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歌稽古

前回の続きですね

「日比谷フェスティバル」用の歌稽古に参加した時のお話です。
僕はここで初めて自分の曲が人の声によって歌われるのを耳にすることになるわけです。
制作期間中は何度も何度も聞いてきた曲たちですが、それはボカロによって歌われています。資料としては役に立ちますが、やはりアレです。
(でもボカロは、こっちが吟味したい分だけ何度も何度も文句も言わずに歌ってくれたのはありがたかったですし、これがボカロを使っての作業のメリットです)

少し遅れて稽古場に入ると、そこには音楽監督の福井小百合さんのピアノで歌っている、平間くん、広野くん(広は難しい字)、小南さん、山口さん、美弥さん、水田くんが。主役級の人たちが勢揃いですでに「祝い唄」を歌ってくれてました。

ちなみに僕は稽古場に入るのも初めてで、小南さん以外の人たちが、おしゃれダンサーファッションであるのが、なんかイメージ通りで嬉しかったりもしました。少しダボっとしたね。パンフなんかで見るリハーサル風景通りだなと思って。

一回、歌い終わると小百合さんの歌唱指導タイムになります。
歌唱指導と聞くと、いわゆるボイトレ、ボーカルトレーニングを思い浮かべてしまいますが(発声練習など)、歌の表情付けなどのリクエストでした。
これはポルノではない作業です。言ったところで聞いてくれるんでしょうか。
普通歌手は自分の声で歌いますが、ミュージカル役者は役で歌う必要があるからでしょうか?

驚いたのは、その指導の項目の多さと、それらをリクエストするテンポの速さ。
イメージとしては、市場のセリの時の掛け声くらいのスピード。わかります?
そしてさらに驚いたのは、そのセリスピードのリクエストに役者さんがその場でちゃんと応えられてること。もしかしたら聞き返すことが許されてないんじゃないかというくらい。
そのスキルがすごい!
一応「晴一さん何かありますか?」と確認してくださるんだけど、僕がそのテンポについていけておらずあたふたしたほどです。俺の曲なのに。

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