14時間の夢
へたくそなウインクきっとこの人は優しい嘘をつくのだと知る
何回もタルト・タタンを奏でてる指先 上がった小指と約束
今ここで生まれて死んだ感情の名前に気づかないフリをした
しりとりを続けたかった夜だった 微かなたばこの匂いの中で
顔を上げられないままで少しずつ溶け出していく柚子シャーベット
完璧でいられないならこの夜に溶けてしまおう うん そうしよう
繋がったままで歩いた夢の中知ってる街がこんなに綺麗
君と朝帰った道の綺麗さに罪悪感を抱いて眠れ
こんなにも会いたい土曜午後三時 ひとりでハーゲンダッツをすくう
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