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ツアーオブバンドスター/ハルカミライ 宇都宮HALLO DOLLY

2020.10.10
自宅から車で3時間、予定より早く着いた。
コインパーキングに停めて通りに向かう。
とりあえずはライブハウスの位置を確認しないと落ち着かないからだ。
外壁がつたで覆われたお洒落なお店の角を曲がると、中央に赤レンガ、両端の歩道に白とベージュの2色を敷き詰めた歩道で仕上がっており、そこだけ街色が浮いていた。
その並びにカラフルな外観のHALLO DOLLYがある。

ライブハウスの位置確認は数分で終わるので、開場時間までかなり時間が空いた。
体は暇でも気持ちは暇じゃない。
正直落ち着かない。
落ち着かないまま少し歩く。
少し歩くと老舗の良さげなラーメン屋からいい匂いが漂っていた。帰りに寄ろうか。。

同じく早くから来ていた男女2.3組くらいと数メートル距離を置いて待っていたが、言葉を交わすことはなかった。

開場時間も近づきSNSで知り合いになった人と合流した。
待機場所でその人と話していて気がつくと、その人の周りにはたくさん繋がりのある人が集まってきていた。
大学のサークルみたいに楽しい雰囲気で盛り上がっていた。その人を介して繋がってる者同士、一瞬で心が緩んだのだった。

人って面白い。

周りから見ると仲良しグループの様に見えているのだろうが実は今日初対面だったりする。
共通の趣味や音楽はこんなにも簡単に人と人を繋げてしまうのだと。

私自身は出来るだけ知り会いを増やさない陰キャ人間のはずなんだが、「自分はもしかして人が好きなのではないか」とちょっと疑ってしまった。

その中には最初言葉を交わすこともなかったあの男女2.3組もいた。速攻仲良くなったのだ。

待機場所がそんな穏やかに盛り上がってる反面、知り合いもいなくて一人で来てる人に居ずらくさせてないかなという思いが過ぎる。
どちらかというと私はこちら側の人だったので、みんなの輪に入ってお喋り出来ている自分が照れくさくもちょっと嬉しかった。

番号順に呼び出しが始まる。毎回緊張する。
背があまり高くない私達は、ひとり背の高い人が前に立つだけで全く見えなくなるので、上手側下手側がどうこうより空いている席の出来るだけ前方を選んでいた。

上手側最前の席が空いていたので今日はここにしよう。
「近くで見られる時は近くで見ようよ、だっていつでも前列で見られるって訳じゃないんだよ」遠慮しがちな娘にそうゆうと、「うんまぁそうだけど…」

距離感が気まずいと感じているようだ。
正解が分からない私も半信半疑なまま、ライブが始まる。

学くん登場の勢いに一旦この不安はかき消されてしまう。「世界を終わらせて」の歌が始まると、
「うん、もうそんな事気にしなくていいか」といったように気が大きくなる。この歌を聴くとひとりじゃない気がして自信がつく。魔法の歌。

でも気がついたらついメンバーの顔色を伺ってしまっている自分がいる。娘にはあんな強気で言ってたクセに。


印象的だったMCは俊くんが革ジャン買った話と学くんとのLINEのやりとりの内容。
みんなのおかげで買えましたという俊くん。
謙虚な言葉。

そういえば開演前にチラッと見かけた時のあの革ジャン、いつもとイメージ違ってまた大人ないい感じだった。自分に似合う物を把握してる人は尊敬する。


そしてメンバーと楽しくやれればという学くんの言葉。本当にそれだけでいいって思う。
メンバーが仲良く一番楽しそうに音楽をするだけで、それだけで見ている側は充分に得られる物がある。それに尽きる。これは個人的に確信している。


ただ、そのあとに続いたMCの中の言葉で「立ち直る方が…」という言葉がありその言葉は重きに感じた。

立ち直る…
やはり見えない傷は簡単には癒えないんだと。


21世紀の時にいつもの学くんの「座ってきいてみて」の言葉が優しく会場に沁みわたる。
目を閉じて聴くともっとダイレクトに感情が伝わってくる。
それはその日その時、その時間の学くんの感情で歌ったもので、二度と同じものを聴く事はないのだと思う。
表情ひとつとしても同じく唯一無二の時間。
それをひとつも見逃したく聴き逃したくない貪欲でいたい。

ダメな時も味方でいる。
当たり前にそうである事を信じて欲しい。


帰宅までの3時間、車内では娘とのライブの感想の話題は尽きず帰宅後も明け方まで続く。


あ、そうそう、
帰りに老舗ラーメン屋の前まで行ってみた。
ガラスの引戸が空いてるけど店主の姿は見えない。
勝手に入ってしばらく椅子に座ってると二階からおじちゃん降りてきて、
「あら〜ごめ〜ん今日終わっちゃったぁ」って。
友達に話しかけるみたいに笑
めちゃめちゃいい匂いが外までしてたからつられたけど、食べられないとなると心残り。
これもライブの日のおもひで。


#家に帰るまでがライブです




世界を終わらせて
THE BAND STAR
夏のまほろ
100億年先のずっと先まで
ファイト!!
October's
優しく飛んでゆけ
ピンクムーン
21世紀
友達
Tough to be a Hugh
ファイト!!
フュージョン
ろくでもねぇ
それいけステアーズ
星世界航行曲
ラヴソング
カントリーロード
PEAK'D YELLOW
ヨーロービル、朝

En
ウルトラマリン
En
ブレーメン



22曲




#ハルカミライ
#ツアーオブバンドスター


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