#99 日本人の『自然観』と環境保全型農業
#雑草が教えてくれた日本文化史
本書は、日本と西洋(主に欧州)の雑草の性質・認識のされ方の違いを通して、日本人の特徴や自然観がいかに形成されてきたのかを紐解いていく本だ。
日本の環境保全型農業は欧州と比べると進んでいない。一般的には温暖湿潤な気候による有機栽培の技術的な難しさが理由に挙げられる。しかし理由はそれだけだろうか。そこで今回は、本書で取り上げられる日欧の「自然観」の違いに焦点を当て、掘り下げることで、どうしたら「環境保全型農業」を進めていけるのかについて考えよう