#13 動的平衡:内なる共有と外への発散のバランス

人と何か(好きなことでも、考えでも、出来事でも)を共有したらより仲良くなったという経験や自分の世界が広くなったという感覚はありませんか?

この問いと体験から、ふと頭の中に降ってきた絵を文章にしてみました。

二つの円がある

この円は人でもあり、その人の持っている世界観でもある。

はじめは接してしかいなかった円。

それぞれの好きなように外に向かっていた興味の矢印が、内側にも向くようになって、少しずつ共有する面積が増えていく。(水色部分)


ただ、バランスが崩れることもある。

例えば

互いに内向きの矢印しかなかったら、水色の共有部分はどんどん増えていってそのうち広がれなくなる。そうしてすべて共有しきってしまったら、飽きて終わり。次の円を探しに行くかもしれない。(あ、矢印の色間違えてる…)

逆にいったん多くを共有し始めても、内側の矢印が小さくなったり(又は途絶えたり)して、外に向かう矢印が大きくなったら、どんどん円は離れてしまう。

ここでポイントなのは、共有したものの絶対値は変わらないということ。これまで広げてきた水色は残る。ただ単に、円が外に広がっていくにつれて相対的に小さくなるということ。そしてまた違った円(世界)と接点を持つことになるだろう。

動的平衡

以前生物学者、福岡伸一さんの著書『生物と無生物のあいだ』を読んだ。「生きていること」=「動的平衡」であり、絶え間なく動き、入れ替わりながらも全体としては恒常性を保っていることだそう。

外へも内へもバランスよく広がっていけたら、永遠に新しいことを共有できる。新しい世界を見せることができる。そうしたらいつもその円は新鮮だ。

絶えず内側への矢印も向けつつ、それぞれの好きなこと、やりたいこと続けること。これはきっと自分の円も、もう一つの円の世界も広げ鮮やかにする。無理矢理かもしれないけど、まさに(活き活きと)"生きてる”って感じません?笑

ただ現実では、
世界が広がって鮮やかになっていくなんて、そんな簡単にいかない。円の接しているところではいつも摩擦が起こるから、違和感や痛みを感じることもあるかもしれない。けどそれもゆっくりじっくり、力をかけたら不思議と受け入れられたりするらしい。

世界を広げ、鮮やかにしてくれる円は、好きなことややりたいことを応援してくれる存在であるともいえる。もちろん水色の部分は他の円とのそれより大きくて、大事なことは共有している。
だからその円を持っている人はあなたにとってのキーパーソンなんだと思う。

目がキラキラしてるとか、楽しそうって周りから言われることがあるならそれは周りの人のお陰で、周囲に恵まれてるってことでもあるかも。

さてここで、「→」についての補足。
矢印は力の大きさと方向を表している。
その力っていったい何だろう?と考えたときに、「興味・関心」「好奇心」「反発・反抗」「愛情」??とか色々思い浮かんだんだけど、結局これら全部であり人それぞれなのかなと(少々雑ですが…)

わたしの円

さいごにこの考えのヒントになった本たちと私の好きな世界観をちょっとだけ紹介します。(あれ、前も紹介したかもしれない?…)


さいごまで読んでくれた皆さん、いつも私の円をひろげてくれてありがとう:)

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