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気持ちをいっぱい込めて制作しました*



2014.11.01に友人の結婚式があり、その二次会で新婦である彼女が着るドレスを制作しました。


そして、このドレスでminneハンドメイド大賞(ファッション部門)にもエントリーしてみました。

よろしければ、そちらのページもご覧下さい^^ →*スカートに花びらをあしらったドレス*


以前からこういったコンテストには少し興味があったのと、今回のコンテストテーマが『誰かの宝物になる作品』というのを知り、「これは・・・!」と思いエントリーした次第です。(もちろん友人にも承諾を得ております。)

審査員の方々もとても豪華で、こういった方々に自分の作品を見て頂ける機会なんて、そうそうあるものじゃないですしね^^


以下、制作までの経緯・制作過程・着用写真。

なかなか長いですが、写真が多いのでザーッと流し見でも充分かと^^


*制作までの経緯

前々から「ドレス作ってね!」とは言ってくれていましたが、まさか本当に作らせてもれえるなんて・・・;; 正式にお願いされた時は本当に嬉しかったです。


どんなドレスが着たいか?何色が好きか?なにかしら好きなモチーフはないか?丈は?生地感は?・・・など色々リサーチをし、それを踏まえての私の中のデザインイメージを伝え、一緒に生地を見に行ったりしました。


\もう、この時点でとても楽しい!/

振り返ってみると、今まで作っていた作品の中で一番楽しかったんじゃないかというほど。


お互いの予定がなかなか合わず、実際に動きだしたのが式の一ヶ月前くらいでした。しかもちゃんと縫い出したのはほんの一週間前くらい・・・。汗

ですが、少ない期間で出来る限り高いクオリティのものを仕上げたかったので、基本デザインは何度も作った事のある私の得意で大好きなデザイン。


コルセットとサーキュラースカートのセパレートドレス。


そう決めていたので、焦らず制作に取り組めました。



*制作過程や制作秘話あれこれ

◯使用生地・パーツなど


生地は毎度おなじみ!日暮里繊維街トマトの本館3F高級服地フロアーをメインに調達しました。どの生地も悩みに悩んで選び抜いただけに、お気に入りです!

リボンは日暮里のリボンを沢山揃えている問屋さんや、新宿オカダヤで調達。

バスク(コルセットの前あきに使うスチール製の留め具)は新宿オカダヤで調達。バスクってなかなか売ってるところが無いので、オカダヤさんにはいつも感謝〜!


ちなみに生地選び…

一回じゃ決められず、写真を送り友人の意見を聞きつつ決めて行きました。

レース生地も候補が色々とありました^^



◯制作の様子

机にミシンを2台置き、キッチン前の床にアイロンを置き、ベッドの上に生地やパーツを並べるというどう見てもキャパオーバーな作業スペースです。

なので、制作に取りかかっている間はとても人を招けるような空間ではありませんし、「あぁ…あの部屋に帰るのか」と仕事後に若干イヤになるレベルの空間と化しておりました。笑

アトリエみたいな作業スペース、欲しいです。とても欲しい。


コルセットパターンはいつも「かわいいコルセットstyle」という本を参考にしています。

この本、めちゃくちゃオススメです!!

コルセットなんて作った事なかった私でさえ、はじめから簡単に作ることが出来ましたよ!!原寸大型紙も付いていますし、説明も写真付きで分かりやすいですよ!

なにより、雑誌のような素敵なページの数々!!とにかく可愛いです^^

「コルセット作ってみたいけど分からない…><」という方は、一度目を通してみる価値ありです^^

もちろん、「コルセットって見ているだけでも可愛くて好き…♡」という方も手元にあるときっと幸せな気分になれる一冊だと思います^^



↑こちら、デザインイメージラフです。

↑こちら、作業リストです。


そして

いつもの如く、裁断時の写真を撮り忘れましたので、ここから一気に飛びます。


コルセット制作の流れ的な・・・。

↑バスクは本体に入れる前に、くるみ布でくるみます。


↑バスクを入れ本体パーツを縫い合わせます。

↑裏側から見るとこんな感じ

↑縫い目をアイロンで割る作業。面倒ですが、しっかりと割っておかないと綺麗には仕上がらないとても重要な行程です。

↑バスク部分アップ。


↑本体が縫い上がったら、コイツの出番です。

ハンドタイプのハトメパンチです。バックの編み上げリボンを通す穴部分の金具を取り付けるのに使います。

↑ざっくりですが、こんな流れです。

↑私は中でもリボンを通すこの作業が大好きです。リボンを通しているとなんだかとてもワクワクします!6mものリボンとの楽しい戯れタイムです!!

今回はグリーンのリボンとオフホワイトの細リボンの2本を使い、バックシルエットに少しコダワリをプラスしてみました^^


↑普段、衣装を作る時は裏地なんて付けない私ですが

今回は着心地とクオリティを重視し総裏地で仕上げました。



続きまして、スカート制作の流れ的な・・・。

二次会という事で、「動きやすいほうがいいな」と友人からの意見があったので、ロングではなくミモレ丈。

歩く度に優雅に揺れる裾感を出したかったので、サーキュラースカート。

↑ウエスト部分縫ってます。

↑裾は巻きロック処理。巻きロックはなかなかウルサイのでご近所さんにはきっと多大なるご迷惑を・・・。(土下座)

そしてパールシフォン生地のラメ感が凄く綺麗です。((伝われ!))

↑スカートは生地感の異なる3種類を重ね、ボリュームと透け感を演出しています。

最終的にこうなりましたが、重ねる順番すごく迷いました。


↑ボリューミーなスカートなので、ウエストからおりるリボンで縦のラインを強調し全体のバランスを調整。サイドシルエットにもコダワリをプラスしました^^

↑裾部分は、スカートが揺れる度に上品に煌めくように沢山のスワロフスキーをちりばめました。

ちなみに花びらは手縫いで取り付けました。



と、いうことで

ざっくりではありましたが制作終了です!



*着用写真


彼女にとって大切な日に、私の作ったドレスを着てもらえるだけでも胸がいっぱいなのに…

もうね、こんなに素敵に着てもらえるなんて号泣ですよ。本当に。



minneの説明文にも書いたのですが、

幸せな瞬間に私の作ったドレスが彼女を彩れた事、とても光栄に思います。

本当に素敵な作品が作れました。

ありがとう・・・!


あと、旦那様のタキシードとの色のバランスも凄く良かったのが嬉しかったです。




最後までご覧頂き、ありがとうございました!


*Haruka Nagazumi*

Twitter: @HNagazumi

minne: ZUMIHARU'S GALLERY