㊾人は理解し合えると思いますか?
A.完全にはできません。
理解するって、「見えない部分から、心の動きがわかる」だと思います。
たとえば、表情は外に向けられるものだから、表面上の意味はなんとなく読み取れます。
笑ってたら、楽しいとか、泣いてたら悲しいとか。
けど、それが本心とは限らないわけで、(本心だったら一番いいと思いますが。)
それは、言葉も同じです
外に向けられてるもので、共通の物差しに見えるけど、
万能じゃありません。
言葉に対する気持ちの入れ方は人それぞれだと思うからです。
同じ「楽しい」でも程度が違うことって結構多いと思います。
だから、ほんとのところを知ろうと思ったら、見えない部分で察するしかないです。
相手に関する情報が多ければ多いほど、正確に察することができると思います。
付き合いが長ければ、あれが好き、これは嫌い。こうされると怒る、ここまでなら許されるとか、だいたいのものはわかってきます。
けど、それは、”それまでの相手”についてであって、今この瞬間も、考え方は変わっているかもしれないし、
そもそも、知っていることが正しいかなんて誰にも分りません。
届けたいことも、届いたとおもっていることも、主観的であるから、
相手にとっての正解なんて、確かめようがないと思います。
だから、完全に「理解しあう」っていうのは限りなく不可能に近いんだと思います。
けど、「理解したつもり」でも悪くないと思う自分もいます。
たとえば、この子はこれをしたら喜ぶからやってあげよう、とか、これをしたら怒るからやめておこうとか、
「理解したつもり」だったとしても、そこから生まれる行動は優しいものだと思うからです。
独りよがりのやさしさかもしれないけど、
悪いものでもないと思います。
(相手が嫌がってるのを察したらすぐやめるべきだとはおもいますが。)
だから、完全に理解することができなくても、相手のことをたくさん知る努力は必要なのかなと思います。
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