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2021年の活動まとめ

仕事を中心に、2021年の活動をまとめました。

【書籍の執筆】ある登山家の人生を徹底検証

日本の近代登山の先駆者として大きな功績を残した明治時代のとある登山家の評伝を制作しています。

資料収集や調査、執筆など完全分業制の書籍化プロジェクトで、私は集約された情報をもとに本の構成を考え、読み物として形にする執筆部分を担当しています。

2019年 原稿の体裁をひとまず整える
2020年 仮原稿をもとに、さらにたくさんの資料や修正事項が追加されて、大幅に原稿をブラッシュアップ

2021年はさらに内容をブラッシュアップしつつ、本の核となる明治時代の登山活動について膨大な資料をもとに歴史を検証しなおし、ストーリーを大幅に再構築しました(結果、最も時間を費やしたのが2021年でした)。主人公の日記に加えて、60~70ほどの主要文献を読み込みつつ歴史を検証していく作業の繰り返しで、頭がパンクしそうになりました。

山岳

そして2022年1月、ようやく文章を完成させて、原稿を手放すことができそうです。

【まち歩き取材】新企画「弥次さん喜多さんと街歩き」

江戸時代の大ベストセラー小説『東海道中膝栗毛』大阪編の情報とストーリーを今の大阪の街の上に接写していく構想を以前から温めてきました。

『東海道中膝栗毛』は弥次さん喜多さんが江戸を出発し、京都を経て、大阪の旅で終わります(全八編)。特に最終巻の大阪編は、10年ほど大阪で暮らした作者(十辺舎一九)の経験が存分に生かされて、今から200年ほど前の大阪観光ガイドブックとして楽しむことができます。

弥次喜多

2019年頃から準備をはじめ、2020年秋から本格的に取材に着手。週末に少しずつ街を歩いてデータを取得していきました。それをもとに2021年、取材成果の第一弾を発表することができました。下の【まち歩き講演】に続きます。

【まち歩き講演】コロナ対策で「インドアのまち歩きイベント」を実施

私がコースづくりと街案内人を務める「遥さんと街歩き」シリーズは、毎年春と秋に新作のコースを発表していくペースで開催を続けて、2021年に10年目を迎えました。

しかし主催がシニア団体のため、街歩きに参加する方の高齢化が進んでいます。イベントでのコロナ感染リスクを完全に避けることは難しいため、春の開催分は私の要望で見合わせてもらうことにしました。

そして秋の開催に向けてスタッフと話し合いを重ねた結果、開催と中止の間をとって、「インドアのまち歩き」を実施することになりました。

オンラインのまち歩きではなく、インドアのまち歩き。
これまでは奈良県在住者が大阪でまち歩きを楽しむイベントだったのが、参加者は大阪に出向かずに、ガイドの私が代わりに奈良に出張して、スライドで大阪の街をまち歩き風に辿っていくイベントです。

それも実際に歩くのではない強みを生かして、弥次さん喜多さんを案内役に『東海道中膝栗毛』大阪編のストーリーを今の風景とともに辿る「まち歩き」の企画になりました。題して「弥次さん喜多さんと街歩き」。

弥次喜多

参加者は皆、旅行が大好きで(しかしコロナで出歩けず)インドアイベントとは無縁な人たち。普段のまち歩き同様にコースを記したレジュメと地図を手に、スライドの風景と地図を照らし合わせながら話を進めていきました。地図を配って一緒に場所を辿るのは、オンラインではできないリアル(インドア含む)ならではの方法だと再認識しました。

【構成】健康づくりの番組構成をまるごと担当

配信系の大掛かりな構成の仕事を2つ手掛けました。

健康づくりをテーマに学術的な内容を一般の人にも分かりやすく伝える主旨で、1つは栄養学、もう1つは住環境(空気や水など化学的な話)について指定された文献を何冊も読み込んで、内容をかみ砕いて台本を作成しました。

具体的なメディアは解禁前なのでここでの言及は避けますが、本の構成でもなく、インタビューの構成でもなく、番組の構成を手掛けるのは初めての体験でした。

「本やインタビューの構成」ではまず語り手がいて、その言葉をもとに話を順序立てて文章にしていきますが、「番組の構成」はまずプロット(台本)をつくった上で、それをもとに語り手が最終的に言葉で伝えます。同じ構成作家でもメディア形態が異なると、こうもアウトプットが違うのかと色々と勉強になりました。

【オンライン配信】7つのセミナーのオンライン配信をサポート

前年に引き続き、主に経済産業省関連(林業の講演会除く)のオンラインでのセミナー運営のお手伝いをしました。

・モビリティ産業・社会を考える CASE-MaaSセミナー@名古屋(2回)
・AI導入・活用ワークショップ@大阪
・SDGs経営、環境ビジネスセミナー@大阪(2回)
・DX推進セミナー@名古屋
・吉野林業の講演会@奈良

大阪のコンサル会社つながりで毎年声をかけてもらうものの、こういった配信知識は完全に素人です。私の役回りは、会場での配信機材の設営や、登壇者の発表用スライドの遠隔操作など。

セミナー2

どうにか最低限の配信知識を覚えつつ、1年を通してCASE-MaaS、AI、SDGs、DXといった経済トレンドの最先端を学ぶことができて、仕事を兼ねた有意義な学びの場になっています。

【審査員】今年も自治会新聞の活性化をサポート

奈良県内の自治会ニュース(町内会新聞)のコンクールの審査員を2015年から務めています。
毎日新聞奈良支局などの後援により実行委員会形式で開催し、私を含めた5名の審査員が、応募のあった新聞(2020年発行分)すべてに目を通し、採点と議論をした上で、賞を決定しています。

「なら自治会ニュースコンクール2020~地域の絆づくり~」審査結果

毎回、市町村単位より小さな地域コミュニティのトレンドが分かるのも自治会ニュースの魅力の1つ。2020年(前年の新聞を審査するため1年遅れ)は、奈良県全域の多くの自治会が同時多発的に「いきいき百歳体操」を始めたのが印象的でした。

河合町

※写真は審査会会場の奈良県河合町役場。絵になるので行くたびに写真を撮ってしまいます。

【執筆・編集】共通テーマは「持続可能な〇〇」

メディア発信のテーマとして、「持続可能な〇〇」(例:持続可能なコミュニティ運営)といった、持続性に関するものが本当に増えたのを感じます。
上記のセミナー開催でもSDGs(持続可能な開発目標)といった言葉をよく耳にするようになりましたし、自治会ニュースの審査でも自治会運営をいかに持続していくかといった議論する機会が増えました。

その他に2021年後半にたずさわったお仕事も共通するテーマは持続性や環境です。まず、経済産業省が推進している「循環経済(サーキュラーエコノミー)」の一環で、環境産業の取り組みを紹介する冊子の編集をサポートをしました。執筆仕事では、自治会に代わる地域コミュニティを運営している団体を取材し、記事を書きました。
いずれも発行や公開は2022年の予定です。

【書籍の執筆】大阪が舞台のノンフィクションを制作

大阪を舞台に、都市での暮らしの実態を追ったノンフィクション作品を制作しています。

前年までは毎回「年間活動まとめ」のトップ項目の扱いだったのが、この1年はあまり執筆が進められず…。2022年は再び本腰を入れる予定です。

【記録】noteに活動記録を集約

note(このサイト)に私の活動記録を集約していっています。

第一弾として、過去から現在までの主な経歴をまとめた「プロフィール」を作成。続いて、ずっと整理したかった「メディア出演・掲載まとめ」に着手しました。

本を売るために広報活動を頑張った時期があるので、出演・掲載実績はほぼ100メディアになります。総量は段ボール1箱分。雑誌や新聞など該当のページをすべてスキャニングしてデータ化し、掲載誌はほとんど処分。記事を順に見返して情報を整理し、読み物風にリスト化しました。

↓リンク先

しばらくSNSの投稿も休止しているので、noteでの発信情報がweb上で閲覧できる私の最新情報になります。

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2021年の活動まとめ
【書籍の執筆】ある登山家の人生を徹底検証
【まち歩き取材】新企画「弥次さん喜多さんと街歩き」
【まち歩き講演】コロナ対策で「インドアのまち歩きイベント」を実施
【構成】健康づくりの番組構成をまるごと担当
【オンライン配信】7つのセミナーのオンライン配信をサポート
【審査員】今年も自治会新聞の活性化をサポート
【執筆・編集】共通テーマは「持続可能な〇〇」
【書籍の執筆】大阪が舞台のノンフィクションを制作
【記録】noteに活動記録を集約

2020年の活動まとめ


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