見出し画像

校則問題についての見解

ごきげんよう。安達晴野(あだちせいや)です。
都立北園高校元生徒会長で、今は大学1年生。政治学を学んでいます。
高校の時からずっと校則問題に取り組んできました。その中で考えたこと・思ったことを簡単に整理してみました。よかったら参考にしてくださいね。

校則問題って「人権」と「民主主義」の問題なんだよね!


「人権」について

人権(権利)は誰もが生まれながらにして持っているもの(天賦人権って言葉があるよね)。何かの対価として与えられるものでなければ条件付きで与えられるものでもないし、他者がそれを犯すこともできない。もし権利を制限できる場合があるとすれば、それは誰かの権利が他の誰かの権利や尊厳を侵害する時。その時に設ける制限もお互い話し合って合意した上で必要最低限かつその時限りのものでなくてはならない。
髪染め指導など容姿に関する指導についてもそう。その人がどういう姿でいるか決めるのはその人が持ってる権利の1つ(自己決定権)。どういう髪の色でいるかはその人自身に決める権利がある!

「子供の権利条約」という国際条約に日本も批准してるんだけど、内容がすばらしいから良かったら調べてみて!特に子供の意見の尊重(意見を表明し参加できること)や差別の禁止参加する権利はいろんなケースに関わると思う!


「民主主義」について

今の学校って全然民主的な環境じゃないんだよね〜。ルールは先生だけで決めるし、決まったルールはほぼ変えることができない。生徒や保護者が意見をしても聞き入れてもらえないことが多い。学校では民主主義が大事だ人権が大事だって習うのにおかしいよね。
しっかりと「ルール(校則にはない指導のことも含めて)は生徒と先生、保護者など関係する人が話し合って決める」というふうにしなきゃいけない。

ちなみに、「じゃあ多数決で髪染め禁止が決まったらそれはOKなの?」という問いについて。答えはNoです。

なぜなら、人権や人の尊厳は民主主義に優越するから!
国のことに置き換えて考えてみよう。
「〇〇を殴ってもいい」って法律がありえないのと同じ!
国の1番上のルールである日本国憲法はその存在理由として「基本的人権の尊重」を掲げていて、憲法に違反する法律は作れない。つまり、民主主義(多数決)で決まった法律でも人権を犯すものであったとしたら憲法違反でダメなんだよね。


ここまで読んでくれてありがとうございました。
意見や感想など、どんどんお寄せください!

Twitterで校則問題や政治(あと趣味の観劇・宝塚)のこととかいろいろ呟いてるのでよかったらフォローしてくださいね。
Twitter:@haruchan1917

私の母校・都立北園高校での生活指導の問題を提起した生徒自主制作のドキュメンタリー「北園現代史」というものがあります。まだご覧になっていない方はぜひご覧ください!

北園現代史  ~自由の裏に隠された衝撃の実態~/一般公開Ver. 

見出しは尊敬する内田良先生、中村眞大先輩、長根光輝先輩と撮った写真です✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?