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声
今日は帰りに白杖をついた方を案内した。
杖は持っているものの、ある程度見えていそうな人は出会ったことがあったけれど、今日のような本当に見えなさそうな方と出会ったのは初めてだったから声をかけてみた。
エレベーター使いますか?
どこの改札に行きますか?
改札に着いたところで、ありがとうございましたと言われてさよならした。
出口まで行きますよ、と言ったけど大丈夫です、と言われてしまったのだ。
時間をかければたどり着けるような雰囲気はしていたから、本当に出口までの助けはいらなかったのかもしれない。
でも、振り返ると、掛けた声の調子が硬かったかなと思う。緊張していたからとはいえ、視覚がないなかであのような声色で話しかけられたら遠慮しちゃうよな、と。
今度このようなことがあったときは、柔らかい声で話しかけよう。
勉強になってよかった。
そして、あの人が無事に目的地にたどり着けますように。