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憧れが目標に変わった瞬間

*憧れ*

幼い頃から「お嫁さん」という存在に憧れを抱いていた私。


普通の女の子が誰かの一番になり、

その誰かのお姫様になる。

「お嫁さん」は幼い私にとっては「お姫様」に見えていました。


この気持ちは、いつからか

「自分が」ではなく「誰かを」に変わっていき、

「お嫁さん」という存在から、「お嫁さんの着ているドレス」へと興味を移していきました。


誰かをその日一番綺麗なお姫様(お嫁さん)へと…。


*出会い*

高校時代を服飾デザイン科に通い過ごす私に、衝撃の出会いはやってきました。


“2004年春夏パリ・オートクチュールコレクション”


課題の最中に何の気無しにMODEetMODE(コレクション雑誌)をペラペラと見ていた私。



『 YUMI KATSURA 』


もちろん、服飾科に通う私も知っている有名なドレスブランド。


2004年のコレクションは花や和紙が多かったような・・・。


毎回、有名人をゲストモデルとして招く事でも注目を浴びるYUMI KATSURA。

この年は、モデルの吉川ひなのさんがゲストとしてランウェイを歩いていました。


そう、


その、吉川ひなのさんの着ていた一着こそが、私の憧れを目標に変えたのです。

今でもその時の衝撃は覚えています。


*目標*

(↑描いてみました)


『ベールは頭に被るもの。』

憧れ意識の強さ故、その概念を良い意味で覆された衝撃の一着。


「なんだこれ…!!!めちゃくちゃ可愛いぞ!!!!ベールがパラソル!!?!?!はぁあああああ!!!??!?!この、上品かつ可憐でありながら、凛とした佇まい・・・・・・・美しい。」


そう、感じました。


ドレスでこんなにも素敵な雰囲気を纏う事が出来る事、その空間で主役級の存在感を作り、一気に視線を集める事が出来る事。


そんな事を知った一着でした。


それ以降

ブライダル業界、とくにウエディングドレスに関わる仕事に就く事が目標となりました。


*今*

現実は、何度も失敗。

「あなたは若すぎる。若い事はフリになるのよ。」

面接で、そう言われた事もありました。


高卒・接客経験はあるものの業界未経験・ハタチそこら


ダメなのか・・・。

と心挫け、目標として掲げていた旗をそっとおろして数年…。

憧れは未だあるものの、再チャレンジしたいと強く思える会社も無く、過ぎる日々。



そんな今日!

興味をそそられるブライダルプロデュースの会社を偶然発見!!!


オリジナルを追求し、もはや結婚式ではない程の世界観を作り上げる。


「こんな会社で、働けたら・・・。」


久々なこの感覚。



私の新たな目標の旗が上がった瞬間です。




Haruka Nagazumi




*追記*

思えば、

私が服作りをしているのも、ショーチームを作りファッションショーに参加したりするのも

「誰かをその日一番綺麗なお姫様(お嫁さん)へと…。」

そう、芽生えてしまったその思いからなんだな、と。



そして

5/31に桂由美先生のドキュメンタリー映画『マザー・オブ・ブライド』が公開されたそうで。

時間を見つけて観に行こうと思っています。