを書く、メモする

時間を取って、自分への語りかけを書きとめると、気分が晴れて、自分を思いやる気持ちが高まるという。 (Kindle 位置No.3805)

noteを書き始めたのは、詳しくは以前の投稿にも書いたけど、自分のため。google keepのメモも、紙のノートに書くメモも、基本的には自分のため。

(次の投稿に書こうとしていたことを先取りする形になってしまうけど)あくまでも自分のためのメモが、誰かとのつながりや新しい何かとの出会いのきっかけに”結果的に”なれば、それはうれしい。

人生で一番重要な唯一のこと

いくつものエピソードとともに、成功に近づくための様々な方法、気持ちの持ち方などが事が書いてあった。けれど結局"人生で一番重要な唯一のこと"は(やはり)自分の身近なところにあるみたいだ。

重要な調整は何だろう? 自分が望むような人になっていくのを助けてくれる友人たちや愛する人たちとつながることだ。金銭的な成功もいいが、人生で成功をおさめるには幸福感が必要だ。キャリアでの成功が幸福をもたらすとは限らないが、幸福は成功をもたらすことが調査結果で示されている。人間関係こそが、あなたに幸福をもたらすものだ。

人生の最期に臨んだあなたにとって、成功とは何を意味するだろう? ある研究者がそれを明らかにした。ハーバード大学医学部教授のジョージ・ヴァリアントは、男性グループを大学卒業から死亡まで追跡調査した「グラント研究」を指揮した。数十年にわたる研究を、彼はこう結論づけた。「人生で本当に重要な唯一のことは、他者との関係である」あらゆる人間関係や恋愛は、あなたの成功願望にとって不快で曖昧なものだろうか? そんなことはない。

ヴァリアントとその研究チ ームは 、四七歳になった被験者を 、人間関係の充実度によって評点した (結婚して何年か 、子どもは何人か 、子どもとの信頼関係はどうか 、友人は何人いるか 、など ) 。その結果は 、被験者たちのキャリアにおける成功度とほぼ一致した 。

とは言うものの、人間関係で不幸になる人もいるわけで…

そんなことについて以前の投稿で"距離"という視点から他者との関係について考えてみたことがあって、「人間関係は単純に好き嫌いではなくて"距離の取り方の問題"だと思う。」と書いた。

だから、本には「人生で本当に重要な唯一のことは、他者との関係である」と書いてあるけれど、それは

関係を保とうとすることだけではなく、たまには距離を取ることでもある

という捉え方もできるなと思った。

聞いてみたいこと

最後に質問がある。

あなた個人にとっての成功を定義することだ。周囲を基準に、自分が成功しているかどうかを判断するのは、もう現実的ではない。(kindle位置: 4,578)

この一節を読んだとき、「自分にとっての成功の定義は何だろう?」って考えた。考えたけど、なんだかパッとしないことしか思いつかない。それでもいいのかもしれないけど、あなたにとっての成功を定義を聞いてみたい。

余談

1冊でハイライトした箇所が84か所もあったので、ここに書いている以外もたくさんあるけど載せきれませんでした。(長い本だった…)

本の紹介

この投稿の元になった本はこちら。


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