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南国宮古島夢心地の旅



一昨日ツアー最終地、石川県金沢でのライブを終え、タイトルどおり東京の自宅にてゆっくりしてる。しばらくは時間があるので、昨年末引っ越してきてから手っかずで物置と化してる部屋を片づけてたら、掃除にはありがちだけど思い出グッズがいっぱい出てきた。その場でアルバム開いたりはしてないにしても、捨てるかどうかのジャッジは悩みどころで時間がかかる。例えばMD。普通、曲というのは実際にリリースできる形になるまで何段階も作業があって、そのたびに確認用としてMDにダビングする。1曲だけならまだしも、これまでの何十曲分ものMDを全部思い出としてとっておくわけにもいかず、かといってどれが重要な思い出かを明確に判断する基準もなく。
〃「アポロ」仮Vo〃っていうのはとっとこうかなあ……? でも「ヒトリノ夜」の歌詞も苦 労したから、この〃「ヒトリノ夜」バージョン1〃から〃バージョン4〃 は捨てられないしなぁ……、なんてやってると膨大な量が残ることになる。
出てる雑誌だってそう。なるべくなら全部とっておきたいところだけど。厳選をしてかないと。万が一不慮の事故で僕が死んだとしたら、誰かが僕の荷物を整理してくれるとして。そのときに自分の載った雑誌が山積みになってたら〃なんてこの人は自分のことが好きだったんだろう〃って思われてしまう。
かといってポイポイ捨てるわけにもいかない。
だって、もし僕が80歳くらいになってばあさんとふたり縁側に座って、「ワシ若いころバン ドやりよってさあ」なんて言いながら思い出ボックスを開いて話してるときに、「あ一つ、も っとカッコええ写真あったのに。ばあさんや、ほんまなんよ、あ一あ、あれとっときやよかっ たのぉ」ってことがあったらとっても残念だろうからね。「はいはい」なんて受け流されたりしてね。
そんな忘れたくない思い出に、今回のツアー〃74ers〃 も間違いなく仲間入りした。そし てそのツアー中にもかかわらず同じようにインパクトを持って、いい思い出部に入部を果たし た出来事があった。
ということで「南国宮古島夢心地の旅」。
ツアーの日程の隙をつ いて沖縄は宮古島に行ってきた。僕の南の島好きは何度となく言って るけど、今回はそんな観光気分じゃないね。なんと、プロ野球選手とする自主トレ—•〃へイへ ィ、バッチ来い一〃ってね。というのも僕らのツアーに同行してくださってるスポーツトレー ナーの先生に、近鉄バッファローズ(現、楽天イーグルス)の吉田豊彦選手を紹介していただいて、ダメモトで自主トレ行きた一いなんてお願いして。2月にはキャンプインするから、もしキャッチボールとかしてもらえるとしたら1月の自主トレなわけ。どんなことでも人生で初めての経験ができるなら、どんな日程でもどんな場所にでも僕は行く。
実際に宮古島に行ったら、吉田選手の他に同じく近鉄(現、楽天)の有銘兼久選手、西武ラ イオンズの高波文一選手、阪神タイガースの藪恵壹選手と上坂太一郎選手と合同でやってた。「見てるだけで十分ですから」なんて口では言ってるけど、しっかり野球道具一式を持ってきてるず一ず一しい僕を快く練習に参加させてくれて、僕が東京に戻る日にはわざわざ空港ま で送ってくれて。邪魔になってないかなあと心配しながらも野球好きな僕にとって夢心地な時 間だった。めちゃくちゃうまい人たちの動きを近くで見れるから、草野球選手としての僕には得るところが多かった。
でも、それ以上に勉強になったのはその野球に取り組む真摯な姿勢。僕が野球好きとか関係 なく、黙々と道を究めようとする姿勢かなあ。
シーズンに入ると、何万人ものファンの視線と歓声を浴びる野球選手。それに伴う派手な職 業にありがちな浮かれたイメージ。毎晩、女子アナと合コンでしょみたいな。
しかし実際に合コンしてるかどうかは知らないけど、少なくとも僕が見たのは歓声もテレビ 中継もない静かなグランドで、人けのない砂浜で黙々と汗を流す姿。
戦いに備えて準備をする男たち。その雰囲気にものすごく刺激を受けた。
女子アナとの合コンはないけど、僕もライブになったら歓声をもらう派手めな職業。そして 単純な僕は浮かれていきがちだけれども。デビューも5年目になると余裕をぶっこきたくもなるけど。先に進むにはね。頑張らないとね。
この場を借りて、吉田選手、有銘選手、高波選手、藪選手、上坂選手、本当にありがとうございました。今年のご活躍を期待しています。
「自宅にて」

今、日本シリーズの真っ只中、第4戦目。
ここまではソフトバンクに力の差を見せつけられる結果になっているが、セリーグをぶっちぎりで制したジャイアンツの底力に期待したいところだ。

コロナのせいで今年は変則的な日程のペナントレースになった。それでも野球観戦は楽しんだ。カープは残念な結果に終わったけれど。
野球が好きなのは変わらない。でも最近、見方がちょっと変わってきた。
例えば外国人選手を見る時。
助っ人として日本に来ている外国人選手は、少し調子を落とせばスポーツ紙やネットに期待外れだのコスパ最悪だのと叩かれることになる。
高い年棒をもらっている選手は、そういう批判もある程度甘受しなくてはならないのかもしれないけど、それでも遠い異国で批判されるのはしんどいだろうな、とか、敵味方関係なく気の毒に思ってしまう。きっと落ち込んでるだろうなと。

また、敵チームの新人が、カープ相手に逆転打を放った時も、以前ならはらわたが煮え繰り返っていたところだが、今では「田舎のご両親は喜んでいるだろうな」などと目を細めてしまう始末だ。

他にはある程度の大人になった人は言いがちなことだけど、高校野球を見ていて。勝敗に必死にこだわっている選手を微笑ましく見ながら「たとえ今負けたとしても、君たちはもうかけがえのない宝物を手にしているんだよ。そう、友達というね」みたいな、どこから目線だよっていう感想を吐いたりする。

これは世に言う「丸くなった」という、ロッカーがもっとも忌むべき変化なのか?
それとも大局的な物の見方ができるようになったと成長だと思っていいのか?
ここは後者ということにしておこう。
そしてできるなら、成長のついでに自分のことも大局的に見れるようになりたいなと思う。
自分に起こること、それが良いことでも悪いことでも、一つの点に過ぎないが、渦中にいるとその黒々とした点がことさら大きく見える。物語を締めくくるピリオドみたいに。理屈として、そうではないことを知っているけど、幸せな気持ちはずっと変わらないと思ってしまったり、落ち込んだ時は、このままバッドエンドになってしまう気がする。
しかし、その点は、大局的に見るとやっぱり一つの小さな点で、人生の中で無数に打たれた点をつなぐと、美しい曲線を描くはずのものだろう。
もし、点と点をつないでいったところ、定規で引いたような直線になる人がいたとしたら、悟りの境地にいる仙人か、死んでいる人だと思う。

今打たれた点は、前のより上の方か下の方か、次のより下か上か、気になってしまいがちだけれど、今打たれた点は、今を表すものであってそれ以上でも以下でもない。今を生きたから、という証であれば十分なのだ。

という視点を自分自身に持てないかと思う。

ちなみにただいま、二回表、1−2でジャイアンツ負けています。。。

おまけ

絶賛リハーサル中です。
コロナの影響でリハスタもところどころ様変わりしています。
もちろん安全対策のためなので、多少の不便に文句つけるつもりはありませんが、唐揚げがなくなったことは非常に残念です。
いつの頃からか、ポルノのリハーサルに唐揚げが休憩中の軽食として出されるようになりました。コンサート制作チームのスタッフが日替わりで唐揚げを買ってきてくれていました。話題の唐揚げ屋さんがあると、結構な遠出もしていたみたいです。なんで軽食が唐揚げ縛りなのかわかりませんが、それは執念とも言えるほどの情熱で、美味しい唐揚げを用意してくれていました。
それではなぜ今回、唐揚げがリハスタから消えたかというと、個包装ではないからだそうです。代わりに包装されたおにぎりやパンなどがならんでいます。
それは仕方ないかと思いながらも、リハの最中はおにぎりをほうばる気にはならないもので、軽くパクッといける唐揚げが無性に懐かしくなります。油でギターがギトギトになるのを差し引いても、僕の中でキングオブ軽食は唐揚げ一択です。

おまけのおまけ

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