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VRビジネスの話

3週にわたり毎週VRについて考える、VR weekly。
最終回はVRのビジネス活用についてまとめたいと思います。

VRの市場規模予測


VRビジネスは、ソフトウェア / ハードウェア共に市場規模を拡大し、
5年後には現在の2倍以上に成長していると予測されています。

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出典:世界AR/VR 市場規模予測、2015年~2025年

これまでの第1回:ソフトウェア編第2回:ハードウェア編
それぞれのトレンドについて考えましたが、
猛スピードで新たなサービス/機器が発売されていました。

VR業界に新参画する企業も増え、ビジネスとしても注目されるVR。
今回は、VRソフトウェアのビジネスについて考えてみたいと思います。

VRビジネスは大きく2つ

下の図のように、VRビジネスは大きく
リアルの代替とVRだからこそできることの2つに分けられると思います。

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リアルの代替

VRお墓参りがニュースで取り上げられていました。

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2020/03/12放送【トレたま】

VRお墓参りとは、コロナの影響で帰省することができなくなった人などに向けて、お墓参りの代行サービスを行っているもので、お墓参りをしている様子をVRで体験することができるものです。

ほかにも、結婚式や旅行、内見なども同じくリアルにいくことができなくても、リアルと同じような体験がVRでできるサービスが提供されています。

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VR Wedding


教育現場では先週、医療・介護教育シミュレータが文科省の「令和2年度専修学校における先端技術利活用実証研究」に採択されました。

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「看護師教育VR」

看護師を育成する医科大学や看護系専修学校では、新型コロナウイルスの影響で病院に立ち入ることができず、臨床実験が困難になっているそうです。リモート環境でも従前の実習カリキュラムと同レベル以上の学習効果をもたらせることを目指して、今後研究が行われます。

これらは、今までの生活ではできていたけど、コロナの影響でできなくなったことをVRで補填している=リアルの代替であると思います。

また、360度カメラで撮影されたものを
360度動画として視聴するという点が共通しています。

VRだからこそできること

先日ソフトウェア編で紹介したVR会議。

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VIVE sync

これは、VR空間上で3Dのデータなどを実際に目の前にしながら、
意見交換などができるものです。

少し前ですが、アートの世界に入ることができるVRアート。

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モナリザの世界を体験『Mona Lisa: Beyond the Glass

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Art Plunge

これらは、リアルの世界ではない、VR上の世界で、
VRという技術を活用したからこそできるサービスです。

これらは、VR空間を作るという点が共通しています。

まとめ

今回は、VRソフトウェア ビジネスを
リアルの代替サービスと、VRだからこそできるサービス
という視点で分けてまとめました。

モノ消費からコト消費に変化していると言われていますが、
コロナウイルスの影響を受けている今、
どこかに行って、何かを体験するコトが難しくなっています。

そんな今だからこそ、
技術を駆使したVRではなく、
リアルの代替としてのVRが求められているのかもしれません。

そしてそこには、実際の体験でも重視されている
体験ブランディングが必要になるかもしれません。

今後は、ただリアルを代替するために
360度カメラで撮影し、視聴するだけでなく、
360度VRでの体験価値のブランディングに注目が集まっていく
のではないかと思っています。

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