見出し画像

2016うたよみんまとめ

「なぜ泣いているの?」「あなたをいつの日か忘れてしまうことが怖くて」

遠くから見ているだけで幸せな恋だったんだ チャイムが響く

昨日より2センチ高く飛べそうだ 受信履歴のあなたも消えて

初雪に涙をそっと溶かし込む こんな痛みはさっさと消えちゃえ

約束をしなきゃ会えない人からの返事がぷつんと切れた夜です

星々を指で結んで音にして君の隣のあの日にワープ

イヤフォンの絡まりを解く さよならを言うための音楽を聴くため

秒針をメトロノームに合わせたらモラトリアムの途中でピアノを

目を閉じる(なみだがでてる)目を開ける(なみだがでてる)繰り返してる

この部屋の他にも帰る場所があるくせにただいまとか言うな ばか

この先の未来で待ってくれている人がいるなら走って行くのに

その指輪せめて外してから来てよ「けじめはちゃんとつけるよ」なんて

悪いのはいつもわたしの方なのにごめんを言わせてばかりでごめん

もう二度と会えなくなるね さよならを君は言わないつもりでいるね

もういない人の栞を追い越した ハッピーエンドでありますように

片方のピアスが落ちた 会いに来て欲しくて気付かないふりをした

君がいつ振り返ってもいいようにもう少しだけ泣かないでいる

緩やかに消えてった恋 春になる頃には笑って会えますように

傷口が塞がる前に忘れないための新たな傷を頂戴

同じ本読んでることに私だけ気付いてるからドキドキしちゃう

なんとなく胸が騒いだ あの人が「愛してる」とか言ったりするから

さよならが言い出せなくて春風に揺れるスカートばかり見ていた

いくつもの死にたい夜を越えてきたことを忘れて繰り返す夜

愛とかはいらない恋じゃなくていいあと一度だけ名前を呼んで

ボロボロになったうさぎのぬいぐるみ このコは昔神様だった

迂闊にも月が綺麗と言えなくて歯痒いおのれ夏目漱石

好きだった人へハッピーバースデー小さく歌ってそして忘れろ

日曜の春の匂いがする風はどうしたってかなしい今は

切り過ぎた前髪に気付かないまま君は遠くで笑っていてね

躰から雨の匂いが消えなくて 煙草を吸ったことがあります

「幸せ」と呼んで差し支えないものです いちご大福たちは

泣きながら傷つけながら私たち離れることができずにいたね

どしゃぶりの雨の向こうで唇がわたしの名前を呼んだ気がして

音になる前に殺した恋に名を「あこがれ」というきれいな名前を

好きだった人と始めたしりとりは漕ぐのをやめたブランコみたいに

ガラケーを充電すればせいしゅんの真ん中にいたあの日にワープ

気まぐれにくれる電話の「元気か?」に「元気」と答えるために生きてる

始まれば終わる音楽 いつまでもここにいれないことを知ってる

さよならをした後だけど泣かないで手を振ったこと褒めてください

透明な傘の内側 君となら雨の中でも息ができます

熱がある部分の君はあの人のものと教える世界が嫌い

金木犀混じりの風を切り裂いて 午前3時の自転車はゆく

さようなら黄色い線の外側を歩き続けているような夜

こんなにも空が青くて遠いから思わずチョコを食べてしまった!

さよならを言うのと同じ唇でやさしいキスをくれていた人

燃えるゴミなのか燃えないゴミなのかわからないから捨てられない夢

なんとなく生きているまだなんとなく生きているまだまだ生きていく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?