#93 しなやかに強く

#短文雑記

久しぶりの更新。今回はちょっとした違和感から気づいたことを書く。

しなやかな強さを持つには自分の価値観に意識的になること、よく考えることが大事じゃないかという話。

納得度を記録し続けて半年

以前「#新しい家計簿」という短文雑記で紹介した家計簿を使い始めて半年が経った。この家計簿について簡単に紹介すると、1ヶ月生きるのに最低限必要なお金を把握することを意識して作られたウェブアプリだ。特徴としては固定費という費目(概念)があること、カテゴリーを自分で考えて設定する必要があること、使ったお金の質を「納得度」として入力することだろうか。

家計簿を開発した友人は「時間」や「お金」に対して極めて高い感度を持っていて、それらに意識的になりたい、消費するだけの人生を生きたくないというような話を家計簿を作る以前からしていた。彼が家計簿を作った背景についてブログに書いているのを見て完全に同意だったので、すぐに使いたい!と連絡した。

それが今年1月のことだった。

違和感

ここ最近の話をすると、4,5月は家に引きこもっていたのであまりお金を使う機会は多くなかったのだけど、6月に入って外出し始めたので交際費をつけることが徐々に増えてきた。

chromeにブックマークしてすぐに開けるようにしているので、いつも通り支払いを終えるとすぐにスマホを取り出して値段とカテゴリーを入力する。そして最後に今回の消費の質である「納得度」1〜5を入力する(5が最も納得度が高い)。

基本的に会いたい人に会うときにはお金を惜しまず使うし、納得度も5がつくのが常(会っても会わなくてもどっちでもいい人とのご飯は誘われてもやんわり断っちゃうので)。
がしかし、最近何回か行った友人とのごはんに使ったお金に関しては、納得度の入力で「うーん、どうしよう」と手が止まることがあった。

3かな4かな…
・たまにしか会えない人に会えたし4にしたい
・けど、なんとなく疲れたな(コロナ対策に気を使っていたせいか、リアルで人と話すことがヘタになったせいなのかわからない)
・もしかしたら価値観が違いすぎてストレートに主張することを遠慮していたからかも
・とにかくこう考えている時点でそんなに満足度は高くないし3かな…
と結局3をつけてしまった。

決して一緒にいた友人があんまり好きじゃなくなったとかではない。その人としか話せない話題もあるし。

ではこの時感じた違和感は、一体なんだったのか?

何をしている時が幸せ?

何に対して幸せを感じるかの基準に合致しなかった
というのが今のところの答えだろうか。

なぜこの答えにたどり着いたかというと、
・大学に行かなくなって一日の時間を自分でコントロールすることが以前にも増して重要になった
・これまでを振り返る時間が増えた
ことにより、幸福度が高い時間の使い方が浮き彫りになったからだ。

・・・・・・

ここでためしに、思いついたまま幸福度の高い時間を書いてみる。

①だれかと
・気の知れた友人、つまり自分のことをいつでも無条件に受け入れてくれる人(逆もまた然り)と他愛もないことを話している時。一緒にいる時。
・研究に関することを議論している時。
・誰かが一生懸命考えたことについて聞く時。ゼミの場とかで。

②ひとりで
・本を読んで、新しい知識や考えに触れている時。
・楽しそうで生き生きしている様子が伝わってくる他人のブログを読んでいる時。
・頭の中にあることを、noteなり論文なり他人に共有可能な形でアウトプットしている時やその過程。
・靴を磨いたり、お気に入りのものを手入れしている時。
・よく寝て、目覚ましではなく朝日で目が覚める時。
・最近お気に入りの雲南のコーヒーを淹れてゆっくり味わう時
・YouTube見ながら筋トレしている時
・馬に乗ってビュンビュンと走っている時。
・お気に入りのぎゅんかわな服を着て出かける時。
・音楽とか芸術品とか美しいものに触れる時。…etc.

ちょっと書き過ぎたのでこの辺にしておく。(にしても一人の時間に寄ってるなぁ)

これらをふまえると私が幸せを感じる時は以下のようにまとめられる。

・インプットや思考することを含めた生産活動に関すること
・健康に関すること(運動や食べること)
・お互いが素直になれる人と関わること

あなたの幸せを感じる時ってどんな時?ぜひ聞いてみたい。

しなやかさ

置かれている環境や人生のステージに合わせて、自分も変わっていくだろう。一年後の自分がどうなっているかも分からないような変化の激しい時に、上に書いた幸せに対する価値観に限らず(時間やお金とか)、"自分"の価値観を持っていることが変化に適応していくための助けになるはずだ。
ちょっとしたことでは動じない、しなやかな強さを持った人でありたい。
これはひとりの人間としてだけでなく、研究者としてもそうでありたい。

こう願っていても、次の一歩はどこに踏み出せば良いのかと迷ったり、踏み出したは良いものの思ったようにうまく行かないなんてことはざらで、ちょっとネガティブになることもある。

でもそこで立ち止まっていてもなんの意味もないので、そんな時はポジティブな友人に話を聞いてもらう。そしてよく寝る。

たまには思いっきり楽しいことをする(この前は馬でめっちゃ山の中を走った)

そうすると身体が軽くなって次のアイディアがふと湧いてくる。
そんなふうにして最近は過ごしています。

引き続き、こうしていられる健康な身体を維持することも忘れずに、無理をし過ぎず自分に過度に期待し過ぎず、未来を思いすぎて今この瞬間を蔑ろにすることなく生活してきたい。

・・・・・・

この文章は、共通する考えを持ちつつも、全く違う日常を生きている友人に最近感じた違和感を話してみたことがきっかけで書き始めました。

なんだかんだでいつも助けてもらっている、そんな人が近くにいることも、わたしのしなやかさを構成しているうちの一つです。ありがとう。

・・・・・・

最近読み直して改めていいなと思った本。誕生日が近い、同世代が書いている本としても好きです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?