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寒星-恒星共通の異着筋

本日のお題

図1

初見では黒で十分打てそうなのに指南書では推奨されない黒5といえば図1である(しかも指南書に載っているのはこれの盤端違いの手だ)。しかしこれはすぐに白が良くなるような感じもしない。

図2: 桂馬の網で囲われつつある
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図2の黒15までで、白に連は残っていて攻めは続きそうだが、白の攻め筋に黒の連や三が生じやすい。このまま白が勝てるかもしれないが、黒が白の攻めを抑えきれても不思議ではない。次の白16はどこに打つのだろうか。

白16を候補手に入れることはできるか?

図3 !?
h8h9h10i9f8g9f9i10i8g8f7j9k9f10j11e12

この白16は特徴的で、一見すると思いつけない類の手に見えてしまう。観察すると、黒がここでパスをするとG12, H12, G11 の順で追い詰めが残る。
そうすると、これを思いつくための思考順序の一案としては、「次の四追いを作れるか」「次に追い詰めを作れるか」を順々に考えていくのだろうか。

「次に追い詰めを作れるか」のレベルを考える段でも候補はいくつかある。他の候補はH12などがありそうだ。
このとき、図3の白16は他の候補と比較したときにメリットがある。
・黒15とは逆側にいる
・狙っている追い詰め筋とは別に剣先の種を作っていることがある

このように考えて白16を思いつける…という自信がないが、理解不能な手ではなさそうだ。

有識者の方、より筋の良い理解の仕方があればご指摘ください。

追記 (3/1)
terada さんにアドバイス頂きました!ありがとうございます!


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