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剣が君百夜綴り感想②【桜の書】ネタバレあり

幽霊騒動から端を発しあれよあれよと大事へ…
短編だと高を括っていたら本編並に長く驚きました
疲れた…笑



*桜の書*

こちらもアナザーストーリーのひとつなのでしょうか?
左京さんと東海道以来会ったとありましたが、そうなると山茶花の書とも別の世界線になりますね

幽霊騒動が勃発しますが、狐と狸の化かし合いだったことがわかります笑
高尾山フレンズはほんとかわいいな…!

一件落着かと思いきや本物の幽霊?に遭遇
シルエットでもろバレです
剣聖何やってるん…笑
しかしこちらも本人ではなく猫又の仕業でした
よ、良かった…!
酔っぱらって不審行動に出たとかではなくて!(実彰さんをなんだと思っている)

本物が猫又を装いしたっぱと接触しますが、取り逃がしてしまいます
手掛かりを失った一行は香夜ちゃん発案で誘き寄せ作戦へ
囮に孫六兼元をお借りします
そんな自己犠牲的な…と思いましたが、そうかハバキちゃんがいたのね!
おかげで敵のアジトを発見し子猫ちゃんたちも取り返します
めでたしめでたし

とはならず…
逆恨みを買って逆に誘き寄せられることになります

この世界線の香夜ちゃんは花嫁行列での山賊襲撃を誰に救ってもらったのでしょうか
少なくとも左京さんではない…ですよね(山賊グッシャグシャにしてたもんな…)
にしても誰かシグラギに気付いてほしかった!

招待された屋敷はからくり屋敷
このお話は縁と半蔵さんの活躍がたまりませんね!
梅の花を投げ入れた辺りで半蔵さん来そうとは思いましたが、本当に来てくれるとは!
半蔵さんの仕込みを解除する手際と、言葉を交わさずにどんな対処をしてくれたか判断して縄をぶっちぎる縁
お互いの信頼関係がよく描かれていて善きです…!

案外小物だった頭目を尋問していると黒幕シグラギ登場
一瞬で殺ってしまいます
ああ…

一旦江戸に戻る面々
ここでの縁の報告が伏線になるとは…

左京さんは鬼の賭博屋へ
さすがについてはいけない香夜ちゃん
左京さんは単騎で乗り込みますがそこには超大物()が…!
正体を知っているプレイヤーはハラハラします
これ家光さま的にはなんで来てくれたのでしょう
旗本である鷺原家の助太刀ってこと…?
左京さんの助太刀に来てくれる理由があまりしっくり来ず…
その後の展開では将軍(もしくは天下五剣の持ち主)としての役目というのはわかるのですが…

ひとりだと思っていたら
ひとりじゃなかったー!
ということで左京さんシグラギへ一太刀を届かせます
篠さんや護衛の皆様の力添えで立ち回りますが茶屋に残した香夜ちゃんが危ない…!

拐われ香夜ちゃん
吉原で斬鉄らのお話を聞きます
少し同情しかけたものの…
やっぱゲスい!こいつらゲスい!
襲われそうになったとき来てくれたのは…
ヒーロー!!!
ここの九十九丸はとても良かった
ただちょっと不穏な選択肢が…
奇魂方面いかないよね?(心配)

シグラギの遺志を汲んで手負いの斬鉄は退却します
ここで分岐


★九十九丸・実彰さん・鈴懸ルート

茶屋に集結した4人は山へ山菜採りに出掛けます
実彰さんが完全に保護者…笑
気味の悪い霧に包まれ一行は山を後にします

実はその霧は黄泉路が開いたことによるものでした
どうでもいいけどこの祈祷師やっぱり鬼でしたね!
もう黒外套=鬼みたいなもんですよね
脅して開いたものの…斬鉄、アンタこんな終わり方でよかったのかよ…
まあ人間を潰すという意味では本望なのかな…?


◇九十九丸

家まで籠持って送り届けてくれます
知ってるけど優しい…
何事もないかと思いきや江戸の街に妖怪が攻め寄せます
霧に包まれ意識朦朧とする香夜ちゃんとお父さん
必死に戦う中で九十九丸も重症を負います
そして…
出たーマレビト大人丸!妖艶!
ただの大人丸より色気があってデザインは好きです笑
甘い言葉に誘われ禁断の力を借りてしまいますが、明らかに異質であることを察知した香夜ちゃんが連れ戻そうとします
この辺は九十九丸ルートのごった煮感がありますね!
マレビトが強まるあたりは奇魂、打ち克つ(己の力に戻す)あたりは荒魂、香夜ちゃんが連れ戻すのは幸魂…
結局最後は裏で働いて下さった某方のおかげで現象は鎮まり、気合いで戦い続けた九十九丸は香夜ちゃん父娘を守ることに成功します
な、なんか締まらん…!笑
手が冷たいのに気付かないふりってのもなんか嫌な余韻です…
やっぱり解決はしてないものね…

そしてエンディング
なんか語りが…!ほう、そういう感じなのですね…
これ別に後日談があるとかそういうわけではないですよね
将来に含みを持たせておしまい◎


◇実彰さん

九十九丸とはぐれた香夜ちゃんを保護し光る大典太とともに妖怪退治に向かう実彰さん
ここで必死なハバキちゃんの声に気付き、香夜ちゃん孫六兼元を抱えて町へ向かいます
…うーん、この展開はどうなの笑
ハバキちゃんを認識できたのも謎ですし(実彰さんが置いていった→持ち主不在→香夜ちゃんが触れたから見えた?)、妖怪に遭遇しない道があったんかい!という…笑
原因については篠さん頼みで、心折れそうになりながらも実彰さんは最後まで戦って江戸を守ってくれます
孫六兼元で
…大典太の存在意義とは( )
なんだか腑に落ちないエンドでした
エンディング後も香夜ちゃん通い妻みたいになってましたしね


◇鈴懸

この3ルートなら一番説得力があった気がします
妖怪と一体化した斬鉄と話をしようとする鈴懸
絶体絶命のピンチに挑発して唐辛子を投げつけるヒロイン笑
勇ましいな…!
無事時間稼ぎをして篠さんのおかげで妖怪は消え、悲しくも優しい雨がすべてを流していきます…


もうこの3ルート家光さま活躍しすぎでは
一番刀2人もいたのに…
それにしても家光さまは何で黄泉路を閉じたのでしょう?
数珠丸落ちてたのかな?それとも今年の大会で授けようとしていた童子切?まさかの鬼丸国綱?
もともと三日月宗近の所持者だったはずなのですが、他の剣とも契約できてしまうものなのでしょうか?
なぞ…


★螢・縁・左京さんルート

山に逃げ込んだ斬鉄は妖刀村正と邂逅します
あーこれもうだめだ(甦る左京さん剣ルートのトラウマ)

人斬り騒動に発展します


◇螢

正気を失った斬鉄と螢のタイマン勝負
ここで鬼であることがバレてしまいます
ここでバレるのか…
でもここは本編の良いところを汲んでいて
螢は螢!と言い切る香夜ちゃんがとても良かった
桜の書で唯一涙しました
このまるっと肯定するところ、いいよね…
エンディング後も含めてきゅんでした


◇縁

介抱してくれた香夜ちゃんに身バレして、縁は再び江戸を守るため斬鉄に対峙していきます
この人の指示してるとこ良くないですか…!有能そうなかんじがして!笑
香夜ちゃんから預かった櫛を胸に、倒れても立ち上がる縁
三日月宗近と己の力で江戸を、大切な人々を守りました
エンディング後のイラストめっちゃ好きです
きゅん
桜の書では真面目バージョンが多くてとても嬉しかったです
本編でもこういう縁が見たかった!


◇左京さん

河原に誘き寄せタイマンへ
篠さんが香夜ちゃんの保護者してくれます
これ素性知ったら二人とも腰抜かすでしょうね…笑
正気を戻すため腕を切り落としますが、左京さんも瀕死で取り逃がします…
取り逃がすの何度目…!笑
そう簡単にはいかないということでしょうか…
もう少し、左京さんの復讐劇は続きます
ただそれは捨て身的なものではなくて、果たした後に大切な人のもとへ帰るために
君ルート寄りの締め方でしたが、これ香夜ちゃんいつまで待つことになるん…?笑


*まとめ*

この百夜綴りは本編補完というよりはアナザーストーリーとか違う世界線、if集なのでしょうか
本編が完成されていたのでどうしても蛇足に感じてしまって個人的にはあまり好みの仕様ではなく、なかなか感情移入をしにくかったです
剣ルート君ルートの折衷という感じですよね
本編での展開のセルフオマージュ的な場面も散りばめられていたと思います
本編では「そこまで振り切る?!」と戸惑った展開も多かったのですが、それで良かったんだなあと感じました

長いには長いのですが本編と比べるとシナリオに雑な部分があった気は否めません
そういう意味でも本編があれだけ丁寧に描かれていて本当に良かった

if続きだと少ししんどいのが本音ですが、二輪草の書へ進みます…!
(まだ頑なに個別の書は避けます笑)


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