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ずっと変わらない思いで数多くのグッドニュースを発信されている情報発信塾 塾長"大谷 邦郎さん"


情報発信で世の中の隅々に光を与えるプロフェッショナル。 「面白い」を大事に多くの人に響く情報発信のコンサルタント"大谷 邦郎さん"にお話を伺いました。

大谷さんのプロフィール出身地:大阪府活動地域:全国経歴:1984年:株式会社毎日放送入社。40歳代半ばまでは大半を「記者」として過ごす。その後、「ラジオ報道部長」、「宣伝部長」、「人事局キャリア推進部長」を歴任。取材する側、される側をともに経験したことにより、情報発信に関する独自のノウハウを蓄積することに。また、人事局キャリア推進部においては、様々な研修を手掛けそのスキルを磨くことになる。2016年10月末、毎日放送を早期退職・独立して現在に至る追手門学院大学「笑学研究所」客員研究員NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)監事現在の職業及び活動:コンサルタント、セミナー講師、イベントプロデュース、講談作家

大谷 邦郎さん(以下、大谷 敬称略) よろしくお願いします。

Q1.大谷さんはどんな夢やビジョンをお持ちですか?

大谷:それが全く浮かばないし、あったとしても、かっこいいことも全く無いなと思います。人の役に立ちたい、嫌な世の中やと思うことも多いから何とかしたいと思うけど、だからといってそんなすごいことしたいという思いもなく、とりあえず面白い事をしたいしかないんですよね。
 今年は聴覚障碍者の本を出したいのと、ラジオ番組をしたいと思っているのがビジョンといっていいのかもしれない。伝え続けたいし、伝えないといけないことはたくさんある。僕ならではの目線で伝えていくことはあるやろなとは思います。

記者:今すでにされていることがやりたいことであり、貫かれていますよね?

大谷:そうやね、やりたいことはやっていると思う。やりたいと思って放送局に入って、報道をしたいと思って40代まで報道をしてこれた。
小学校の時、作家になりたかったことを思えば、今、本を書いているしね。

記者:ラジオをしたいというのは?

大谷:ラジオは皆あまり聞かないと思うけど、ラジオはすごく面白い。テレビと違って「こちらをご覧ください」では済まないから、めっちゃ知恵がいるからそこが面白い。
 テレビは有名な経営者の取材とかたくさん行けたけど、ラジオではそんな偉い人の取材をしてもちっとも面白くないんです。中小企業のおじさんとかの話のほうが人に響く。有名な人より、中小企業のおじさんや、売れない芸人とかのほうが偉いなと思う。やり続けてるのがすごい。そういう意味では僕は表面上だけで見てないと思う。売れてなくても貧乏人でも面白いところには面白いことを見つけるし、すごい人であっても面白くない人は面白くないしね。
 前に、ものすごく儲けている企業の社長と仕事で話したときに、その人の中にある「ほめられたい、感謝されたい」という気持ちが見えて、実際、儲け方は感謝されるような事業ではなかったからそのような気持ちがずっとあるままなんだと思ったときに可哀想なくらいだったし、一緒にいても面白いと思えなかったので、うまくお仕事をもらう選択などはせずに途中で帰ってん(笑)。そんな人といるより、一生懸命やってる人と一緒にやってるほうが楽しい。あほちゃうかっていう人が楽しい。ただの好き嫌いだと思うけど金の匂いする人あんまり好きちゃう。
 自分は恵まれた環境で育ち、ずっと幸せだった。国立大学を出て、マスコミに行って、現場に行けて、家族もいて、みんなが羨むような。これ、怒られるなと思った。どっかで返さなあかんという思いがある。だからそういう人たちと一緒にいて、伝えたくなるのかな。車いすダンサー、発達障碍、聴覚障碍者や売れない講談師。そんな人たちの応援をしてるほうが楽しい。なんか作戦たててメディアに取り上げてもらえると、こういう人たちでもやりようによっては勝てるで、って思えて嬉しくなる。
 ある映画のセリフにある「強き者ばかりが道をまっすぐ歩く。賢き者、金がある者が胸張って歩く世の中か」っていうところで、号泣した。自分は「反権力」だから、マスコミに行ったと思う。大きなところよりベンチャー系が好きだし、何でも「面白い」方に舵を切ってると思う。

Q2:その夢の実現のためにどんなことを心掛けておられますか?

大谷:面白いか面白くないか。人の役にたてるかどうか。セミナーは一生懸命やるからリピートも頂けるし、ありがたいことになんの営業もしたことがないんですよね。

記者:面白いことをやる、そこがずっとぶれていないのはすごいですよね。

大谷:そこはそうかもしれない。
もちろん自分をよく見せたいっていうのもあるけど、相手が輝いてくれたらこっちも輝くだろう。反射で輝きたいという気持ち。だからコンサルをしている企業や、僕のセミナーを受けてくれた企業が、僕と一緒に作ったプレスリリースで、「新聞記事に載った」と喜ばれたら嬉しい。
 ただ、動きながらのセミナーだから60や70になってもできるかなというのもあるから、まだ「初めて」をしたい。エッチなことじゃないよ(笑)常に同じことをしていたら飽きる。
 ファシリテーターを最近始めたけど、僕のはめっちゃ面白いで。めっちゃいじるで、愛あるいじり。その代わり頭使うからヘロヘロになる。だから楽しい。コンサルも、一緒に頭使ってヘロヘロになるまでやろって言いますが、いつまでも、僕のコンサルが必要な会社っておかしいと思うから、「コンサルするのは、ここまでね」と言って、その間に自分がいなくなってもできるようにする。だから儲からないなんですよね(笑) 

Q3:ほんとうに新しい働き方ですよね?

大谷:今は、セミナー講師、コンサルやったり、本書いたり講談師も応援してるから、講談そのものを書いたりもしてる。いろいろ肩書があるから自分でもよくわからない。とにかく伝えたい。
 人生間違いなく長いでしょ。みなさん、どのタイミングで、次の生き方を、どう探すか考えた方がいいですよ。サラリーマンは、頑張っても70には絶対終わりだから、皆考えないとね。そういう意味では「大谷さん会社辞めて元気に働いてる」って後輩のためにも見せたいとは思う。
 自分の成功を語る人も多いけどそれは参考にならないでしょ?失敗を言ってあげなあかんから僕はファシリテーターをするときはそれを引きだすようにする。「どう失敗したからこうなってる」を皆知りたい。だから、それがちょっとでも出たら、面白いんやと思う。一方、エリートは聞いても失敗が出てこないから大変。伝え方が大事なので常に試行錯誤。ラジオは体張って自らいろいろ体験して語って伝わるものだった。

Q5:人間力にも紐づくくらいの表現力があるからフリーでも活躍できていらっしゃるんですね。そのきっかけを持つようになったのはどのような背景があったのでしょうか?

大谷:やはりラジオかな。顔が出ず匿名性があるから、失業者とかも本音を語れる。同じように、障碍者とか、今まであまり取り上げられなかった人にマイクを向けてみるとめっちゃ面白かった。彼らも語ることを喜びにしてくれた。
世にはでていない本音を表に出したい、部屋の隅にまでも光を与えたいなと思っている。
 今年聴覚障碍の人の本を出したいんだけど、耳が聞こえない人たちが喜ぶラジオってありえるのかな?実際、彼らはラジオなんか聞いたことがないけど、そんなこと考えるのが面白い。今まで忘れられないのが、いっこく堂さんがラジオで「声が遅れています」をやったとき。ラジオを聞きながら「わからんやん!」って突っ込みを入れたほどめっちゃ面白かった。とにかく、斜めにものを見て「何かおもしろいことないか」と探し続けることで、自分の感性は鍛えられてきたと思う。

Q6:笑えるポイントを探して、それがずっとお仕事になっているんですね。 最後に読者の方に向けてメッセージをお願いします。

大谷:心臓移植の本を書いたり、車いすダンサーの方のお話きいたりして感じているのは、限られた命なので本当に人生その先のことはわからない、と言うこと。とある企業の社長が「昨日と今日と明日の3日見てたらいい」と言われ、確かにそうだと思っている。今できることをやらないとな、と思う。1日1日を大事に、生きている間はちゃんとしないとな、と思っています。

記者:本当にそうですよね。今日は貴重なお話をありがとうございました。

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大谷さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

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【編集後記】

インタビューの記者を担当した所、長尾です。ユーモアたっぷりで、肩の力が抜けた柔らかいお人柄の大谷さん。 知らないことを知っていくことを心から楽しんでおられ、純粋に伝えたいという思いを貫いてこられた大谷さんならではの情報発信に今までにない価値を感じました。表面上で物事をみていないからこそ掴まれる本質的なことをお持ちだなと感じました。何が人に響くかを知るセンスが至る所に散りばめられたまさに「グッドニュース」満載のインタビューでした。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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