寒星明星共通Aの勝ち方の別案
従来方針と手順案
寒星明星共通形は難しい5珠が多いことで知られている。白6までの形は2022年1月の岡部-神谷戦の前例がある。
https://www.renju.net/game/search?moves=h8h9h10i7j10g7
この形に対して、私がこれまでに聞いたことがあった方針は次のような方針で、最終的に左辺に展開する順だ。
この順は途中で呼手相当の(あるいはそれ以下かもしれない)手を何度も挟むので、ソフトにかけても必勝順はそう簡単に出てこないし、私も再現できていない。そうすると人間が具体的手順を網羅的に把握するのは現実的ではない。
そこで理解しやすい方針がないか探っていたところ、黒7の変化から勝ちがあるようだった。Rapfi ユーザーであれば、従来の黒7の手順よりもずっと短い時間でこちらの手順の勝ちを検証できると思う。
なお、この黒7は2024年3月現在、公式戦で誰も採用したことがないようだ。誰か採用しませんか?
デメリット
序盤から連や剣先が多く出現しやすい形なので、形勢が傾きやすいと思う。間違えたら即死のリスクを考えると、実戦で採用するのは勇気が要りそうだ。
その意味では従来進行を取るほうがダメージが小さく安全に思える。
手順例
いくつか手順例を示す。左辺・下辺・右辺、どの方向で勝つ可能性もありうるため、それぞれピックアップする。白の変化も多くあるため、これらで詰み筋の網羅性は担保されないことに留意してほしい。
途中の追い詰めを並べると(他の局面でソフトが提示する詰み筋の中で比べると)まだ比較的わかりやすい手順をたどるようにも感じれるがどうだろうか。
図4は左辺攻め勝つ展開の例である。
図5は黒17以降追い詰めのはずだ。フクミ手による攻めを含むこともあって少し複雑だ。左辺に白石が集まり気味なのが怖い。
図6も黒17から追い詰め。三と四を直接的に使う、かなり直線的な進行だ。狭い空間でうまく勝ってしまう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?