13話を描きながら思ったりしたこと&年末のご挨拶。

というわけで、約半年ぶりに(半年ぶり!)本編13話を一気更新したので
その時の話をつらつらと書こうかなと思います。

ネタバレになるかもしれないので、最初に描いてる間に起こったことを、
その後に10~13話について書こうかなと思います。

って、こうやってさあ書こう!ってなると全部記憶が吹っ飛ぶんですよね。
なんでかな…なんでやろ……。

まず覚えてるところから行くと、あれですよね、途中でクリスタ(漫画描くソフト)のペンやブラシ設定が全部吹っ飛んだってことですよね。

あれはびっくりした。
「どうして!?」って正直叫んだ。

覚えてる範囲でもう一度DLしたり設定をしたりしたのですが、
途中でペンタブの設定をいじったりして(本当に余計なことをしたと思う)
主線のペン設定を完全に見失いまして。

ページやコマによって線画の太さや雰囲気が違ってるのですが、
ああ、ここは描いた時期が違うんだなと思っていただければ嬉しいです。

いかに私が前から順番通りに描いていないかがおわかりいただけるかと思います。

あとは…そうだ、今回からトーンを使わずに全部グレスケでやってみました。
理由はただ単に、どうも私はグレスケ塗りの方が好きっぽい、からでした。

あとは、つい昨日になりますが、大掃除してたら間違えてスマホをゴミ袋に捨ててたのが今年一番、近年稀にみるベスト・オブ・自分なんでやねん大賞でした。
しかもなぜかサイレントモードにしてた…。
意味がわからない…意味がわからない……。

スマホといえば、何色にするかで迷って散々悩んでいましたが、ついに先日購入することを決めました。

はい。まだ買い換えてませんでした。

途中で新機種がでたり、その前にバッテリー寿命で完全に電源つかなくなったのでバッテリー交換で買い替える必要性がなくなってしまったりと随分紆余曲折ありましたが、とうとうどれの何色にするかを決めました。

決めたのであとは買うだけなのですが、購入画面の確定ボタン押すところで消費税が加算され、思ってた数字より数が一つ上がるのを目の当たりにして最後の一押しをできずに1週間ぐらい経っています。

いい加減買わねばなと思います。

こんなことを読みたいわけじゃない。はよ13話の話をしろよ。
という声が聞こえてきそうなので、
以下真面目に10~13話を書くにあたって思ってたことです。
ネタバレなところもあるので、13話まで読了後お読みいただくこと推奨です。

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この10話~13話までのエピソードですが、「主人公のディオになんとか魔物を倒そうと思ってもらうための話」でした。

最初はナギを出す話、としか考えてなかったのですが、2年ぐらい前に、出すにしたって理由がいるな。ディオにもやる気出してもらわないとな、
と考えて、
それからアガサクリスティーにはまり、元々ミステリーが好きなこともあって、ミステリーみたいなのが書きたい!となってこんな話になりました。

(ナギにいたっては、最初はまったくあんな役回りにするつもりも予定なかった。ただの車修理してくれる人だった。ごめんなナギ)

そんなこんなで描いてるうちに今年はコロナが始まり、奇しくも肺病の話を描いている途中だったので、色々と考えさせられた一年でした。

話の結末は最初から決まっていたのですが、セセリの最後のセリフは、
今年の状況を見た中で彼女が言った言葉だったので、
今年を経験したからこそ描けた話だったのかなと思います。

また、セセリのキャラデザは彼女の最後のシーンのためだけに
あのロングヘア―にしました。
最後のシーンをできるだけ美しくしたくて、そうしました。

ミス・メイガは話をわかりやすくするために、あえてあからさまに嫌な奴にしましたが、私はむしろ、彼女は一般心理の象徴だと思っています。

私は、ミス・メイガと友達になれるかって聞かれるとなれないと思うし、
ぶっちゃけ苦手なタイプですし、彼女の、自分の駄目なところを全く自覚していない、むしろ正しいことを本気でしていると思っているあの感じはどうかなと思いますが、同じ状況に立たされた時、
ナギみたいにできるかなって思うと難しいかなと思います。

きっとメイガやヒアリ側の人間になっているだろうな、と思います。

メイガは嫌なやつだし彼女の行動理由は偽善の塊ですが、
私は彼女は悪ではないと思っています。
犯罪をしているわけでもないですし、彼女の行い自体は善であって、
事実として悪なのは、あくまでナギの方であると私は思っています。

一個人的意見なのでなんとも言えませんが、ラグナが言ってた通り、
いい人が善人とは限らないし、逆も然りなのかなぁと思います。

だけど、ナギみたいな人はどこかで報われてほしいし、救われてほしいなと、個人的には思います。

「ヴァンレシムの魔物」はこれまで特にめちゃ暗い話でもなかったので(と私は思っているのですが)今回の話は結末が結末だけに、今まで読んできてくださった読者さんにどう受け取ってもらえるか、正直少し不安でした。

これで読者さんが離れるならそれはそれで仕方ない、
と思って書きたい話を描きましたが、少しでも心に残るお話が描けていたなら幸いです。

といっても、「私の推しキャラ死なないですか…?大丈夫ですか…?」とたまに聞かれることがあるので、私が自覚してないだけで
本編には不穏な空気が流れているのかもしれませんね(笑)


さて、実はこの10話~13話には「After the funeral」(葬儀を終えて)というサブタイトルを付けていました。
(10話の扉絵にひっそり書いていました)

これは、事の始まりのセセリの父親の”葬儀の後”と最後の”葬儀の後”の二つにかけて、
私の好きな小説家、アガサクリスティーの作品名から、リスペクトを込めて使わせていただきました。

私の話はミステリー“風”であって、ミステリーではないのですが、
私の好きな物をめっちゃ詰め込んだので、この2年間長かったですが、
とても楽しかったです。

また色々な音楽を聴きながら描いたこのエピソードですが、
個人的な13話BGMはこの曲だったなと思うものを一番下にはっつけておりますので、よかったら読んだ後にでも聞いてみてください。
(もっと言うとアルバムver.の方がさらにベストです)

ちなみに、
セセリの父親の名前ですが、
これもセセリと同じく蝶の種類であるタテハチョウから取りました。
最後の最後、原稿描き上げてから選んだので、
選ぶ時間で更新まで+1時間かかりました。

そしてメイガの喪服時のベールはフェンス素材を使って書きました。

我ながら私のクリスタ歴の中で1番の発見をしてしまったなと思います。

まだまだいたらないところはいっぱいあるなと思うのですが、ひとまず私の今のベストは尽くせた話かなと思っているので、もしよかったらご感想いただけますと幸いです。

次の話は

「海だ!海賊だ!!ネコちゃんだ!!!」

の話にしようかなと思っています。

そしてその前に単行本1巻の作成ですね!
間に合うかめっちゃ不安!!

最後になりましたが、今年一年はグッズを作ったり、2年越しにエピソードを完結できたりととても実になる一年でした。

サイトに訪問、そして漫画を読んでくださった読者さんには本当に感謝しております。

今年一年本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様よいお年をお迎えくださいませ。

そんな感じです。

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