制作実績 クライアントワーク編 ♯2011年~2019年
仕事のポートフォリオとして、個人請負のクライアントワーク実績をまとめました。主に(1)フリーランスとして個人で手掛けたもの、(2)企画から制作まで関わり独自色が強いもの、(3)取材・執筆の技術をベースに仕事全般の傾向が見通せるものを中心に10の制作事例を取り上げています。
1冊まるごと×事実の検証と再構築
記事やレポートの取材・執筆に留まらず、書籍や冊子を1冊まるごと書けること、さらに複雑なテーマを深堀したり体系化するタイプの文章を書けることが強みです。
【制作物1】
この街にどのような歴史があるのか?
天満橋の歴史を継承する冊子を制作
♯1冊まるごと ♯歴史の検証と再構築 ♯大阪の成り立ち ♯取材・執筆
老舗の旅館経営を経て不動産経営者となったスポンサーが「地域住民に天満橋(大阪市中央区)の歴史を知ってもらいたい」と冊子制作を考案。地元印刷会社と出版社が企画に加わり、私が1冊まるごと、構成・取材・執筆を手がけることになりました。住民に街の歴史を身近に感じてもらえるように、今実際にある風景と歴史をリンクさせることで、街歩きをしながら過去へとタイムスリップできるような構成の読み物系冊子になっています。
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【制作物2】
終戦後、一家は満州からどのように引き揚げ、生き延びたのか?
兄弟たちの証言をつなぎ合わせて、伝記を制作
♯1冊まるごと ♯歴史の検証と再構築 ♯満州引き揚げ史 ♯構成
「四季の歌」の歌い手として知られる歌手菅原やすのりのルーツを、家族の証言から解き明かしたノンフィクションを制作。菅原やすのり45周年記念コンサートに合わせて本を制作にすることになり、私は本の構成を手掛けました。当時幼かった姉妹たちに聞き取りを行い、証言をつなぎ合わせて(満州の歴史とも重ね合わせつつ)検証を行った、貴重な記録になっています。菅原氏はその後、2015年に白血病のため死去し、同年に第57回日本レコード大賞・特別功労賞が贈られました。
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【制作物3】
経済成長をつづけるマレーシアの実情とは?
現地レポートを肉付けし、再構築する
♯1冊まるごと ♯歴史の検証と再構築 ♯マレーシア ♯構成
BS朝日で放映された番組をもとに、内容を肉付けして書籍化することになり、構成を手掛けました。経済成長が著しいマレーシアの現状を、多岐に渡る現地レポートをもとに、仕事・生活・教育・文化の4つの視点から解き明かしたノンフィクションです。
企画まるごと×コンテンツ制作
依頼者からの企画を一緒にまるごと形にしていくタイプの制作実績は、紙媒体やウェブメディアに留まらず、結婚披露宴や観光ツアーなどのイベント系の企画、番組の構成といったものまで多岐に渡ります。私の主な役回りは、依頼内容をリサーチしたうえで「構成」を考えて、コンテンツへと昇華させること。目的に応じてアウトプットの形は様々です。
【制作物4】
新郎新婦のエピソードを集めて、1つのストーリー仕立てに
結婚披露宴で2人のライフヒストリーを披露
♯企画まるごと #結婚式 #ライフヒストリー制作 #台本づくり
結婚披露宴で朗読(披露)するための、新郎・新婦のライフヒストリーの制作をお願いしたいとの依頼。2人の家族や友人たちから集めたたくさんの断片的なエピソードをもとに、新郎・新婦に事前インタビューを行い、幼少期から現在に至るまで、その時々で接してきた家族や友人たちからのエピソードを軸に、2人の生い立ちを交互に展開させながら、ライフヒストリーを制作しました。その原稿は式場で司会者によって朗読されたほか、冊子として当日参列者に配られました。
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【制作物5】
新婦のこれまでの活動を並べて、ストーリー仕立てに
結婚披露宴で新婦自ら披露する台本づくりをサポート
♯企画まるごと #結婚式 #ライフヒストリー制作 #台本づくり
「結婚披露宴で、これまでの活動を披露したい。そのプレゼン(!)をサポートしてほしい」と新婦からの依頼。文化財建造物の技師(現場監督)である彼女の膨大な記録写真や活動を整理し、会話形式で活動を紹介していくストーリー台本を作成。それに沿った写真を添えて、発表用パワーポイントを作成し、当日会場でパソコンを設営。新婦のこれまでの多岐に渡る活動を、多くの身近な人たちに知ってもらうという、1日限りの実りある発表を演出することができました。
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【制作物6】
雑誌の絵本特集の中身をまるごと企画
大人向けを切り口に絵本の魅力を多角的に紹介
♯企画まるごと ♯絵本特集 ♯編集担当
「大人の絵本特集」という与えられた大枠のテーマをもとに、雑誌のテイストに合わせた企画を1から考え、14ページの特集記事を形にしました。絵本作家やイタリア・ボローニャ国際絵本原画展を企画する学芸員、児童文学が専門の大学教授ら絵本にまつわる6人が1人1冊の絵本を深く語るインタビュー記事に加えて、谷川俊太郎氏や落合恵子氏ら絵本にたずさわる多岐に渡る20名が「大人になった今でも読みたい絵本」を紹介する盛りだくさんな内容に。企画や編集の仕事としては代表的な制作実績です(雑誌は絶版し入手不可)。
インタビュー×想いを形に
フリーランスとしての初仕事は、雑誌「プレジデント」でのインタビュー記事の執筆でした(2011年)。その後、ビジネス書の構成を何冊か手掛けた他、そこから時代の流れでウェブメディアのインタビュー記事も書くようになりました。ここでは中身を直接確認できるように、ウェブ上で読める記事をいくつか選んでいます。
(1)一人ひとりの創作や活動、生き方に光を当てたインタビュー記事を作成
♯webメディア ♯インタビュー
【制作物7】
売れっ子絵本作家に創作秘話をインタビュー
朝日新聞の読書サイト「好書好日」(アサヒブックコム)にて、サイト立ち上げ時に編集長から直接声をかけていただき、その第一弾として絵本作家特集の関西在住作家のインタビューを担当しました。
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【制作物8】
都市型農業の実践者に畑を案内してもらいながらインタビュー
住まい系メディアの編集長から不動産特集で何かネタを提供してほしいと声をかけていただき、「畑の不動産」という切り口を提案。都市型農業の実践者を自ら取材しインタビュー記事を書きました(リンク先はアーカイブ)。
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(2)イベントの雰囲気や参加者の声を集めて1つのレポート記事を作成
♯webメディア ♯イベント体験 ♯インタビュー
【制作物9】
アジアの国々が集うブックイベントをレポート
2つのウェブメディアから同じブックイベントについて取材・執筆依頼があり、同じイベントを全く異なる切り口で取材し記事を書きました。1つ目は読書サイト向けのイベントレポート。日本、韓国、台湾、香港の本のブースを巡りつつ、「アジアの出版事情」を追いました。
【制作物10】
アジアの国々が集うブックイベントで出展者の住まい事情をレポート
2つ目は同じイベントにて、住まい系メディア向けのイベントレポート。アジア各国や日本各地で出版活動を行う出店者たちの出版物紹介と多種多様な住まい事情をインタビューしました(通訳が同行)。
制作サポート
創作の延長で、サポート側にまわる仕事や活動もいくつか行っています。最も代表的なものがコンクールの審査員です。
【番外編】コンクールの審査員として自治会新聞の活性化をサポート
奈良県内の自治会ニュース(町内会新聞)のコンクール審査員を2015年から8年間(2022年現在も継続中)務めています。
毎日新聞奈良支局などの後援により実行委員会形式で開催し、私を含めた5名の審査員が、応募のあった新聞すべてに目を通し、採点と議論をした上で、賞を決定しています。「取材・執筆のプロ」としての立場から、コンクールを通して地域のコミュニティづくりや新聞づくりをサポートしています。
総合的な活動紹介は「プロフィール/活動の現在地」をご覧ください。
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