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シューティングゲーム未経験の四十女が1から始めるエースコンバット7

 束の間コロナが落ち着いた2022年6月上旬、4年ぶりに飛行機に乗った。高度に応じて次々と表情を変える立体としての雲、眼下に広がる海、そして成層圏の入り口のダークブルーの空…その時受けた感銘が余韻としていつまでも残り、再び深い青空に見えたい欲求が沸々と湧き上がった。

 しかしながら飛行機にそう気楽に乗れるものでもなく、フライトシミュレーターにお手軽なものはないだろうかと真っ先に思い浮かんだのがエースコンバット。だけど別に戦闘機に興味ないし、シューティングゲームとかほぼ経験無しだし(グラディウスⅢを少しやって放り投げた経験)、敵追いかけてるとぐるぐる回って酔いそうだし…とまず二の足を踏んだ。

 そこで目にしたエースコンバット7 のトレーラー、
「空が何色かっての あんたには大事なことかい?あたしにとっちゃ間違いなくそうなんだ。心に目指す空の色 あたしのは…『ダークブルーだ』」

自分の中の何かが"つべこべ言わずに飛べ"と言ってる気がした。すぐにPS4にインストールした。

 プライドも何もないのでカジュアルイージーで早速ミッション1へ。
チュートリアルを勝手に期待してたら、いきなり飛べ言われて戸惑いつつ、初っ端離陸でオーバーランをかまし、バーナー焚きながらターンしてて後ろが取れない→回転半径は速度に比例。ミサイル避けようとして降下し地面に激突→位置エネルギー分加速して大回りになる等、要は物理法則に則ってるわけだが、飛ぶのも思った方向に行くのも四苦八苦という有り様。

男友達から「友達に誘われてエスコンの過去作やったことあるけど手に負えなくて全くダメだった…さらにチュートリアルがないとかどうかしてるw」とドン引きされつつ、ミッション20ではこんな狭いトンネル抜けよというのか酔狂じゃね🥹…?と思いつつ、それでもなんとかエキスパート操作でカジュアルをクリアして、その頃になってくると戦闘機の顔も見分けがついてきてお気に入りの戦闘機も出てきたり。

 さて続いてノーマル。元来あまりゲームをやり込まず一通りクリアしたらやめちゃうタイプなのだが、いずれマルチに参戦したいし、そのためには技術向上のため少なくともノーマルで全Sとって話はそれからだと。
お?1回目よりなんかだいぶ飛びやすくなってる…?カジュアルイージーは壮大なチュートリアルだったのかもしれない…?レーダー網のショートカットも余裕だぜ!
 しかし喜んだのも束の間、ミサイルが当たらないわミサイル回避してるとあっという間に時間切れになるわという事態に直面した。レーダーをよく見て、ミサイルを最小限の動きで回避するようにし、逆に打ち込む時は極力敵機の真後ろをとるようにしたが、それはノーマルクリアに必要な最低限のことであり、Sランクを取得するにはさらに細部をブラッシュアップする必要があった。この文章を書いている時点(飛行時間は120時間くらいだろうか)やっとノーマル全体の約2/3をS(残すところ12と15以降)にした状態だが、ひとつのミッションをSにする度になんらかの至らなかった部分の発見があるので、Sの基準設定は絶妙で実はすごく考えられているのではないかと思ったり。

 古参のファンの皆様からすると今作のミッションはイライラするものが多いとか、天候表現イラネとか書かれている方もいらっしゃるようだが、過去作を知らない私からすると、少なくとも今のところイライラはさほどではなく、全て「空を飛ぶのに必要なこと」だと素直に受け取っている。困難さはあるが身についたものが目に見えるので楽しい。さらにリアルな空を駆る楽しさがある(雲に突っ込んだ時の表現が揺れも含めリアルでびっくりした。)おまけに戦闘機沼にもハマりつつ…( F-35に会いに近々三沢に行く予定だ)。
こんな世界があるんだと、初代エースコンバットが出た頃の10代の私に言ってやりたい。きっと高校の物理も楽しく勉強できたことだろう。

 あえて言えば、ガチの初心者向けチュートリアルがないのが辛かったなぁと言うのと、ミッション19でアーセナルバード落としに四苦八苦している中でエイブリルから≪この馬鹿!!≫と言われるとまた何かやらかしちゃったかとドキッしてしまう三本線でありました。
おしまい。

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