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Don't Stop Running #9で真・三國無双7 with 猛将伝の解説をしました

2024年6月1日に大阪で開催されたDon't Stop Running #9(以下DSR)でロビンさんが走られた真・三國無双7 with 猛将伝(以下無双7猛将伝)の解説をしたので、振り返りを書いていこうと思います。


解説を申し込むまで

真・三國無双シリーズは20年前に知って12年間やっていましたが、何やかんやでフェードアウトして8年経っていました。

5月2~4日に開催された名古屋RTAオフ2024(以下名古屋RTA)でのロビンさんの走りを目の前(配信席)で観て再熱し「久しぶりに無双やろうかなー」と思いました。
Stylish Speedrun ShowcaseRTA in Japanでの走りも配信で観てはいたのですが、やはり生で観ると違うものがありますね。

そんな矢先に6月のDSRの採用作品が発表されました。

待って、すごく気になる作品ばかりなんだが。めっちゃ行きたい。

実は前々からRTAイベントでの解説に興味があったので、この時点で「無双7猛将伝の解説やってみようかな」と思ってました。

6月1、2日で奈良に住んでる姉夫婦の所に家族で出掛ける事が既に決まっていたのですが、私はイベントに行ってから夜に合流したいと頼み込んでDSRに行けるようになりました。
ただ夕方頃に会場を後にしないといけないので、無双7猛将伝が早い方の時間になるようにお祈りしてました。

採用作品発表の4日後、運命のスケジュール発表。

無双7猛将伝は13:25開始予定!よし行ける!!
もし無双7猛将伝が夕方以降の時間になっていたら諦めていたと思います。運に恵まれた。

スケジュール発表の翌日にSwitch版の無双7猛将伝DX(DLCが全部収録されている)を注文。2日後に届きました。

無双7猛将伝DXが届いた翌日にロビンさんに「解説をやってみたいのですが、いかかでしょうか?」といった内容のDMを送りました。
スケジュールが発表された時から文面は考えていたのですが、送信する決意がつくまでちょっと日数がかかりました。

すぐに「ぜひお願いしたいです!」と返信が来て、初めての解説が決まりました。

事前準備

  • 呉伝を通常プレイでクリア

まずは呉伝を通常プレイでクリアしようと思って始めました。本当は晋伝からやりたい。
後述の解説資料作成の為にマップのスクショを撮ったり通常ルートをメモしながら進めました。
無双7のストーリーモードをやるのは11年振りなので、終始「懐かしい!」「あ~、こういうイベントあったな~」と昔を振り返りながらやってました。

  • 周泰ステップをやってみる

RTAの移動方法である周泰ステップが使えるようになるには周泰のレベルを上げる必要があるので、周泰が操作できるステージでは優先的に操作したりフリーモードをやったりしてレベルを上げました。
やってみたらすぐにできましたが、ロビンさんの周泰ステップと比較するとまだまだ遅いですね。やはり走者さんはすごい。

  • 解説資料の作成

解説が決まった時にロビンさんが「資料作っておきます」と仰られたので、私も自分で資料を作っておきたいと思って作り始めました。
マップのスクショに通常ルートとRTAルートを矢印でざっくりと書いたり、短縮技を使う所に丸をつけたりしました。
無双シリーズや三国志についての紹介、走者と解説の紹介、基本操作や画面の見方、雑談のネタも書いていきました。

1週間後にロビンさんから資料が届いたので、私も資料(一部書きかけ)を見せました。
それぞれのステージのルートはロビンさんの資料の方が確実なので、その部分の文章をコピペして私の資料に融合。印刷したものを当日持っていきました。

「喋る内容を台本にきっちり書く」というよりは、「箇条書きで書いたものを話し言葉に変換する」というスタイルでやりました。

完走後にロビンさんが「ハルダさんが出した資料がめっちゃちゃんとしてて、僕が直す所ないなーと思いました」と仰って下さいました。光栄です。コーエーテクモゲームスだけに。

  • 赤い服を購入+α

無双シリーズでは呉のイメージカラーが赤なので、「呉伝だから赤い服を着ようかな」と思い、DSRの1週間前にソラマチに行った際に購入しました。

真っ赤な服を買ったの、もしかしたら初めてかも

あと無駄に細かいのですが、ヘアゴムのチャームも赤系にし(以前自作した別作品のキャライメージのもの)、呉伝つまり火計が多いので自作のファイヤーRちゃんイヤリングをつけてました。

レジンで作ってます

本番

本番の数日前からずっと緊張してましたが、いざ席に座ったら案外大丈夫でした。実質の第一声が「歴史物www 雑!!」な辺り素になっている。

因みに「走大将」「軍師」の表記はロビンさんの提案です。こういう小ネタ面白くていいですよね。

全体を通しての振り返り

  • 「まあ」が口癖だなと思った

「えーと」といった間を繋ぐ言葉をフィラーと言うそうですが、私の場合は「まあ」がよく出てるなと思いました。無意識に出てるので観返した時に初めて気づきました。
フィラーがない方がよりスムーズな解説になると思いますが、完全になくすのはさすがに難しいと思うので、少しずつ減らせるように改善していきたいです。

  • 喋った直後に笑う癖がある

これも観返した時に気づきました。人によっては不快に思ってしまうかも…。
止める事はできると言えばできますが相当意識しないと止められないので、そちらに意識が持っていかれて解説が詰まってしまいそうだなと思ってます。今後の課題ですね。

  • マイクの位置が大丈夫か気になってた

DSRで使うマイクはこめかみ辺りで挟むマイクなのですが、骨格の問題か髪質の問題かずり落ちそうになってしまいました。ちょいちょい右手を上げてたのはマイクを押さえてた為です。
観返すとマイクを押さえてない時でも意外と大丈夫だったので(少し音量小さいかなと思うところもあった)、杞憂だったかなーと思います。

  • 身振り手振りが多い

オフラインの特権。もし今後オンラインで解説する事があったら無意味だけどやってしまいそう。

各ステージの振り返り

  • 襄陽の戦い

開幕ダッシュキャンセリング(周泰ステップ)による高速移動が始まるので、まずその事について説明。
周泰ステップの説明をしてる間にセーブジャンプをする所まで着いたので、間髪を入れずにセーブジャンプの説明。

いや早いな!!RTAだから当たり前ではある。

  • 呉郡平定戦

無双クリップによる門抜けを行うまでに少し時間があるので、その間に画面の見方の説明を入れました。
2Pを操作し始めてすぐに無双ゲージが溜まるアイテムを拾えたのに気づかず、「途中でアイテムが落ちてるといいんですが」と説明してました。ロビンさんが「ラッキー!」って言ってたじゃん!!

最後の馬に乗りながら門抜けをする所の説明がグダってしまいました…。
言い訳させてもらいますと、マップで2Pを示す三角形が黄色なので1Pより少々見えにくく(1Pは緑)、現在地を見失ってしまった為にグダりました。

  • 小覇王惨禍

待ち時間が長いステージなので諸々の紹介はここで言おうと決めてました。
無双シリーズの紹介の時にパッケージを見せながら「Switch版の無双7猛将伝DXもあります」と紹介しようとしてたのに出し忘れたー!!

ちょっとした時間に「操作してないキャラは壁の方を向いてなるべく敵を表示させないようにする」「敵将を余計に撃破するとタイムロス」というRTAの基本方針の説明や、「孫策を操作してる時のみ馬が呼べなくなる」という小ネタを入れられたのはよかったかなと思ってます。

  • 赤壁の戦い

今回のDSRの最初に行われたファイナルソードのラスボス戦が火付けに例えられていたので、ちょっと引用させていただきました。こっちは派手に燃えます。

私の推しの一人の司馬懿が敵で出てくるステージなので、推しの雑談を捻じ込みました。余談ですが、ロビンさんも私も軍師キャラが好きな傾向があったりします。

無双7猛将伝におけるOoB(Out of Bounds、ステージ外を移動するバグ技)について調べてなかったので、ロビンさんがOoBの話をした時の私の反応はです。
この時に「そういやカテゴリの説明をちゃんとしてなかったな」と思い、No OoBの説明を入れました。

最後の「ダウンした敵には攻撃が当てられない」という話の時に「武器によっては引きずり起こして~って事もある」と言いましたが、これは呉の呂蒙の得意武器である戟の特徴です。たまたま覚えてたのでちょっと話しました。

  • 南郡の戦い

ただでさえ入り組んでる上に高低差があるマップなので本来は結構時間がかかりますが、無双クリップによる門抜けでぶっ壊すステージです。

開始1分も経たずに「無理はさせられん」と言われたり、やった覚えのない策が失敗する辺りのすっとぼけは名古屋RTAでのロビンさんの喋りを参考にしました。

  • 荊州の戦い

最初に一息どころじゃない一息をついてしまった…。戦いの名前さえ言いそびれてしまったのは反省ですね…。
「作戦がバレるけど、バレた敵を全員倒せばバレてないのと同じ」も名古屋RTAでのロビンさんの喋りを参考にしました。

魯粛生存の条件が「迅速に城に入る」なのでRTAでは生存確定です。やったー!ついでに私の呉での最推しは魯粛という雑談を捻じ込みました。

  • 合肥の戦い

CYCLONIZED TYPHOONはいいぞ。

ただ一つ懺悔させて下さい。GREAT RED SPIRITがどんな曲か忘れてました!「そっちもいいですよね」と言ったのはテキトーな相槌です。後日調べてイントロを聴いた瞬間に思い出しました。

本来のルートと逆走する際の説明で「マップ真ん中辺りで折り返す」と言ってますが、「曲がる」と言えばよかったですね。折り返すだと意味が違ってしまう。

逆走の為イベントの順番がめちゃくちゃになっており、賈詡を倒さずに進めると詰むので「賈詡倒しましたね!?」と念を押しました。
ロビンさんが仰ってる「嫌な記憶」というのが、DSRの1ヵ月程前にあった名古屋RTAで賈詡を倒しそびれて詰んでしまった話です。

  • 濡須口の戦い

南郡の戦いと同じく、無双クリップによる門抜けで即終わるステージです。
冒頭で話してますが、私はこの戦いが始まる時のイベントが好きです。無双7のイベントの中でも屈指の人気を誇ってるんじゃないかと勝手に思ってます。

「門が他のステージより厚くて無双クリップに失敗しがち」という事を言いそびれてしまいました。ロビンさんが仰ったキャラが門の中に埋まった話が面白かったので、まあよしとしましょう。

  • 樊城の戦い

RTAでは数少ない、自分で敵将をほぼ全員倒すステージです。
ひたすら敵を倒すだけなので、後半に差し掛かった所ではありましたがロビンさんの紹介を入れました。
事前に共有してた資料ではLSS(Long Speedrun Summit)の運営の一人である事は書いてなかったのですが、当日に入れた方がいいかもと思い追加しました。

  • 夷陵の戦い

簡単に士気ゲージとタイム短縮の関係を説明。「士気」より「やる気」の方が分かりやすいかなと思ったので、ここでは「やる気」と言いました。

「いや~、石兵八陣難しかったですね~!」のすっとぼけもやってて面白かったです。

石兵八陣を突破した直後に沙摩柯の台詞が発生してロビンさんが「あー、これ起きるか」と言ったので、沙摩柯のイベントについて簡単に説明。
通常プレイでは必ず起こると言っていいイベントなので、咄嗟に説明ができました(タイムロス要素ではありますが…)。

沙摩柯の話をしている間に諸葛亮が出てきたので、間髪を入れずに「諸葛亮は喋る前に倒そう!!」と叫ぶ私。
後述の軍師キャラの話す早さランキングにも書いてあるのですが、諸葛亮は喋るのが非常に遅いキャラなので、喋らせてしまうとタイムロスになります。

  • 石亭の戦い

埋伏の毒なんてなかった。ここのすっとぼけもやってて楽しかったです。

敵本隊を出待ちしてる間に描画コストの話が出たので、ちょっと説明…というかむしろ雑談に近い気もする。

  • 合肥新城の戦い

「ここでの短縮技は運も絡むのでお祈りお願いします!」といった事はステージが始まってすぐに言おうと決めてました。

かなり序盤で無双ゲージが溜まるアイテムを拾えたので、武器による無双ゲージの溜めやすさの差について説明。
たまたまアイテムが出現した+たまたま話してるタイミングと画面の状況が合致したという非常に運に恵まれた状況になったので、ここの説明はスムーズにできたなと思います。
あとロビンさんが「勝ったな」というザ・フラグ発言をしたのが面白かったです。思わず「フラグフラグ!」と言っちゃいました。

エッジジャンプ(マルチレイドジャンプ)の説明の際に何故か「扉の向こうに」と言ってしまいました。扉じゃねえ!

タイマーストップのタイミングはロビンさんが宣言したのに合わせて「この後です!」と言え、問題なく行えたのでよかったです。

言えなかった事など

  • コメント拾い

「コメントも適宜拾おうかな」と思ってたのですが、全く余裕がありませんでした…。アーカイブを観た時にじっくり読ませていただきました。ありがとうございました!

  • 歴史的な話

小覇王惨禍での于吉の話、赤壁の話(東南の風のもう少し詳しい話や苦肉の策や火計後に黄蓋が矢を受けて長江に落ちた話)、合肥での遼来来の話、夷陵での石兵八陣の話などを資料に手書きでメモしてたのですが、全然入れられなかったー!
歴史ゲーなので歴史的な話はある程度入れたかったですね。

  • 無双7猛将伝RTAの世界記録

魏呉蜀の3つの史実エンドだけ上げると、2024年6月9日現在Speedrun.com上での世界記録は呉伝31分41秒、魏伝34分04秒、蜀伝40分54秒です(全てロビンさんの記録で言語は英語)。

蜀伝は勝利条件が「特定キャラの脱出地点への到達」なのが多い上、特定キャラ≠操作キャラな事が多く(特定キャラ=操作キャラならさっさと脱出地点に行ける)、更に軍師キャラが揃いに揃って喋るのが遅いので時間がかかるそうです。

  • 軍師キャラの話す早さランキング

ロビンさん曰く早い順に
魯粛、呂蒙(指示が簡潔で喋るのが早い)>周瑜、陸遜、魏(晋)の軍師>徐庶>諸葛亮、龐統、法正、陳宮
だそうです。

確かに諸葛亮はゆっくり喋るし、龐統は間延びしてるし、法正はねっとり喋るし、陳宮は同じ言葉を繰り返す癖があるから時間かかるでしょうねぇ…。

  • 拠点の小ネタ

拠点で特定キャラに話しかけると戦闘が始まるステージでは、拠点内で武将や兵士からいろいろな話が聞けます。
因みにどの勢力のストーリーでもダジャレを言う兵士が必ずいます(例:孫子兵法を学んでおいても損しないですね!)。
探してみるのも一興。というか私は見つけないと出陣できない。

  • スタッフロール

実は私、無双シリーズの作品のスタッフロールに名前が載った事があります(ハルダとは別名なので詳細は割愛)。

この事は資料で共有してたので、出番が終わった後に
ロビンさん「それ一番大事なことじゃないですか!?」
私「いや~、入れる隙間がなかったですねぇ…」
なやりとりをしてました。

最後に

初めての解説で拙い部分があったかもしれませんが、楽しくやれました!いい経験にもなりました!
いろいろと反省点や課題も出たので、今後に活かせたらいいなと思っています。

次の解説予定は今の所ないですが、Japanese Restream(海外RTAイベントの日本語ミラー配信)での解説は比較的気軽に参加できると思ってるので、今後のイベントで解説したい作品があったらやってみようかなと考えてます。

EQUALINEのAll Mission(Locked)とリングフィットアドベンチャーのBeat World1と2の解説は少し準備すればできそうかななんて思ったりしてます。

解説の機会を下さったロビンさん、本当にありがとうございました!楽しかったです!晋伝だと一番張り切るのでよろしくお願いします。

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