見出し画像

亡き人と空 美容室難民ガールへ 職場のすごい主婦

***亡き人と空

「今日は月が出ているね。あの人とも、こうやって月を一緒に見たな。」

本当にいい旦那さんだった、と夕暮れの月を見上げながら、祖母は言いました。

自分はどこかの物語に迷い込んだんじゃないか…?と錯覚してしまうくらい、うつくしいひと時。

夫婦で…月を見ていたんですって…。きれいねなんて、会話して。かたや天国で、かたやこの世界で生きている。

あの場面をどうにか残したくて、せきららに書きました。この日記の写真は、そのときの月です。

***美容室難民ガール達へ

美容室がつらい…美容師さんとのトークが辛い…置いてくれる雑誌がモテをすすめてきてつらい…どうにも落ち着かない…いっそセルフカットしようか…おしゃれキラキラ美容師さんは緊張する…

なんてお悩みを持っている方は多いのでは?

何を隠そう、自分が美容室難民であるのです。これまでずっと、ふらふらと彷徨ってきました。

しかーし。人と接するのに抵抗があって…人見知り気味…あらゆる表象文化を愛してる文化系根暗女子を自覚する自分に!ぴったりな美容室に出会ったよーーー、以下その素敵な美容室へのラブを叫ぶよ〜〜〜というお話です!!!(喜びに満ち溢れております)

とある地方都市にある美容室。スタッフもお一人で、少人数向け。

インスタグラムで流れてくる店内写真は、華美ではなく静謐な空気で、俗世から切り離されたよう。森の中にひっそりと一軒家があるような雰囲気。ビフォーアフターの髪型の投稿はほぼなく、外観やインテリア、季節の移ろいと店主の選ぶ本の数々。つむがれる文章も圧が強くなく、淡々と、でも、こだわりを覗かせる。利益追求ッ右肩上がりの成長をッと謳われがちな現代にもかかわらず、来た人にいい時間を過ごしてもらうのが第一という店主さんの思想。そんなご自身の考えに対し「経営者としてはだめだと分かってはいるんですけどね」はははっとこぼす。

………好き。

美容室って、どうしても会話をする必要があるじゃないですか?そして、会話をしていると、同時に話し出しちゃって気まずい…って小さなストレスがありますよね?(自分だけだったらどうしよう…同意してくださるかたスキ待ってます)

そのストレスが、ないのです!こちらでは!!

話を始めて数分後に、同時に話し出しちゃった…という瞬間があったけれど、店主さんは気にせず我関せず、そんな気まずさなかったよね〜といった感じで、そのまま自分の話を続ける方です。そこで「あっすいません、どうぞどうぞ」って言われても申し訳ないじゃないですか… だからここの対応はありがたい…。すっごく小さなことなんですけど、自分は心地よいです。

騒音はなく、その代わりにCD音源を流しているかのような小鳥の鳴き声が響く。風で林の木々がさわさわする。洒脱な女性ボーカルの歌が、バックで静かに流れて、店内のあらゆるものが整えられた空間。

ぽつぽつと、独り言のような家族にも話せない、心からの本音がぽろぽろこぼれる。デトックスの、インスタレーションだったのでは…?と今では思う。

そこは、遠く遠くの地方都市にある。そこに通うことを人生の軸に加えたいくらい、惚れ込みました。

読んでくださったあなたも、良い出会いがありますように…。


***職場のすごい主婦

あこがれるなぁという主婦の事務の方がおえい、以下その特徴です。

・上司にも時々タメ口、でも怒られない!むしろ可愛がられ、いじられている。

・話し方が、〜♪ がいつも付いていそう。不機嫌なことがなく、いつもちょっと陽気。

・自分の失敗をネタに、笑いが取れる。上手…スゴイヨォ…

・退職した前任者からの電話に対し、第一声が「元気にしてる〜?」でちょう優しい

・元ヤンキーさんな雰囲気はあるが、大らかで新人にも優しい…

・老若男女問わず、はじめて会った人とすぐ仲良くなって、とっても盛り上がる

・3児の母、スゴい

・堂々としていて、おしゃべり上手。判断が的確

・長時間労働文化をよしとせず、「定時前に皆来てるし、たまには帰ってよくない?」という素敵発言

・場の空気をぱっと明るくする

…書きながら、人としてすごいなぁとしみじみ思いました。かっこいい。


***最後に

記事を購読していたような方が、読んでくださったと分かり、有頂天になりました。note、ありがとう、すきです。  転職癖があるのでうずうずした毎日です。ここまでお目通しいただきありがとうございます。また、どこかの日記にて!




いただいたサポートは、書籍購入に溶かします!